日別アーカイブ: 2009-11-17

『THIS IS IT』を観てきた


There’s A Place In Your Heart
And I Know That It Is Love

…から始まるMichael Jacksonの、1991年に発表された『Dangerous』に収録されていた「Heal The World」。直訳すると、「世界を癒そう」。
「We Are The World」にも通じる世界愛を唄うこの曲は、92年にシングルカットされた際に、地球に絆創膏を貼った絵がジャケットとして使われていた。実はこのシングルを迷わず購入したんだけど、何とこれも引っ越しの際に紛失してしまうという大失態を犯してしまった。

まあ個人的なそんなエピソードはともかく、この楽曲のすばらしさは言うまでもないのだが、期間延長で現在も公開中の『THIS IS IT』を観てから、「Heal The World」への思いはますます強くなった。

先週金曜日に観た『THIS IS IT』。僕にとって、○年ぶりに映画館に足を運び、観た映画。
2度ならず3度以上映画館に足を運ぶというリピーターがいるというのも、頷けるような内容だった。
『THIS IS IT』は、単にマイケルの亡くなる直前のドキュメント、ライブリハーサルの模様を収録しただけの記録映画ではない。ちゃんとした社会へのメッセージが込められている。ちなみにTwitterのハッシュドタグ(#thisisit)では各国の人たちの感想を垣間見ることができるが、「つまらなかった、面白くなかった」というコメント、評価に出くわしたことは、ない。

マイケルの一糸乱れぬ動きと緻密なステージメイク。伝わりにくいマイケルからの指示にも、バンドメンバーやダンサーは、的確に応えていく。
気がつくと僕は、マイケルの動きを追うために、ひたすらスクリーンを凝視していた。ポップコーンを買わなかったのは、そんなものに払うお金がもったいないからじゃなくて、スクリーンに集中するためだ。
しかしながら、スクリーンで繰り広げられたステージは、あっという間だった。
やがてエンディングを迎え、エンドロールが流れる。誰も席を立つ人はいない。その後も続く映像に、みんな釘付けになっている。
全ての映像が流れ、会場が明るくなった途端、会場からは拍手ではなくため息が漏れた。

スクリーンのマイケルは全盛期と変わらぬ動きで歌い、そして踊っていた。でももう、そのマイケルの姿を生で観ることはできない。あのマイケルが、あの、マイケルがもうこの世にいないなんて…。

誰もがそんな衝撃と、失望感に駆られているような雰囲気だった。いや、少なくとも僕はその一人だった。

マイケルがこのコンサートを通じて伝えたかったことの一つが、森林伐採をはじめとする環境破壊の進行を何としても止めようというものだった。
恐らく誰も口にしないけれど、あの映画を観た人はきっと、ちょっとした環境破壊への取組を始めているに違いない。ほんの小さなことでも、何か始めれば、やがて大きなうねりを生み出すかも知れない。

Heal The World。15年以上も作られたこれらの曲が、今もなおこの楽曲が歌い続けられていること、歌詞に共感できる部分がたくさんあることを、人間は今一度猛省すべきなのかも知れない。

折角なので「Man In The Mirror」を聴きながら、自分自身を見つめ直してみようか。

しかしこの映画については、ある方もおっしゃっていたけれど、座ったままで観るのは非常に辛い!
願わくはオールスタンディング可能な会場で上映して欲しい。
マイケルがこの世にいないことは寂しいけれど、絶対盛り上がると思うな。

ああ、金曜日また観に行こうかな…。