月別アーカイブ: 2009年2月

ナップスターのお試しをお試し中。

ドコモのiメニューを立ち上げたら、布袋のオッサンがヌゥッと現れ、ナップスターでの最新アルバム配信が始まったことと、無料お試し期間があることを宣伝していた。

ナップスターといえばその昔、著作権を無視したネット上での違法配信で名を馳せ、その流れは未だ燻っているといってもいいだろう。言葉がおかしいかもしれないが、いわば、ファイル共有の先駆け的な存在だった。

その後裁判やら何やらを経て今のサービス体系が構築されている訳だが、ナップスターにとどまらず、iTunesやMoraといった音楽配信サービスは複数あり、どのぐらいのレコード会社と提携しているかが、いわば鍵となる。
ナップスターを巡っては、賛否両論意見が分かれているようだが、結局は個人個人が好みのアーティストの楽曲を手に入れることができるか否か、賛否両論はこの一点に尽きるような気がする。

さて、僕の個人的な考えとして、携帯で音楽を聴くことは、バッテリーの持ちを考えると憚られることこの上ないのだが、せっかく布袋のオッサンが青い目をして訴えかけているので、試しにどんなものか覗いてみることにした。
ちなみに僕の携帯電話には写真の保存用に2GBのmicroSDが装着されているし、中身はあまり入っていない(自分で転送したプリンスの楽曲で900MBぐらい占めているが、実際のところ携帯電話で音楽を聴く機会はほとんどない)。

どちらかといえば洋楽に重きを置いている感のあったナップスターは、昨年12月にEMIミュージック・ジャパンと配信にかかる合意に達し、一気に提供できる邦楽を増やした(ちなみに布袋のオッサンもEMI)。

マイメニューに登録した後、ナップスターの携帯サイトを見てみると、EMI所属アーティストの名前がずらりと並び、提携したばかりのEMIにちょっと肩入れしているようにも見えないことはないのだが、洋楽でもU2の最新アルバムが配信されているほか、結構選り好みな顔ぶれが並んでいる。
実のところ、サービス内容もよく確認しないままに、まずは帰りの電車の中で一気呵成にDLをしてみたので、microSDの容量がちょっとだけ減った。
一曲の容量は1~3MB程度で、DLに要する時間は1分程度なので、帰りの電車の中では電波の届かないトンネル内を除いて、約30曲をチマチマとDLした。ただ、家に着く頃にはバッテリーがほとんどなくなっていた。
だから、使い方としては「聴いてみたかったけど購入までは至っていない楽曲を試聴する」ぐらいの気持ちで臨めばいいのだろう。マニアックなものを一人聴いてみるのも楽しそうだ(怪しい…)。

今朝、久しぶりにiPod以外で音楽を聴いたが、イヤホンを介した音質はまあまあだった。

ドコモにしてみれば、音楽配信ではauに完全に遅れを取っており、ナップスターを起爆剤にしたいところだろうが、相も変わらず後塵を拝していることは否めない。
そんな中でナップスターがEMIと手を組んだことは、遅れを取り戻す契機にはなるかも知れない。

一週間以内にマイメニューを解除すれば、無料だということ。ただし、解除すれば、その時点で聴けなくなる仕組みもちゃんと組み込んでいるらしい。そりゃそうだよな。
ただし、パケ・ホーダイにしていない方は要注意。調子に乗ってDLしまくっていると、パケ死すること必至です。

もっとも、ドコモには音楽配信事業の強化よりも、携帯電話のメッキを強化してほしい、というのが僕の願いなんだけどねぇ…。

はじめての一人旅

この間の電車トラブルは、前向きに考えれば貴重な経験だったのかもしれない。
以前、豪雪の影響で、同じ駅に停車したまま1時間30分身動きが取れなくなったことがあったが、あの時は駅に停車している分、出入りは自由だった。

今回はそれを超える約2時間20分。しかも自由の効かない身。こんな長時間に渡って電車内に閉じこめられるという経験もそんなにあることではないかな、とか思ったりもしたが、今思えば、昔の汽車なんていうのは一つの駅に1時間近く停車したり、実にのんびりしていたんだな、ということをふと考えた。

多分、今回のトラブルが30年も前に起きたトラブルだったら、おそらく乗客は勝手に扉を開けて、お構いなしに車外に出てしまったことだろう。30年前は、いろんな意味で「ゆるい」時代だった。少なくとも、今のこのご時世よりは、「ゆるい」時代だった。

だから、父母は多少の躊躇をしながらも、僕を幼い頃から一人旅させてくれたのだろう。可愛い子には旅をさせろ?(笑)

