日別アーカイブ: 2021-07-20

Record Store Day 2021 での「再会」と「気づき」


貴重盤やレア盤、初音源化となるアナログ盤をレコード店で販売するRecord Store Day 2021(RSD)。
本来であれば直接レコード店に足を運び、自らレコードを選んで購入する、というのが正しいRSDへの参加方法なのだろうが、こういうご時世ということもあり、発売日当日の午後からオンラインでの購入も可能となったのは、田舎に住む人間としては嬉しい限り。

今年も6月と7月に開催され、洋邦問わず様々なアナログ盤が発売された。
個人的には、今回初めてアナログ盤として発売されたPrinceのアコースティックアルバム「Truth」が最大の目玉商品だった。

考えてみると、ほとんど見向きもしなくなったはずのアナログ盤に、ここ最近になって触手を伸ばしているのは、デジタル化された音楽データの販売や、サブスクのような新たなサービス提供、つまり、形なき「物」が席巻する中にあって、単なる懐古的な気分に駆られて…というよりも、一つでもマテリアルとしてのレコード盤を自分のものとしてそばに置きたい、という思いが強いからだ。

以前は、結構な数のアナログ盤(レア盤、珍盤もかなり揃っていた)を所有していたのに、自分の不注意で全て廃棄せざるを得なくなるという憂き目に遭ってからは、アナログ盤に手を伸ばすことを控えるようになった。そもそも、それを聴くためのプレーヤーも失ってしまったのだから。

しかし、失ったのはアナログ盤とレコードプレーヤーだけではない。
若かりし頃の金銭的な事情だったり、単に聴かなくなったという理由だったり、その時々の衝動や興味本位が、実は無駄な買い物を招いていたと気づいたことが理由だったりと、いろんな事情があるにせよ、棄損、売却、譲渡といった形で手放したCDは、結構な数に上る。

ただし、その中には後になって再度買い戻した作品がある一方で、一度手放したが最後、二度と手に入れることのできなくなった作品もある。手放したことを後悔している作品もある、ということだ。

その中の一つが、1994年に発売された「カーティス・メイフィールド・トリビュート」だ。
1990年、コンサート会場で発生した照明の落下事故で頸椎を損傷、半身不随となったカーティス・メイフィールドの功績を讃えるべく、凄い顔ぶれの面々が参加したのが、このトリビュート・アルバム。

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