日別アーカイブ: 2019-08-27

忘れ物を探す旅(前編) #北海道マラソン2019


昨年の北海道マラソンで心身に受けたダメージ(昨年の記事前篇後篇を参照)は相当大きく、その後のレースでは無事に走れるのかという不安を常に抱えることとなり、一気に自信を喪失することとなった。

そして、レースを組み立てるということが全くできなくなり、完全にスランプ状態に陥った。

大概のレースでは足が止まり、走る気力がなくなるということが続き、果たして何のために走っているのだろう、走ることに意味があるんだろうか、という答えのない自問自答を、延々繰り返すということになった。

別に五輪を目指しているわけじゃないんだし、楽しければいいじゃない?その中でささやかな夢を追い続ければ、それで充分だと思う。もしも楽しくないんだったら、その時は…。

そんなことを朧気に考えている最中に、次の試練がやってきた。
左脚アキレス腱の負傷。走るどころか、歩くのもやっとなぐらいの状況で、7月、8月で患部に直接注射を打たなければならないほどの状態だった。

楽しく走るどころか練習すらままならない日々が続いた。思い通りに事が進まないことに憤りながら、ビールを痛飲する日が続いた。走る気力はどんどん失せ、体重だけがどんどん増えていった。

それでも北海道マラソンだけは出場しようと決めていた。
北海道とはいえ猛暑、酷暑を覚悟しなければならない時期。
しかし、昨年の「忘れ物」「落とし物」を見つけに行かなければならない。何としても晴れ晴れとした気持ちで、ゴールを迎えなければならない。
あの時から僕は、完全に何かを忘れ、何かを失ってしまったのだ。

決して気負っているつもりはなかったが、もしも途中で走る気力も楽しみも感じなくなって、レースをやめるようなことになったら、その時は、潔く走ることから足を洗おう。それぐらいの覚悟で臨むつもりだった。そんなことよりもまずは、この脚の状態で本当に走ることできるのか、そもそもスタートラインに立てるのかという不安ばかりが常に渦巻いていた。心技体が完全にバラバラだった。

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