日別アーカイブ: 2015-06-26

あわてない。あせらない。あきらめない。

ランニングの話。
月間走行距離は極力気にしないようにしているのだが、JogNoteやNike+で先達の皆さんがどんどん距離を伸ばしていく姿を目の当たりにすると、正直ちょっと焦る。
晩夏から始まる大きな大会のことを考えると、6月7月は非常に重要な時期。この間の調整がうまくいくかどうかによって、モチベーションを含めた走りの内容に大きな影響が出てくるということを、昨年悟った。

今月に入ってから、昨年まで一切やっていなかった練習方法を取り入れるようになった。所詮は市民ランナーの端くれ、別に何を目指しているというわけではないが、昨年より進化を遂げたい、初めてフルマラソンを走った42歳、そして初めて3時間半を切って走りきった43歳の自分に更なる磨きをかけていきたい、という思いが燻っているからだ。そしてそれは、タイムを縮めたいのはもちろんのこと、走り終えた後に少しでも満足を得られるような走り、つまり漫然と走るのではなくちゃんとPDSAサイクルで次に繋げられるような走りをしたい、という思いに変わりつつある。

6月上旬は仕事の関係で満足に走ることができなかったが、中旬に入り、まるで羽でも生えたかのように、そしてそれは、何かを取り戻すかのような勢いで練習を再開した。
出張先での朝ラン、そして、初めての帰宅ラン。
だが、こうした積み重ねにより、とうとう右脚が大きな悲鳴を上げた。

18日から徐々に痛みを感じるようになり、19日には歩くことにも支障が出るほどの痛みが右脚のくるぶし周辺で断続的に続いた。20日は土曜日ということでクラブの練習日であったが、早朝4時に目が覚めたものの痛みが引かず練習を回避。その日の朝に、慌てて病院に駆け込んだ。これほどの痛みがあるということは、まさか疲労骨折?
イヤな予感が頭をよぎったが、診断の結果、アキレス腱の周囲に炎症を起こしていることがわかった。

思い当たるフシはたくさんあった。
まだそれほど履き慣れない、それも重い革靴で出張したこと、その革靴を履いて月曜火曜だけで1日2万歩以上歩いていたこと、さらに、出張時の朝ランの際に履いたシューズも、実はおろしたてのシューズだったこと、そして極めつけは、疲れも抜けきっていない出張の翌日、帰宅ランと称して3kg以上の荷物を背負って12キロ近くを走ったこと。

これら一つ一つの積み重ねにより、右脚への負担をどんどん重ねていったのだろう。しかもあろうことか、出張後も走り終えた後も、何一つ脚のケアをしていなかった。

結局18日から今日まで、走れない日が続いている。痛み止めと貼り薬を処方してもらったが、完治にはほど遠いといった感じだろうか。28日には上りと下りしかない平川市の「たけのこマラソン」にもエントリーしているが、昨年のように軽やかな足取りで21キロを走りきる自信は、ない。

走ることがままならない中でのささやかな抵抗、というわけではないが、職場にこんなものを持ち込んだ。

バランスディスク

さすがにバランスボールに座って業務をこなすのはあまりなので、バランスディスクを椅子に敷いて座り始めた。
職場の皆さんはこの奇妙なクッションを訝しげに見ていた。最初は「私、痔持ちなんです」と誤魔化そうと思ったけれど、すぐに目的がバレたらしい。まあでも、今のところお咎めはないので、こっそりひっそりと日々インナーマッスルの強化に努めようと思う。

あわてない。あせらない。あきらめない。
何度もこの言葉を頭の中で復唱しているうちに、走ることに対する欲が出てきたというか、あきらめがつかなくなった。28日のたけのこマラソン、ゆっくりでも構わないので、何とか走れないものかと考えるようになってしまったのだ。ううむ。
いや、ここまで来たら、DNFも視野に入れつつ走るしかないのではないかと考えはじめている。

泣いても笑っても大会は2日後。ま、どうなるのかは見てのお楽しみということで。