日別アーカイブ: 2016-06-23

7月10日は、投票に(も)行きましょう。

参議院選挙が公示され、選挙戦が始まりました。18歳への投票年齢の引き下げや、10増10減に伴う複数県に跨がった「合区」の導入など、それなりに話題には事欠かないはずなのですが、今回も各党が掲げる争点が微妙にずれていて、7月10日の投票日においてどのような形でそれが現れるのか、気になるところ。とりわけ、投票年齢引き下げに伴う若年層の投票行動(投票率)がどうなるのか、個人的には注視しています(…が、多分想定以上に投票率は低いのではないかと予想)。

世代別で見ると、世代が高くなるほど投票率が上向きになっているそうです。投票率が高いということは、それだけ選挙(政治)に関心があるということなのでしょうから、当然各党が掲げる政策・公約も、そういった投票率の高い世代に向けられたものになっているようです。事実、社会保障制度のことがかなり取り沙汰されていますが(というかこれは今に始まったことではない)、若年層に対して力強くアピールする公約を見つけることができませんでした。
いや…実際のところ高年齢者はいわゆる「安定票」であって、浮動票のようにあっちこっちと動くこともそんなにないのでは?と思うのですが。

今回、選挙年齢を引き下げてまで若年層を選挙行動に取り込んだのは、なぜでしょう。投票人口が減ってきているから?若年層にも政治に関心を持って欲しい、参加して欲しいから?
…それとも、選挙は結果が全て、という大義名分の下、若年層もろとも心中するつもりだから?

今は色んな情報発信源があって、真贋はともかく色んな情報が簡単に手に入るような時代です。このことは、国民一人ひとりのニーズや思考が多種多様化していることにも繋がっていると思います。ただ、その一人ひとりのニーズや思想の全ての受け皿を政治だけで担うことは、絶対に不可能だと僕は思います。つまり、全てを政治(そして言いにくいですが役所)任せにするな、ということです。

さて、今回は6年前の参議院選挙の改選となりますが、当時の選挙公約って、覚えていますか。内容については、敢えてここで触れません。しかし、何せ情報が簡単に手に入る時代ですから、是非皆さんもご覧になってみた方が良いと思います。6年前の選挙公約は、最初からやるつもりもない、単なる見せかけだけだったのか、やろうと思って頑張ったけれどできなかったのか、やればできるのにやらなかったのか…。

まあ、この6年間で、やれ党の分裂だ統合だと離党だ何だと選挙構図も政治構造もすっかり変わってしまっていますので、単純比較することはできないのでしょうけれど、せめて6年前の公約内容が何だったのか、それに対する達成度はどうだったのかという自己分析や自己反省はしていただきたいものですね。いわゆる政治のPDSAサイクル化ですよ。当時の選挙公約がミステイク、ミスリードによるものだったとしても、それをうやむやにしたまま何事もなかったかのように美辞麗句を並べるのが一番よろしくないと僕は思っています。そしてこれは、4年で改選となる他の選挙も同様です。

選挙年齢が引き下げられたにもかかわらず、未だにインターネット投票が普及していない(実現していない)のも不思議でならないのですが、考えてみると票の売買等(全く投票する気のない人が、自分の持ち票を転売するとか)や本人の意志とはかけ離れた組織票にも繋がりかねないということを考えると、まあ当然なのかも知れませんね…。それとも、今後は選挙にもマイナンバー制度を活用ですかね?あ!これを選挙公約にしている党は…ないか。(笑)

公約を見ていると何となく、国民が「政治離れ」しているのではなく、政治が「国民離れ」していると思うのは、僕だけでしょうか。何か理想郷を求めるあまり、ボタンの掛け違いに気づかぬまま、別次元での話をしているみたい。そしてそれが、国民との感覚のズレ、のようにも思えるのです。

…あ、何だか今日は政治に対して批判めいたネガティヴなことばかり書いてしまった気がしないわけでもありませんが、私はちゃんと投票に行こうと思っています。ただ、単なる思いつきや「〇〇さんに頼まれたから」という他力作用による投票も絶対にしないつもりです。例えそれが、自分の親戚であってもです。

青森県は、投票率が全国最下位という不名誉な記録を更新し続けています。僕は別に選挙管理委員会の回し者でも何でもありませんが、一人でも多く投票所に足を運び、投票することが、これからの青森県や日本の将来を左右することに繋がっていくはずです。何もしないで不平不満ばかり並べるぐらいなら、その不平不満を投票という形で意思表示しましょうよ。
とにもかくにも投票日の7月10日まではまだたっぷり時間がありますし、近いうちに選挙公報も毎戸配布されることでしょう。これから日本が進むべき方向をじっくり吟味して、投票行動に繋げましょうね。

2016senkyo(↑青森県選管の特設サイトにリンクしています。)