日別アーカイブ: 2003-11-12

CCCD反対

EMI系列やエイベックスが導入し、非難が殺到しているCCCD。簡単に言えば「規格外のCD」ということになるのでしょうけれど、本来「Digital Audio」と書かれているはずのCDマークもなく、「再生によりオーディオ機器に損傷が生じる恐れがある」という代物でありながら「その責任は一切負わない」という、単なる生産者側のエゴによる劣悪品。いわばCDの形をしたCDのまがい物とでも言えばいいのでしょうか、アーティストや音楽関係者の間でもそのあり方については賛否両論が渦巻いています。例えで挙げるとすれば、「ルイ・ヴィトンが販売する公認のバッタモン」といった感じでしょうか。
CCCDは、「作詞家・作曲家やアーティストの権利を保護する目的」で導入されたというのが建前ですが、実際は昨今の音声ファイルの共有化や違法コピーの流通による、売上低下を防止するために導入されたものだと言われています。裏を返せば「売れれば何でもいい」という製作会社側の営利主義が垣間見えるというのも特徴のひとつです。幸い僕はCCCDは一枚しか持っていないのですが、如何せん再生によってプレーヤーが破損する恐れがあるというリスクを恐れ、結局そのCCCDは一度しか聴いていません。
そしてここにきて、SONYが徐々にCCCDの導入を図ろうとしているようなのです。12/10に発売される久保田利伸のシングル、12/17に発売される佐野元春のシングルは、いずれもCCCDの発売となるようです…。普通のCCCDとは若干異なるとはしながらも、じゃあどこが違うのかといえば、よくわからない。根本的な問題解決にはなっていない。常にクオリティの高い楽曲を提供している彼らが、本当にCCCDの導入を了承したのでしょうか…。
この事実を知ったとき、思わず僕は絶句してしまいました。
「楽曲が素晴らしければ、CCCDでも構わない」。正論だと思います。
「アーティストの権利を保護するためなら、必要だ」。これも正論だと思います。
しかし、その素晴らしい楽曲に故意に不必要なデータを挿入し、劣化させているのは他ならぬ製作会社なのです。アーティストの作った楽曲をこのような不必要なデータで侵害しているのは、他ならぬ製作会社なのではないでしょうか。だいたい、デジタルオーディオと掲示することのできないCCCDを、一般のCDと同様に扱ってもいいのでしょうか。事実メーカーは、普通のプレーヤーではCCCDの再生にあたり、動作、音質を保証しないと言っているのです。根本的な解決方法を考えようとしない製作会社の意向には同意することはできません。よって僕は、今後も断固としてCCCD不買を続けていこうと思います。それが、自分の好きなアーティストであっても…。
レコード会社によるCCCDの説明
エイベックス
ビクター
東芝
ポニーキャニオン
ソニー
フォーライフ
CCCDに関する各メーカーの対応
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