Monthly Archives: 5月 2019

「走れメロスマラソン」と、濁点と。

先日、五所川原市で開催される「走れメロスマラソン」に出場するため、約1年振りに五能線に乗車した。

東能代行きの二両編成の気動車(快速だが、「リゾートしらかみ号」ではない。)は、6時46分に弘前駅を出発すると、二つ先の川部駅で進行方向を変えて五能線に入り、一路五所川原、そして日本海沿岸の鰺ヶ沢、深浦へと進んでいく。

ちなみに僕らが乗車しているうちに通過したのは弘前市、田舎館村、藤崎町、板柳町、鶴田町、五所川原市の6市町村。
それぞれ観光、産業に特色を持つ市町村を通過しながら、7時半頃に五所川原駅に到着した。

ところで、五能線には「陸奥○○」という駅名が多い。陸奥鶴田、陸奥森田、陸奥赤石、陸奥柳田、陸奥沢辺、陸奥岩崎…。他の地区にある同名駅と区別するためらしいが、なぜ「陸奥(むつ)」なのかはわからない。
そしてこの中で、ひとつ気になる駅名がある。

鶴田町にある「陸奥鶴田駅」だ。
鶴田町は、「つるた(TSURUTA)まち」なのに、駅名は陸奥鶴田。読み仮名は「むつ-つるだ(TSURUDA)」と、「た」に濁点が付いているのだ。なぜだ?

そういえば、僕が普段口にする地名にも、余計な濁点が付いていることが多いことに気づいた。濁点の付いていない地名であっても、だ。

先ほど列挙した市町村名を、ひらがなで表記しよう。
ひろさき、いなかだて、ふじさき、いたやなぎ、つるた、ごしょがわら。

これを普段の話し言葉に変換すると、こうなる。

ヒロサギ(フロサギ)、イナガダデ、フンチャギ(フズサギ)、イダヤナギ、ツルタ(ツルダ)、ゴショガヮラ
ここではあえて()内に表記したが、前述の鶴田を「ツルダ」という人は、少なくとも僕の周囲にはあまりいないし、僕も鶴田は「ツルタ」と言う。その一方で、藤崎町に関しては「フンチャギ」と、もはや最初の「ふ」しか合っていないといった状況だ。

そしてこの余計な濁音こそ、津軽の言葉が訛っていると印象づけ、そして、津軽弁がフランス語に似たものがある、と揶揄される要因になっていると勝手に思っている。津軽の言葉が訛っていること、津軽弁が他の都道府県の方々にとっては全く理解不能であること、そして僕自身が訛っていること自体は、否定する余地がないのだけれど。

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難易度高めの新コース - #仙台国際ハーフマラソン –

令和元年5月12日(日)。
年号が令和に変わって最初の出場レースが開催される日。

午前4時過ぎに起床、ゼッケンを装着したユニフォームを事前に着用し、出発の準備を整えた。これまではいずれも日帰りだったが、今回は翌日に都内での用務を控えているため、都内へ移動する必要が生じた。結果、仕事用の着替え一式も持参することとなり、荷物が倍以上に増えていた。

5時半前に自宅を出発、弘前駅へと向かう。乗客も疎らな5時59分発青森行きの電車に乗り込み、新青森駅で東北新幹線に乗換え、仙台駅に8時55分到着。この日は、後述する他のミッションが控えており、正直、マラソンよりもそちらに気が向いていた。

事前に把握していた仙台駅構内にあるコインロッカーに出張用の荷物を預け、軽装で会場に向かい始めた。

一つしくじったのは、仙台駅から会場まで約2キロをジョグで流して向かうはずが、運動には全く不向きな格好だったこと。それでも、ミッションに対する期待から会場までの足取りは軽かった。しかし、会場手前の緩い下り坂を、1時間半後には自らの足で逆走しなければならないと気付いた途端、急に足取りが重くなった。

会場に到着すると、既に他のメンバーは支度を終えていた。一人遅れてやってきたことへの申し訳なさと居心地の悪さを感じながら、そそくさと走る準備を整える。といっても、着ているものを脱いで荷物を預けるだけ。そう、走れる体制は弘前から既に準備していたから。

直前になってこの日集まった弘前公園RCのメンバーで集合写真を撮影することができた。

スタート30分前となる9時35分頃には、スタートBブロックに到着。

気持ちいい以上の青空が広がっているが、東寄りの風がやや強く吹いている。そういえば、最後のトイレに行くのを忘れてしまった。風に晒されて身体が冷えて、尿意をもよおすかも知れない、という懸念が頭をよぎったが、極力考えないようにした。

今回からコースが少し変わる。昨年までの20キロ手前、最後の難関であった貨物線の跨線橋は、スタート直後に往復する。むしろ後半のアップダウン、16キロから19キロまでがキモとなりそうだ。

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Prince / His Majesty’s Pop Life 入手顛末記 #prince

今年4月18日のレコードストア・デイ(奇しくも亡父の誕生日だった)で発売された作品のひとつが、Princeの幻のカセットテープと言われる「ヴェルサーチ・エクスペリエンス」だった。国内盤が発表されたこともあり、ファンの間ではにわかに話題となった。(その時の記事はこちら

他方、Princeのもう一つの作品が発売されることは知られていたが、あまり話題に上ることがなかったのが、2枚組の12インチレコード「His Majesty’s Pop Life」。

1985年に日本国内のみで発売されたという激レアアイテムで、中古市場では5万円を超える価格で取引されていたらしい。

内容に関しては今更説明するまでもないのかも知れないが、少しだけ。

Princeの名を全世界に知らしめることとなった「Purple Rain」の次作として発表された「Around The World In a Day」から、「Pop Life」や「Paisley Park」「Raspberry Beret」のリミックスバージョンをはじめ、過去の作品からの楽曲も収録されているという変則的な作品となっている。

2枚のレコードが45回転と33・1/3回転という異なる組み合わせになっているのも風変わりではあるが、ライナーノーツを担当した吉岡正晴氏によるプリンス年表が付いているというのも、国内盤っぽいところ。

そもそも1985年の時点ではようやく聞き齧りする程度だったし、そんな作品が発表されていたことも知らなかった。高額で取引されている時点で全く興味はなかったのだが、その貴重な作品が再発売される(全世界で14000セット?)となると、実際どんなものなのか手に取ってみたくなってきた。

僕は決してコレクターではないのだけれど、最近再発売された彼の他の作品よりも、僕が14才の時、つまりPrinceに対して単なる嫌悪感しか抱いていなかった頃、いや、正しくは嫌悪感から好感、もとい興味本位に変わってきた、まさに過渡期の頃の作品がどんなものだったのか、当時の飽くなき興味が呼び覚まされるかのごとく、日に日にそれを手にしたいという思いが強くなっていった。一つの作品、モノとしてのそれを。
しかし、国内盤も発売された幻のカセットテープとは異なり、輸入盤でしか手に入れることのできないそれに対する反応は今一つで、果たして簡単に手に入れることができるのか、正直よくわからなかった。

発売直後にネットの情報を読み漁ってみたが、店舗に置いてある数もそれほど多いものではないらしく、事実、レコードストア・デイが終わった1週間後には、「売り切れ」「取扱不可」が続々現れ、中には高値を付けて販売するような店舗も出始めていたし(それすらも「売り切れ」だった)、数は少ないが、オークションにも出品が見受けられるようになった。
やはり手に取ることは難しいのだろうか…。

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