…僕が初めて「一人旅」をしたのは、小学1年生の時だった。まだ国鉄だった時代、そして弘前駅構内に鳩が飛び交っていた昭和50年代前半、自動券売機などあるはずもなく、自宅からタクシーに乗せられ、一人で弘前駅にやってきた僕は、券売所で思いきり背伸びをして「○○まで、こども1枚!」と切符を購入したのだった。
16時台に弘前を出発する、青森発酒田行き鈍行列車。まだ電車ではなく汽車だった時代。
長々と茶色や青色の客車が連結されていた時代、ニスの香り漂う客車は、まだボックス席だった時代。窓の下に取り付けられた小さなテーブルには、栓抜きが据え付けられていた。たばこを燻らせようが酒を煽ろうが、リンゴの皮を剥いていようが、誰からも咎められることのない、そんな「ゆるい」時代だった。
偶然同じ席に座ったおばちゃんや女子高生(今思えば、声を掛けてくるのはなぜか女性ばかりだった気が…)には、「どこまでいくの?僕、いくつ?」と怪訝そうにじろじろ見られ、そんなことはつゆ知らず「○○まで!おばあちゃんのところに行くの!」と元気に答えていた三十数年前。僕が小学1年生だということを知ると仰天し、冷凍ミカンをくれたおばちゃんもいたな…。

大館駅に到着すると、今では見かることのなくなった売り子が「弁当~弁当~」と声高に響かせ、ホーム上で大館名物の「鶏飯」を手売りしていた。

途中駅での乗り換えも含め、ガタンゴトンと汽車に揺られること約3時間半。初めて一人で祖母宅を訪れたときは、誰もが母の仕掛けたドッキリだと信じて疑わなかった(思えばこの頃から、我が家の「ドッキリ仕掛け」が始まったのかも。これについてはまた後日)。
しかし、本当に一人でやってきたことを知ると、一同これまた仰天。

やがて僕の一人旅は妹との二人旅になり、夏休みになると祖母の家に汽車に揺られて行くことは、僕にとって年中行事の一つの楽しみとなっていた。
大館駅から乗車してきた(悪意のない)酔っ払いに絡まれて困惑したこともあったな…。
時々乗車することのできた上野行きの急行列車の車内で販売されていたカップ入りのアイスクリームに虜になったこともあったっけ。

やがて時代は移り変わり、地方線は軒並み廃止→第三セクターへ移行の憂き目に遭い、祖母の家に向かう路線も第三セクター化された。翌年国鉄からJRへと移行する頃には、車社会が全盛を迎え、僕の一人旅、そして妹との二人旅もほぼ終焉を迎えていた。

今、小学1年生が一人旅できるような時代ではなくなった。小学校の低学年が一人で電車に乗っていたら、誰だって不審に思うだろうし、恐らくすぐに保護されてしまうことだろう。そして、親が叱責され監督責任を問われてしまうような時代。

何かといえば雁字搦めの、何とも居心地の悪い世の中になったものだ。

繁忙期

気がついたら、人為的なミスにより電車に閉じこめらたという悪夢のような出来事から1週間も経っていた。

(ちなみにあの出来事の顛末)

奥羽線信号機トラブルは人為ミス

十七日午前八時ごろ、JR青森駅構内で信号機トラブルが発生した問題で、トラブルの原因が、信号への入力を誤ったことによる人為的ミスだったことが同日、分かった。このトラブルで、ホームから数百メートル手前で停止した快速列車の乗客約六百人が約二時間車内に閉じこめられるなど、計約千八百人に影響した。

この時期は年度末が近づいているということでいろいろ忙しく、時間が経つのは本当にあっという間である。それにしても今月のブログ更新は、ブログを立ち上げてから最低の頻度になってしまった。
事実、いろいろネタにしたいことはあるのだけれど、何せそれをまとめ上げる余裕がない、というのが現状だ。

先月下旬から、副社長がこちらの制止も聞かずに放言を始め、挙げ句の果てには某大臣(辞めたあの人ではない)の読み物の資料をわずか2時間で作れという無謀な要求があったりと、いろんな意味で振り回され続けた1ヶ月。いやむしろ、自分にとって鍛錬になったんだと前向きに言い聞かせているが、思い返せば本当に壮絶な日々だった。

大体この時期は、多忙な上に季節の変わり目も近いということで体調を崩すのが常なのだが、気が張っているのか、今のところ慢性的な疲労以外に変調を来していない。よくもまあ風邪もひかずにやっているものだ、と自画自賛したくなる。

どうでもいいことだが、先週金曜日は、台風並みに発達した低気圧からの暴風雪の影響で、僕が帰路に就いた数時間後の電車からダイヤが大幅に乱れ、帰宅が夜中の2時3時になってしまった人もいたらしい。先週は今週以上に多忙を極めていたが、あの日金曜日の選択だけは間違いじゃなかった、と安堵した。

さて、今週末からは、いわゆる「先生との論争」がスタートする。副社長も放言しまくったという例の定額給付金のせいで、自ら多忙に追い込んでしまったようなものだけれど、今回はいつになく先生の「突っ込み」が多い。

この職場に来て、今年で2年目となる。過去の前例からすると、今の仕事を3年続けてやった人はいないそうだ。
ちなみに前の職場でも同じことを言われ、2年目の2月から引継書をせっせと作ってみたが、蓋を開けたら異動にはならず、前例にない3年目突入、ということがあった。

ま、多分少しぐらいは仕事の内容が変わるんだろうけど、来月中旬にはどうなるかがハッキリするわけで。
それとも、職場そのものが変わってしまうのかな。まぁ、ホームグラウンドを失った身としては、どこに異動になっても不思議はないわけで。
あ、少なくとも県外は、ナシですが…。

