長文駄文失礼。
7/6。
美輪明宏のステージを観てきた。
「皆さんこんばんは。江原啓之です。」
ステージに登場したと思いきや、歌い始める前にいきなりこんな自己紹介からMCを始めた美輪さん。
あ。尊敬の意を込めて、美輪さん、と呼ばせてもらおう。
ステージ上から放たれる圧倒的なパワー、そして得体の知れぬオーラ。
自分自身を「お化け」と称する美輪さんは、本当に「化け物」だと思った。
どういうワケか、ステージ上に立つ美輪さんの姿がボンヤリとしか見えず、いくら目を擦ってもそれが解消されなかったのは、きっと美輪さんを包むオーラのせいなのだろうか(ステージ終演後、何ともなくなったのが、実に不思議だった)。
客席はほぼ満席、男女比率は圧倒的に女性が多く、9割以上が女性だった。
歯にモノ着せぬMC。歌よりもこのMCを楽しみにしてきた人もいるはずだ。
「今の日本の政治を悪くしたのは皆さん。皆さんが変な政治家を選ぶから悪い!」
「ため口聞いたり罵倒するような人の話を鵜呑みにするんじゃなくて、本物を見極めてくださいね。」
etc…
第1部最後は、「ヨイトマケの唄」で締めた。力の滾るその声量に終始圧倒されっぱなしの観客。
約20分の休憩を挟んで始まった第2部はシャンソン。
てっきりフランス語で唄うのかと思いきや、日本語のシャンソンだった(どうやら美輪さんの持ち歌らしい)。
ステージの締めくくりは、越路吹雪の歌った「愛の賛歌」の原曲を、フランス語の歌詞で唄う。
「越路さんの唄った愛の賛歌は、本来の歌詞が持つモノとすっかり変質してしまった内容なんです」と歌詞の説明をする美輪さん。