2019年も残りわずか。総じてみると今年もあまりいい年とは言えなかった。
というよりも、ここ数年ずっと同じことを言っているような気がするが、今年はいい年だった、と思えた年が過去にどれぐらいあったかを考えてみると、物心ついてから半分以上は「いい年」ではなかったと思う。
一例を挙げるならば、人生の節目ともいうべき結婚をした平成8年は、結婚した直後から単身赴任を余儀なくされたし、市議会議員だった父親の辞職騒ぎもあったし、精神的にかなり参っていた時期で、ジェットコースターにでも乗せられているような大変な年だった。だから、端から見れば結婚そのものは「めでたい話」なのかも知れないけれど、この年は総じて見ると決していい年ではなかった。
50代までのカウントダウンが始まる中、ここ数年は僕自身も身の回りでいろんなことが起こり、大きな転機を迎えている。家族にもいろんなことがあった。この先いつかやってくるであろうと思っていた「介護生活」が少し現実味を帯びていることを実感せずにはいられない、そんな一年でもあった。
人間にとって何が幸福であり、何が幸せなのかは、人それぞれで持っている尺度や指標が異なることだろう。だから、自分にとって他の人が羨ましいと思っても、その人にとっては不幸せなことだってあり得る。
(偏屈っぷりに磨きがかかった。)
心がどれだけ豊かか。これは、人間の幸せを示す大きな指標の一つだと思う。心が貧相だと、幸せを吸着する力がどんどん弱くなっていく。裏を返せば、心が豊かであれば、どんどん幸せが近づいてくるし、些細なことですら幸せと感じることだろう。