日別アーカイブ: 2008-07-18

The Time 『Pandemonium』

ちありさんの続・ヒトツログで知ったのだが、Sheila EとThe Timeの旧盤(廃盤)が、7月29日にライノレコードから再発されることが決まったらしい。

・Sheila E :『Romance 1600』、『Sheila E』、『Sex Symbal』
・The Time:『Pandemonium』

今回再発が決まった作品のほとんどは、発売されてから既に20年以上経つが、これらの作品が発売された当初は、Princeばっかりに目が向けられていたため、全く食指が動かなかった(というか当時はまだ高校生で、自由に使えるお金がなかったというのが一番の理由かも)。
それが、Princeの音源も概ね揃った5年ほど前から無性に聞きたくなり、中古CD屋やオークションで血眼になって探した結果、『Sheila E』は海外から中古盤を購入、
『Pandemonium』はうちから一番近所にあるBOOK OFFであっさりと見つかった。

興味のない人は全く興味のない話だと思うのだが、Princeファミリーが発表したアルバムの中で僕が一番気に入っているのが、この『Pandemonium』だ。(ちなみに2位が今回再発される『Sheila E』で、3位がいつになっても再発されないMadhouseの『8』で、4位が同じくMadhouseの…以下略)

泣く子も黙るプロデューサーチームだったJam & Lewis。
ちょうど『Pandemonium』が発売されるこの頃は、Janet Jacksonのプロデュースに力を入れており、Janetの出世作となった『Control』、そしてJanetの代名詞とも言える『Rhythm Nation 1814』が大ヒットを飛ばしていた。そして、その約1年後に登場したのがThe Timeの『Pandemonium』だった。

正直言うと、僕はJam & LewisがThe Timeのオリジナルメンバーだったという事を知らずに『Rhithm Nation 1814』を聴いて狂喜乱舞していたのだが、改めて『Pandemonium』を聴いてみると、その片鱗が垣間見えていて面白い。まあ、この『Pandemonium』はThe Time再結成のためのアルバムだったことを考えても、多分いろんな伏線があって発表されたのだろうけど、彼らの作品の中では、Jamie Starr(The Timeのプロデューサー。実はPrince)には申し訳ないが、この作品が一番凄いような気がする。

例えば曲間をあまり作らずに次の曲へと繋ぐ手法や、打ち込みの音などは、Janetの作品と遜色ない仕上がりになっている。
65分間、ほぼノンストップで繰り広げられるThe Time ワールド。もちろん「飛ばし」もアリだけど、トータルバランスは流石敏腕プロデューサー(あ、Jamie Starrが今イチだとか、そういうことではありませんので)。

この再発を機に、The Timeの評価が再び高まればいいんだけど、それは期待できないのかな。
さあ、次はオリジナルの新作を…!!