日別アーカイブ: 2017-06-25

予想外の顛末 – 第22回平川市たけのこマラソン

(今日の画像は、弘前公園ランニングクラブの仲間が撮影してくれたものを皆さんの承諾を得て使わせていただいてます。佐々木さん、成田さん、吉田さん、ありがとう!)

多分、レース当日に記事を投稿するのは初めてですかね。勢いに任せた殴り書きみたいな感じになってしまったかも知れません。


2年ぶりとなる「平川市たけのこマラソン」への参戦。今回で4回目となりますが、エントリーするまでは毎回のように「今年は10キロでいいや..」と思っているのに、エントリー終了時にはハーフをぽちっとしているという不思議な魔物の棲む大会。
前回の投稿でもお伝えしたとおり、コースの大半は上りか下りといった感じ、平坦なところはスタート・ゴールの数百メートルぐらいしかありません。stravaでの記録を見たら、8キロ通過時に標高差が0mになっているので「おっ!」と思ったのですが、なんてことはない、上って7.5キロで折り返して下ったので、標高差が±0になっていた、というだけの話でした。ちなみにこの前後は、1キロで88mのアップダウンがあったようです。それぐらい、アップダウンが凄いコースなのです。
山登りと山下りの練習、と割り切れば大したことはない…と言いたいところですが、さすがに割り切ることもできず…。
ちなみにこのコース、これまでの自己記録は1時間40分。なのでまあ、それを切れれば御の字だけれど、別に切れなくてもいいや、とかなり楽観的にレースに臨むこととなりました。よってレースの前夜も断酒することなく、普段以上に飲み過ぎたというオチ。

金曜日そして土曜日の時点では、日曜日の天気が「曇り」の予報、最高気温も23度だということで、まあ、会場は山間の碇ヶ関だし、そんなに暑くなることもないのかな、と考えていました。でも、こういう機会でもなければ着用することがないかな、と思い、弘前公園RCで別注したランニングシャツに初めて袖を通してみることにしました。…あ、袖はないのか。

大会当日。予定よりも遅れて7時10分過ぎに自宅を出発。
遠くに見える大鰐、そして碇ヶ関の山々には霧が立ち込めていましたが、近づくにつれて徐々に霧が晴れ、雲が広がっていたはずの上空には青空が目立ってきました。ううむ、暑くなりそうな予感。

8時前に会場に到着し、弘前公園RCのテントが置かれた場所へ。そう、この開放感と澄んだ空気。あー、帰ってきた!って感じ。…これから地獄みたいなコースに挑むのに。
弘前公園RCのメンバーも続々と集まり始め、気が付いたら結構な人数に膨れ上がっていました。前日の朝練の時点で確認した時はそんなに参加者がいないという認識でしたが、この大会の怖さを知っている皆さんが逆に朝練を回避した、ということなのでしょう。きっと。

スタートの15分前、9時15分になってもスタート地点には人影がまばら。「そろそろ、行った方がいいような気が…」
何となくスタート地点に向かったら、それを合図にしたかのように続々と方々から選手の皆さんが集まってきました。
しかし、この時点で既に暑い!これは下手をするとぶっ倒れるんじゃ…。
往復2キロのアップの時点でかなり発汗していたのに、昨晩のビールが更なる汗となって怒涛の如く流れ落ちてきます。なんだか独りだけ既にレースを終えた人みたいな感じ。
あー、脱水に陥らなきゃいいなあ、脚が攣らなきゃいいなあ、まあいいや、最悪の場合DNF(途中リタイヤ)でも。
頭に浮かんでくるのは、そんなネガティブなことばかり。

(まるでやる気のないこの表情)

よく聞こえない拡声器が「スタート1分前」を告げました。さあ、行くか…。
9時30分、いよいよスタート。
勢いよく飛び出したところですぐに上り坂があるため、失速するのは目に見えていました。
まあ、最初の折り返しまで辛抱すれば、あとは何とでもなるか。
さて、ではこのレースの高低図をご覧ください。(画像はstravaから)

ドMドSの集いというのが、お分かりいただけるでしょうか。
上り基調の最初の1キロを4分15秒で通過した後は、5分台まで一気にペースダウン。その後1キロほど続く下りで一気にペースが上がり、4キロ地点から再び7キロ過ぎまで上り基調に。行きが上りということは帰りは下り、5分半まで落ちたペースが、下りで一気に3分台に。
ところがここで調子に乗ったせいで、下りが終わり、再び上りとなった12.5キロから、ガクンとペースが落ち、ついに歩く羽目に。嗚呼…。
再び走り始め、上りが終わった13.4キロから14キロまでは、一気に60メートル下ります。以前ここで足が攣った悪夢が蘇ります。
実はレース前の一つの課題として、いつもブレーキ気味となる下りをいかに走るかということを据えていたので、恐る恐るながら果敢に下り坂を走ります。
しかしこのコース、下りがあると上りがあるという。
水を口にするも足りないのか、せっかくのランシャツは汗で完全に重くなっていました。結局17キロ前後で再びダラダラ歩く羽目となり、ようやく残り3キロ地点でこの姿。もはや脳がアホになりかけています。

(このガッツポーズは何を意味しているのか…)

しかしここまでくればあとは下り、一気呵成にペースアップ。
するとその姿を見ていたバサマが僕を見ながら一言。

「んろー、すっかど機関車だばな!」(訳:うわー、すっかり機関車みたいだね!)
「んだべー!?」(訳:そうでしょう?)

ゲラゲラとけたたましい笑い声を背後にしながら、いよいよ右手下にゴールが見えてきました。あと1キロ、もう少し!

何人に追い抜かれ、何人を追い抜いたかは全く分かりません。時計も一切見ていなかったので、どれぐらいのタイムでゴールに近づいているのかもわかりません。

もはや疲労困憊ではありましたが、仲間の声援に手を振りながら、ゴール!
手許の時計を見て、ビックリしました。
1時間33分台!?えっ?何とこれまでの持ちタイムを、7分も縮めたことに。
…冷静に考えると、二度歩いたことで逆に心拍を落ち着かせることができたのかも知れません。

しかしゴールした後は干からびたように大半の水分が身体から抜けたような感じ。水をがぶ飲みし、記録証の受け取りへ。公私ともに色々世話になっているS君がいたことを知ってたので、「帰ってきたぞ!」と言わんばかりの表情で向かい、記録証を発行してもらうと…。S君がビックリしたような顔で、「すげえ!やったな!」と一言発したので何事かと記録証を見たら、何と第5位の文字。昨年10月のきみまち二ツ井マラソンでの6位入賞以来、人生2度目の種目別入賞!

棚から牡丹餅ですよ、これ。我々のカテゴリーでエントリーしていたのは80名近く、実際どれぐらいの人数が走っていたのはわかりませんが、何だか申し訳なくもあり…。

まあでも、結果は結果なので、素直にありがとう、と受け取らせていただきます。
しかし毎回言っていますが、次のたけのこマラソンは10キロ以下のエントリーにしようと思います!ちなみにstrava(Nike+)の結果では、この日上り下りを繰り返した結果、600m近く上っていたみたいです。ホントかよ!