日別アーカイブ: 2005-10-27

僕は小さい頃、満月がとても苦手でした。なぜだかわからないけれど、あのまん丸でヌボーッと現れる満月が苦手でした。トイレの窓から月が見えるのが嫌で、トイレに行くのも躊躇するくらい、苦手でした(満月の日の「おねしょ率」は、かなり高率だったはずです)。多分、前世で月にまつわる何かがあったのでしょう。
月は満ち欠けをします。新月になると、細い月が現れます。
でも、月は元々まん丸。月がホントに細くなったのではなく、大半が陰になっているんですよね。分かりきった話だけど。
そんな月の陰の部分が表舞台に上がるのは、皆既月食の時だけ。
みんなが陰を見ようと、空を見上げます。
でもホントは毎日毎日、明るい月の隣に寄り添っているのに。
丸くなければ月じゃありません。月が満ち欠けをするのも、月が丸いからこそ。
そして陰があるから、月の明るさは際だつのです。
そんな月の陰の部分のような存在でありたいと、ふと思いました。