120年に一度という大雨に見舞われた青森市。職場に向かう道は泥水で汚れ、職場の近くではマンホールから水が噴き上げ、川のような状態になっていた。予想はしていたことであったが、交通機関は終日麻痺し、結局帰りも代行バスで帰る羽目になった。
ところが。仕事もそこそこに切り上げ青森駅へ向かうと、信じられない光景が待ちかまえていた。そこにいるはずの代行バスの姿が、一台もないのだ。しかも、駅員に詰め寄る乗客の話を立ち聞きすると、「何時に代行バスを用意できるかわからない」と言われた、とのこと。
朝方、各地からあれほどの通勤通学客を代行バスで輸送しておきながら、帰路については与り知らない、ということなのだろうか。大体、17時過ぎれば仕事を終えて駅にやってくる乗客がいることぐらい、毎日駅の業務に携わっていれば分かり切ったことではないのだろうか。JRは一体、何を考えているのか!?
結局青森駅で30分近く待たされた挙げ句、ようやくやってきた代行バスに乗り込んだ。
あっという間に満員となったところへ、「弘前駅の駅員」がやってきた。聞くと、途中駅からは電車の運行が復旧しており、バス代行の乗客を「ピストン輸送」しているとのこと。ただし、その駅に到着した時点ですぐ出発できるかはわからないとのことだった。
いずれにせよ、途中駅から電車が運行しているのであれば、多少なりとも待ったとしても、思ったより早く弘前には到着できそうだな…。何だ。これだったら、泡を食って仕事を終えなくても、少し残務整理してからでもよかったな…。そんなことを考えていると、バスは出発した。