既にフェイスブックなどではお知らせしていたのですが、4月25日、僕に甥っ子が生まれました。
僕たち夫婦には子どもがいないため、母にとっての「初孫」ということで、名実共に「ババア」の仲間入り(爆)。そして僕も、これまた名実共に「オジサン」の仲間入りを果たしました。
昨年1月に入籍、7月にお披露目を兼ねた披露宴を行った妹夫婦。
妹の口から妊娠を告げられたのは、昨年9月の父の命日、父が眠るお寺の位牌堂にて。僕は思わず泣いてしまいました。
やがて日は経ち、妹の腹も見る見る大きくなっていったのですが、本人曰く「40代間近の高齢出産」ということで多言を避け、極力誰にも知らせることなく、何事もないかのように日々を過ごしてきました。とはいえ5月1日の出産予定日が近づくにつれ、否が応にも何とも言えぬ緊張感にも似た空気が漂い始め、我が家でも、出産に向けた受入体制を万全に整えていました。
妹は結局4月23日から強制入院となり、産気づくのを待っていたのですが、一向にその気配はなく、4月25日に陣痛誘発剤を投与され、その後あれよあれよの間に陣痛が来たらしく、結局その日の20時頃に第一子となる男児を出産しました。
母からメールが届いたのが16時30分頃で、「ぼちぼち陣痛が始まったらしい」という内容だったのですが、それから3時間半後には第一子を出産してしまったワケですから、超安産だったようです(まあ、出産に至るまでは苦難もいろいろあったようですが)。病院の医師たちもとても初産とは思えぬ落ち着きっぷりに、相当驚いていたとのこと。まあ、妹らしいといえば妹らしい(笑)。
ちなみに僕は、母からのメールに対して「兄の私は何をすればいいのでしょう?」と意味のわからぬ返信をしていたことを、今だから明かします。
そしてその日の21時前に、僕も病院に駆けつけ、生まれたばかりの赤ちゃんとご対面。
母は、出産の付き添いで一晩過ごすことを覚悟しながら先に病院に駆けつけていましたが、妹のあまりの安産っぷりに驚くとともに、初孫の誕生に一人舞い上がっていました。
しかし僕は、さぞかし感動するのかと思いきや、妹の胸に抱かれて眠る赤ちゃんを見ても、何かピンと来ないといいましょうか実感が沸かないといいましょうか、まさに狐につままれたような気分に苛まれていたのでした。
妹の産後の疲れもあるだろうということですぐに帰宅しましたが、妻から「どうだった?」と感想を求められるも、さて、何と答えていいのやら。いや…確かに妹が赤ちゃんを抱っこしていた…ん?んん~?
ああ、きっと親になっていたらもっと混乱していたのかな、と他人事ながら思ったり。
結局、産後の紆余曲折を経て、予定から2日後の5月1日(当初の出産予定日)に母子共に退院と相成り、その後妹は、実家(つまり我が家)にて赤ちゃんとともに日々奮闘しています。
妹が赤ちゃんとともに一時帰宅しているとはいえ、僕たちの基本的な生活のリズムは何も変わっていません。
でも、何だかんだ言いつつも、やはり家族一同(3匹の犬も含めて)赤ちゃんのことは気になるわけでして、それでも徐々に我々もその雰囲気に慣れつつあるところです。
妹は、朝が早い僕たちに気遣って、赤ちゃんの夜泣きを凄く気にしていたんだけど、僕たち夫婦は一度「就寝」のスイッチが入ると、大体朝まで起きません(笑)。なので、夜泣きしているのかどうか、ほとんどわからぬまま朝を迎える、という日々が続いています。(妻曰く「火事になっても、二人とも多分起きないと思う」とのこと。怖ぇ~。)
それでも、病院から退院し、気持ちの落ち着いたお母さんの心境を子どもも感じるんでしょうかね、最初の頃は夜泣きが結構激しかったようですが、最近はだいぶ収まりつつあるようです。よかったね。…って、うちらは夜泣きしていることすら知らんのだけど。
犬たちも最初の頃は赤ちゃんが泣くたびに、聞いたことのないその声に驚いて吠えていたのですが、何度か赤ちゃんの姿をお披露目するうちに、誰が泣いているのかわかったようで、無駄吠えすることもなくなってきました。
多分赤ちゃんのか細い鳴き声を、猫の声と間違えていたのかも知れないです。
ああでも、きっと赤ちゃんの泣き声にも慣れた頃には、妹は赤ちゃんと一緒に家庭に戻るんでしょうね…。
ようやく名前も決まったベビ男くん(諸々あるのもイヤなので、名前は敢えて伏せます)。
しかし、正直言って妹が母親になったという事実には、未だに慣れません。一時期は母親になるどころか結婚すらもできないといわれたあの妹が、お母さんになったのがちょっと信じられないんですね、きっと。兄としては(笑)。
まあ、出産までの過程でもさまざまな苦労があったようですし、出産を経た今日も色々苦労を重ねているようです。本人にしてみれば、「これだけ頑張っているのに!」と思っているのではないかと、ちょっと心配になっているところもあります。
兄夫婦は子育て経験がないので、的確なアドバイスをすることもできず、少々心苦しいといいましょうか、どうやって声掛けしていいのか憚られることもあるのも事実。
でも、毎日が喜怒哀楽そして悲喜こもごもなんでしょうけど、子育てを通じて学ぶこともきっとたくさんあるでしょうね。
そういう意味では、兄そして伯父の立場で、親子の成長を陰ながら見守っていきたいと思います。
きっとオトンも、草葉の陰で鼻垂らしながら歓喜に咽んでいることでしょう(笑)。オトンに似ないで良かったね(爆)。