日別アーカイブ: 2004-05-24

主役不在


新婦さんは、いつも屈託のない笑顔を見せる人であったが、昨日は本当に嬉しそうだった。新郎さんも、とても優しそうな、見るからに人の良さそうな表情の方だった。しかし、のちにその顔が曇るとは、誰も予想しなかっただろう。
事件は、二次会の席上で起きた。
会場の構造上、新婦側も新郎側も二手に分けられることとなり、各々が好き勝手飲み始めた。
新郎新婦の到着を待ちつつも、新郎側の友人(職場の同僚)が座る一団の雰囲気が、どうも怪しい。酒が進むにつれ、口論や怒号が飛び交うようになる。そして、遂に小競り合いが始まった。あ。と思った瞬間、顔面にパンチが飛んだ。その場を必死に収めようとする同僚。何とか収束したものの、火種は残っていた。
しばらくすると、再び乱闘騒ぎが起こった。テーブルの上のものが飛んだと思ったら、突然殴りかかり、今度はコンタクトを飛ばすくらいの勢いで殴られ、顔半分が腫れ上がっていた。到着したばかりの新郎新婦は、何が起こったのかわからず、唖然。というか、我々も何でそんなことになったのか、理由がわからないので唖然。
当然当事者は即退場と相成った。
しかしながら、新郎新婦に対してはとても失礼な出来事だった。
偶然居合わせた僕たちも、非常に気分が悪かった。
のちに、新郎側の席に座っていた上司と思しき人が、我々のところに謝罪にやってきた。僕も腹が立っていたので、その人を呼びこう言った。「謝るなら我々ではなく、新郎新婦に謝るのが先でしょう。少し状況を考えた方がいいですよ。」
「そうですね…。」その人は、泣きそうな顔をしながらバツが悪そうにその場を立ち去っていった。
この出来事だけが悔やまれる、昨日の結婚披露パーティーだった。