日別アーカイブ: 2009-06-23

セブン・イレブンのエコ

セブンへの排除命令、コンビニ経営に打撃 事業モデル転換迫る
6月22日22時21分配信 産経新聞

公正取引委員会がコンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンに排除措置命令を出したことは、24時間営業など「利便性」を売りに定価販売を維持してきたコンビニのビジネスモデルに大きな打撃を与える恐れがある。今後、全国のコンビニで売れ残り弁当などの値引き販売が常態化する可能性もある。消費不況の中、コンビニ各社は生き残りに向けてビジネスモデルの転換を迫られそうだ。

この決定を受けて会見を開いた社長の言い分を聞くと、「値引き販売はイメージの損傷につながる」のだそうだ。しかし、これは自社ブランドを傷つけないための詭弁に過ぎず、要するに「見切り販売」を認めてしまうと、本部の収益が落ちてしまうということを言いたそうでもあった。
ご存じの通り「コンビニエンス」とは、「便利な」という意味であるが、それは利用者にとって便利なだけでなく、経営者にとっても高利益を生み出すのに「便利な」システムなのだろう。

それにしてもセブン・イレブンのサイトを見て、ちょっと笑ってしまった。
よくもまあこんなことをヌケヌケと言えるものだな…。

販売期限の見直しによる廃棄物発生の抑制

店舗から発生する食品残さを削減するためには、発生した食品残さをリサイクルするだけでなく、食品残さの発生そのものを抑制する必要があります。そこでセブン-イレブンは、2005年7月からお弁当やお惣菜について商品の鮮度チェック方法を見直しました。鮮度チェックの回数を1日3回から9回に増やすことで、これまでは販売期限よりも早めに売場から除いていた商品の販売時間を伸ばし、できるだけ売れ残り商品が発生しないよう工夫しています。
(参照)http://www.sej.co.jp/corp/social/reduce/period.html

だそうだ。
ところがこれは裏を返すとあくまで「定価販売」する場合であって「見切り品」のことを指しているわけではない。要するに加入店側に商品管理(仕入れ数量)の徹底を求めつつ、仮に食品残さが生じた場合、その経費は加入店が全額負担となっているから、そのことが加入店の経営を逼迫する一方で、本部は痛くも痒くもないというからくりは、今回、公正取引委員会の決定がなければ、多くの人は知らぬままだったことだろう。
そして、見かけ倒しの「エコ」にまんまと騙され、その裏で繰り広げられている本部からの統制に気づくことなく、ブランドイメージだけで「セブン・イレブンはいい会社」なんてことを思ったりするのだろう。

青森県は、全国でも数少ない「セブン・イレブンのない県」である(全国で10県)。インドネシアにも店舗を展開するセブン・イレブンにとって、青森県を含める10県は、それ以下の市場でしかない、ということなのだろう。だからといって別に、近所にセブン・イレブンがないからといって困ったことは一度もない。

もっとも、コンビニが淘汰されている現状を考えれば、セブン・イレブンが本県に参入してきたところでメリットはなさそうだ。
最初は珍しいから利用してみるだろうけれど、イトーヨーカドーにも同じような商品があることに気がついて、きっとすぐに飽きてしまうことだろう。

実際、青森県のコンビニ事情を見ると、当初はサークルKが席巻していたのだが、親会社の破綻により急速に勢いを失った。その後サンクス、ローソン、ファミマ等が相次いで参入したのだが、結果として招いたのはコンビニの飽和状態だった。わずか数百メートルしか離れていないところに同じ看板のコンビニがある、というところも少なくない(その一方で、空白地帯が多数あるのも不思議である)。

こうなると、コンビニそのものが淘汰されるのは時間の問題だった。実際、弘前市内でも既に閉店した店舗は少なくない。空き店舗は美容院やラーメン屋等に様変わりしているが、あの「いかにも」といった建物の形状が、以前この場所にコンビニがあったことを示す残骸となっている。