というわけでそろそろ引継書も作らなきゃならないし(笑)、しばし間延びした更新が続きますが、ご容赦を。

それと…諸般の事情(エラーが発生したこととイタズラが多くなったため)で、投票ボタンを取り外しました。これまでご愛顧頂き、ありがとうございました。今後はコメントボックスをご活用くださいませ。

【詳報】奥羽線トラブル顛末記

僕が毎朝乗る電車は、弘前発7時21分の快速で、青森駅に到着するのは7時57分。しかし、乗客が非常に多く、定刻より1~2分遅れて到着するのはもはや当たり前となっている。

今朝も7時10分頃に弘前駅に到着し、電車内で惰眠を貪ろうと座席を確保、うとうとしているうちに電車は定刻に動き出したようだ。
その後も惰眠を貪り続けていたのだが、青森駅の二つ手前の駅に到着する頃に目が覚めた。そして、次の新青森駅を通過した(現在東北新幹線の工事が行われていますが、在来線の新青森駅は現在無人駅で、快速は停車しないのであります)直後から、電車が徐々にスピードダウンするのがわかった。
やがて青森駅の手前にさしかかったあたりで、電車が停車してしまった。
今朝は別に大雪が降ったわけではない。となると…何だ?

乗客は皆、無言のままでアナウンスを待っている。僕は最後尾の車両、車掌のいる近くに席を確保しているので、いつもと違うやりとりに不安を覚えた。というのも、いつもトラブルが起きたときは輸送司令室から指示が飛ぶはずなのに、今日は「青森駅長」が指示を飛ばしている無線の声が聞こえてきたのだ。
車掌からのアナウンスが流れた。
「ただいま、青森駅構内の信号トラブルにより、電車が停車しております。運行再開までしばらくお待ちください…。」
時計を見ると7時57分。何もなければおそらく、定刻で到着していたことだろう。
その後も一向に動く気配のない電車。
何の動きもないことにいらだち始める乗客。そして、いらだち始めていたのは車掌も同じだった。
「青森駅長応答願います。こちら○○車掌です。現在の状況、運行再開見込みをお知らせください。」
「…こちら青森駅長です。ただいま信号機器の取り調べを行っており…」の反復ばかり。

ところが、3本が併走している線路のうち、停車しているのは我々の車両だけであり、津軽海峡線の電車は当たり前のように青森駅に進入していく。もう一本を走る回送電車も、何事もなかったかのように青森駅方向からやってくるのだ。それを見た乗客からざわめきが起こる。なぜこの電車だけ動かないんだ?何が起きたんだ!?

しかしその前に、いよいよ痺れを切らした車掌が青森駅長に食ってかかった!!
「青森駅長応答願います。こちら○○車掌です。こちらの電車には約750名の乗客が乗っています。このままですと、急患の出る恐れもあります!その辺の対応について、大丈夫でしょうか?」
「@¥?#%…」
ハッキリは聞こえなかったが、あまりいい回答ではなかったようだ。時計を見ると8時25分。とりあえず電車が動かないので出勤が遅れる旨電話した。
いよいよ車掌の懸念していた事態が発生…と思いきや、明らかに貧血を起こしたと思しき女性が、男性に小脇を抱えられて車掌のいるところに近づいた。しかし、何せここは3本の線路が走っていて、易々と乗客を降ろすわけにはいかないという事情もあるのだろう。苦り切った顔をした車掌が応対していたのだが、
その直後に、一名の乗客がその女性を自分の席に座らせた。
さらに、「このままではみんな具合が悪くなってしまう!換気をしてくれ!」という客が現れた。

その声をくみ取った車掌が、次のようなアナウンスを行った。
「車掌からのお願いでございます。青森駅に何度も確認をしておりますが、現在のところ「取調中」という回答があるのみで、運転再開の見込みなどはこちらにも知らされておりません。この電車、大変混み合っております。お身体具合の悪くなったお客様は、どうぞ車掌までお申し付けください。また、お席に座っている方におかれましても、立ちっぱなしのお客様にお席をお譲り頂きますようお願いします。この電車、現在は暖房を止めておりますが、各車両の窓を開けていただき、一度換気くださるようお願いします。5分後に再度暖房を入れたいと思います。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。」

すると、座っていた複数の乗客がおもむろに立ち上がり、立ちっぱなしの乗客に席を譲り始めた(僕も立ってはみたものの、座る人がいなかった…)。
窓を少しだけ開けてみた。すると外からの冷気が、いろんな意味で熱し始めていた車内を一気に冷やしていった。
何となく、張りつめていた空気が緩んだような気がした。
5分経っても暖房が入る気配はない。しかし、窓は少し開けたままにしておいた。

続きを読む

電車、停まってます

かれこれ1時間が経ちました。青森駅構内の信号機トラブルで、電車が立ち往生しています。約750名の乗客だそうです…。手前の駅に停められた電車には代行バスが出るそうです。
うちらはどうしようもないらしく、あと1時間程度待たなければならないそうです。以上、奥羽線の信号機トラブルの現場からでした。