日別アーカイブ: 2008-03-31

Made In Chinaって…

津軽ひろさき検定は8割超が合格

1165人が臨んだ津軽ひろさき歴史文化観光検定(初級)の結果が28日、受検者に通知された。平均点は77・9点で、合格率は約8割と実行委員会の想定通りになり、実施内容とともに大成功を収めた。さらに、約2年を要した検定準備は産学官民の強力な連携で進められ、検定実施の効果は地元を学ぼうという機運の盛り上がりにとどまらず、「オール弘前で取り組める底力がある地域」を証明する貴重な経験となった。
実行委によると10歳から82歳の幅広い年齢層が受検し、951人が合格した。合格率は81・6%。初級として合格率を8割前後に設定したが、初の試みで受検者のレベル把握が難しい中、計画通りの結果となった。最高点は98点で2人いた。
一般向けと観光関連事業従事者限定の検定日を別に設けたほか、会場を弘前と東京に設置したことが奏功し、目標(500人)の二倍超が受検。公式テキストは発売後数日で初版2千部を売り切り、増刷分も好調を維持している。
これだけ市民の関心を高めたのは、本県初の本格的ご当地検定として注目されたことに加え、行政や観光関連団体、大学、民間企業などが事業に参加したことで幅広くPRできる態勢を構築できたことが大きい。さらに市を挙げて取り組んだという実績になったことは今後、さまざまな事業にも波及する可能性を感じさせるものとなった。
また全国の先進例を参考に慎重に準備を進めたことで、ほぼ万全の状態で本番を迎えられたのも成功理由の一つ。受検者に「難しい問題があった」との声もあったが、学習意欲をかき立てる意味では、効果的だったと言える。問題作成は小学生の受検に配慮し、分かりやすいものだった。弘前会場を弘前大学とした「試験らしい」演出や、答え合わせバスツアーも好評だった。
来年度は第二回初級検定と第一回中級検定を計画。今回が盛況だったことが、次回受検者数にどう影響するかなど不透明要素があり、合格者がメリットを得られるようにするなど、関心をつなぎ留める各種施策が必要になりそうだ。実行委は「地元を知りたいという意識の高さを、うれしく思う。今後も期待を裏切らない検定にしなければならない」とし、結果を分析しながら津軽ひろさき検定ならではの魅力を加えていく方針。

うちにも土曜日の午後に実行委員会から合否を告げる封書が届き、開けてみたら79点で辛うじて豪華クラインをクリアしていた。まぁ、全員合格じゃなかっただけでも良かったと思う反面、当日受験しなかった人がどれぐらいいたのか気になっていたところである。

どうやら問題に不明瞭なものがあったらしく、1問は全員が正解となったそうな。確かにこの問題、「あれ?ガイドブックにこんなのなかったよな」といった内容だったもんな。ちなみに封書の中には、合格証と、「おべさまストラップ」なるアイテムが同梱されていた(画像は後日改めて)。

うちのお袋とカミさんは、「センス悪っ!!」と爆笑していたのだが、僕はこのストラップの入った袋を見て、閉口してしまった。

何と、ストラップの入っている袋に貼られていたシールには「Made In China」の文字が。

もったいない!!

せっかくここまで津軽ひろさきにこだわっていながら、何故ここに来てMade In Chinaなのだろう。
キャラクターにこだわるのは仕方ないことなのかも知れないが、デザインの格好悪さもさることながら、何かこのシール一つで興醒めしてしまったというか、ガッカリしてしまった。このシール一つで、「津軽ひろさき検定」の魅力が損なわれてしまったよ。
正直、こんなキャラクターものを貰ってもあまり嬉しくないというのが本音だが…。
実際このストラップを手にして「うわぁ!おべさまストラップだ!!やったやったー!!」と手放しで喜ぶ人が何人いるだろう。

それにしても、せめてシールを剥がすぐらいの配慮があればよかったのに…。

受験者が予想以上に増えたことは想定の範囲を超えたにしても、8割という合格率ならば、ある程度の合格者数は推測できたはず。

何故、最後まで「津軽ひろさき」にこだわらなかったのだろう。もちろん予算の問題があるにせよ、どうせなら、津軽塗の箸の端切れをちょこんと切ったもの(事実、この端切れを活用し、ストラップとして販売しているものがある)を更に小さくして加工したものを配るぐらいの懐の深さがあれば、余程「津軽ひろさき検定」としての魅力を与えただろうに。

何か、最後の最後で「Made In China」のしょうもないアイテムを掴まされたという悔しさが心の中を駆けめぐっているのだが、こういう詰めの甘さというか配慮に欠けたところが、何とも言いようのない「残念さ」を滲ませてしまったような気がする。

中級になるとこのストラップが一回り大きくなるとか…うーん。この「記念品」は再考の余地大いにありそうな。