日別アーカイブ: 2008-01-24

地球の過渡期


「地球温暖化」が叫ばれて以降、個人の自然環境に対する意識啓発や企業の取組に注目が集まっている。
そういう中でリサイクルだとか環境保全だとか、傍目から見ると「いいことしてるんだよ」という取組が、一種のステイタスになっている風潮がある。企業側からすれば、環境問題に真摯に取り組んでいる(ということを社会に見せる)ことが、企業戦略の一環になっているのだろう。

先日発覚した製紙会社の古紙混入率偽装の問題にだって、元を辿れば環境問題への取組みが根底にある訳で、資源再利用等を進め、環境保全に努めているんだ、というアピールが先行した結果、最初から無理とわかっていながら古紙配合率100%などという、虚偽の誇大広告を打ち出してしまったのだろう。

もっともこの件については、企業側に全責任を負わせ、一概に責めることもできないだろう。官製主導で進められて来た環境問題への取組が、こういった事態を引き起こしたとも言える可能性があるからだ。

食の偽装に関してだと、自分自身の健康を脅かす問題にもなりかねないということで市民の反応(批判)も激しかった一方、今回の製紙会社の件のように、直接的に自分の身を脅かすことがないようなことに対しては、市民の反応というのは今ひとつのような気がする。

法令遵守違反という点では同じ土俵に乗っているような気がするのだが、結局のところ、食の時ほど関心が寄せられていないということは、我々一般市民の環境問題への意識が、まだ成熟のレベルまで達していないということなのかも知れない。

妻の会社では、古紙混合用紙の販売自粛が始まったそうだ。
ふと僕自分の名刺を見てみると、左下に小さく「R100」の文字が躍っている。R100とは、古紙パルプ配合率100%の用紙(要するに再生紙)を使ったということだが、これも恐らく「偽装製品」なのだろう。

環境ISOとして知られているISO14000シリーズは、企業戦略の一環として認証を取得する企業が相当数に上っているはずだ。しかし、例えば消耗品としてリサイクル品を使っているから環境問題に取り組んでいる、といいながらも、使っているリサイクル品が実はリサイクル品ではなかったということになると、 もはや本末転倒どころの話でなくなってしまうような気がする。こうなると、みんな一度認証を返上しなければならなくなるのではないか。

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