そんな中で今回の公正取引委員会の決定は、セブン・イレブンのみならずコンビニ業界全体が大きな転換期を迎えるきっかけになりそうな気がする。夜間人口の少ない地域での24時間営業、やる気のないバイト店員、品揃えばかりは立派な弁当、おにぎり、サンドイッチ…そして、定価での販売。

個人的には、コンビニを利用する機会は月に一度もない。確実にコンビニを利用するのは、釣りに出かけた時と、出張した時ぐらいだろうか。
わざわざ定価で購入するぐらいなら、近所のスーパーで同じ商品を購入した方が遙かにお得だからだ。

後継者不足や経営難に苦労していた地方(田舎)の商店にとって、コンビニのフランチャイズは、まさに渡りに船だった。店をコンビニ化することで暗く古めかしかった店の印象が劇的に払拭され、後継者を店主として呼び込むこともできる。そう、コンビニは後継者と経営の安定化、双方を得ることができた。
ところがその一方で、店の人たちと近況を話し合う、いわば社交場のようなあの地域独特の雰囲気がすっかり取り払われてしまったコンビニでは、地域の利用客は目減りしているようだった。
レジを叩く音、心のこもっていないマニュアル通りの挨拶、会話のない、無機質な店構えになった挙げ句、しばらくして廃業に追い込まれたという店をいくつか目撃している。

後継者問題や売上低迷に悩む地方の商店にとって、コンビニはもはや救世主ではない。
本部も加入店も、「コンビニエンス」というのが一体誰にとってコンビニエンスなのか、再考する時期に差し掛かっているのかも知れない。

浮き輪が萎んだ。

薄着の季節になると、冬場にため込んだ腹の周りの「浮き輪(要するに脂肪)」が気になる方も多いのではないでしょうか。かく言う私も35歳を過ぎたあたりから明らかに代謝が落ち始め、とりわけ腰周りの浮き輪は「固形物」と化していたのですが…。嗚呼、そういえば20代の頃は、脇腹をつまめるなんてことはなかったのに!

しかし。ここ最近、外見上の変化が着実に起こっています。
どうやらこの4月から始めた週末のランニングが功を奏しているようです。
何とこれまで、ベルトの穴2つ分浮き輪が縮み、今となってはベルトの穴を足さなければならないぐらいまでになりました。少なくとも冬場、ベルトの上に乗っていた脇腹の肉はほとんどなくなりました。

当然体重も減り、先日ついに一時的に65キロ台まで回復!!
残念ながらこれは一過性のものでしたが、現在は66キロ台後半から67キロ台前半に落ち着くようになり、体脂肪率も16~17%台で推移するようになりました。

正直、昨年の秋以降は路頭に迷い込んでいて、表面上は気丈に振る舞ってはみたものの、心の中では「この先一体どうしたらいいんだろう…。」「もうどうでもいいや…。」「どうせなるようにしかならないし…。」というネガティヴな思考ばかり蔓延していました。
毎日酒を煽り、口に入るものは何でもバクバク食べ、半分引きこもりのような状態に。その反動で体はブクブクと太りはじめ、気がつくと、スーツのベルトも必要ないぐらいまでパンパンになっていました。

冬には、畏友から「お前、相当太ったな」と笑われました。思えばあの頃、生まれて初めて体重が70キロを超えました。体脂肪も一時期20%台を指していました。

あれから半年、現時点で約3キロの脂肪を削ぎ落とすことに成功。今も(わずかながら)酒量をセーブし、口に運ぶものにも(少しだけ)気を遣っています。

ダイエットを主たる目的として走り始めたわけではないのですが、結果的にダイエットに繋がっているというのは、大変ありがたい効果です。ここまでハッキリと身体に出るとは思わなかったので、実は本人が一番びっくりしています。

徐々に距離を伸ばしながら、かつ極力平坦ではない道を選びながら、今週末はどこを走ろうか、頭の中でルートを考えるのがちょっとした楽しみとなりつつあります。浮き輪が取れたら、ダラダラ走りから脱却しようと思います。