2017年の最終レースは、無欲で楽しく。 – チャレンジヒルクライム岩木山ランニング大会2017


10月15日午前3時30分起床。年を取ると朝がどんどん早くなるものなのですよ。
…って、違います。2017年の最終レースとなる、チャレンジヒルクライム岩木山ランニング大会2017に出場するため、普段より1時間30分も早起きしました。

この大会への参加は2年ぶり3度目。昨年は同日に開催された秋田県能代市の「きみまち二ツ井マラソン」に出場、生まれて初めてスポーツで表彰されるという、自分自身にとって「歴史的快挙」を達成したのですが、今年はそちらへの出場を見送り、岩木山で開催されるこの大会に参加することにしました。

一番の理由は、これが今年最後の大会だから。昨年までは11月にもう1レースあったのですが、今年は諸々の事情で回避。ということで、2017年の締めくくりのレース、ということになります。

小さなケガに泣いた昨年とは異なり、大過なくレースに出場できたのも、岩木山をはじめとする各地で練習を重ねることができたおかげ。大げさかもしれませんが、いわば今日は岩木山に対する「御礼クライム」といったところでしょうか。まあ、もともと記録を狙うようなガチンコの大会じゃないし、どちらかといえばイベント的な色の濃い大会なので、個人的にはファンランのような感覚で。

…といっても、ファンランというほど甘いコースじゃないんですけどね。

スタート地点は、岩木山麓にある嶽(だけ)温泉郷。標高450mのこの地点から1キロほど西へ進み、普段は人や自転車の通行ができない有料道路「津軽岩木スカイライン」を駆け上がり、69個のカーブの先にある岩木山8合目地点がゴールとなります。ここの標高が1247mなので高低差は797m、スタート直後の下りを経て、その後は800m以上をひたすら駆け上がるというド変態コース。しかも競技開始は早朝5時30分、有料道路が開通する午前8時前にはバス遠足のようにみんなで下山するという楽しい大会なのであります。

この過酷というかアホみたいな大会にエントリーした物好き…いや、果敢なチャレンジャーは約50名。当日不参加の方も数名いたようですが、最終的には47名が5時頃にはスタート地点に集まっていたようです。(ちなみに1名は、10分遅れでスタートしたことをゴールした後で知りました。)

ようやく夜が明け始めた午前5時30分、静かに競技開始…。旅館で寝泊まりしている方もたくさんいますから、我々だけうるさくすることはできないのであります。

とはいえ何のテーマも持たず漫然と走ることだけはしちゃならないということで、一つ目標を密かに定めていました。前回は完全に紅葉鑑賞ランに徹してしまい、10個目のカーブあたりから既に歩行を開始していましたが、今回はまずはほぼ真ん中(38カーブ目付近だったかな)にある給水所まで絶対足を止めないこと、給水所で一呼吸置いたあとも、50カーブ目までは走ること。だったら最後まで走れよ!と言われそうですが、そこはほら、何といっても僕ですから(←謎)。

ペースを上げることなく、キロ5分を大幅に下回るペース、下手をすれば6分も切っていないんじゃないかというぐらいのスローペースで津軽岩木スカイラインへ。ここから先、ゴールまで下りは少しもありません。ずーっと上りっぱなし。平均傾斜が8.1%、最大傾斜が11.8%ですってよ。カーブの一つ一つにナンバリングがされているのですが、それを気にし始めると集中力が散漫するので、あまり見ないようにしつつ…。

しかし、進んでも進んでも先にあるのはカーブのみ。前を走るランナーと時折視界に入ってくる紅葉、そして下界(笑)に広がるの景色が、数少ない気晴らしに。
やがて給水ポイントに到着。ここで羽織っていたジャンパーを腰に巻き付けます。水を一杯だけ飲んで、もう一度気合を入れ直して上を目指します。
そしてこの先、悪魔のささやきを何度聞いたことか…。
結局52カーブ目で足が止まり、そこからはウォークとジョグに切り替え。まあ、今日はこれぐらいにしてやるじゃ。
55カーブ目では、調子に乗って撮影。そう、Go!Go!ですよ。

60カーブ目手前で、この日の女子1位となったタバケイちゃんに追いつかれるも全く気にならず、どうぞどうぞ先に行ってください。


(背後に足音を感じて振り返るとタバケイちゃん。カメラを向けるとナイス笑顔でポーズ。全然余裕あるなあ…。)

でも、ゴールを終えて下山してきたタカギくんに「後ろからカワラダさんに差されますよ~!」と言われたらなぜかペースが上がったという…(カワラダさん、ごめんなさい。笑)
68カーブ目、毎回撮影をしてくださるホンマさんの姿を確認し、一生懸命顔を作るも、もはやひきつって笑顔にならず。そしてとうとう迎える69カーブ目を直前にした途端、今までには芽生えてこなかった感情が…。

(69カーブ目手前、先にゴールした人やスタッフの皆さんが、その下を走るランナーに声援を送っています。素敵な光景です。)

あー…2017年の大会も、あんなに嫌だと思った岩木スカイラインのカーブも、これで終わっちゃうんだ…。

嬉しいのかしんみりなのかよくわからない、複雑な感情を抱いたまま、ゴール。
1時間12分ぐらいだったみたいだけれど、もはやタイムなんてどうでもよくて。


(オレンジ色のラインがゴール)

8合目はやはり寒く(肌寒いとかいうレベルじゃないっす)、この日参加した仲間たちと写真を撮影し合い、笑い合いながら、無事大会終了となりました。

(弘前公園RCのメンバーで集合写真を撮影しようということになり、撮影しようとするスギさんを撮影するダイスケくん…を撮影する自分を撮影していたのは、タバケイちゃん。ややこしい!!)

岩木山、今年もお世話になりました。無事大会を走り納めることができました。本当にありがとうございました。


(ぼんやり浮かぶ岩木山の影)

Stravaのマップも、きれいにルートを刻んでくれています。スプリットはかなり乱れているけどな。

…がしかし、この日のお礼参りはこれで終わらず。
まずは嶽温泉郷ではなく、約1キロ離れた隣の湯段温泉に向かいます。40年近く前に一度、ボーイスカウトの夜間歩行の際に、朝方入浴したことがあるという記憶が残っているぐらいなので、それ以来でしょうか、誰も入っていない温泉で一人足を伸ばします。(ちなみに大会出場者には温泉無料券が配付されましたが、こちらの湯段温泉は対象外なので、350円払います。)

以前は共同温泉があった(40年近く前はそこに入浴した記憶あり)のですが、今はなくなってしまったようです。

僕の格好を見るなり「今日、何かあったの?」と聞いてくる女将。大会のことを説明すると「うわあ…。寒かったでしょう。ゆっくり温まっていって下さい。今、泊まりのお客さんも入っていないから。」うう…。何て優しいんでしょう!

嶽温泉郷とはすぐ近くなのに泉質が全く違うんですよね。源泉温度が42度なので、加水も加熱もいらないらしいです。

その後最終目的地というか、帰路の途中にある岩木山神社に立ち寄り、今年最後の大会まで無事に走り終えることができたことの御礼。

皆さん神社にお参りって言いますけれど、自分がどこの誰なのか伝えてますか。自分に都合の良い願掛けばかりしていませんか。祈願成就したら、ちゃんと御礼参りしていますか。

…いやごめんなさい、ついこの間までは自分がそうだったものですから、ハイ。


(成人になって間もない頃に、鍛冶町のど真ん中でこれと同じ構図になった記憶あり。)

ということで2017年の大会出場はこれにて終了!
シーズン本番はこれからですが、僕はこの後、冬眠の準備を開始します!