日別アーカイブ: 2004-08-24

らーめん考(その4)

何か、試合後のインタビュー(特に伊調姉妹)が妙に感動的だった女子レスリングの話題にも触れたいところですが、敢えてこの話題をぶつけてみようか、と。
今日は、相当私見が織り込まれています。異論反論大歓迎。というわけで今日のテーマは「麺」。
麺に関して言えば、この味にはこの麺、といったいわば定番(定義)が存在するような気がします。最も典型的なのは、博多長浜ラーメンに見る、「とんこつ=激細直麺」。いわば、そうめんにも近いあの細さ、しかも、芯の残った「アルデンテ」の状態がとんこつに合う、というもの。でも、私個人的には、あの麺はそんなに好きではありません。普通の太さの麺で十分だと思っています。ただ、あの麺を普通の醤油ラーメンで食することができるかと考えると、うーん…。では、味噌ラーメンでは?と考えると、…。つまり、あの麺だからこそ「とんこつ」に合う、といってもいいでしょう。「とんこつ」ほどではないにせよ、味噌ラーメンには太麺、というのも定番でしょうか。札幌の味噌ラーメンは、軒並み太麺です。だから、味噌ラーメンを注文して細麺が出てきたときは、「あ、何か邪道だなぁ」なんて思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
どの辺まで流通しているのかは不明なのですが、私が個人的に好きなのは、ちりちりした細麺。ウェーブというよりは、むしろ何度も折り曲げられたとも言えそうなこの細麺は、サカナ系のスープと合うと私個人的に思っております。これ、どうやらうちらの地域以外ではあまり見かけないらしいですが、真偽の程は定かでありません。ちなみに私が好んで行く食堂では、深いどんぶりに、このちりちり細麺が隠れるくらいスープがたっぷり入ったラーメンを食することができます。いかにも「中華そば」って感じが、私は大好きです。東京近郊では、この麺を利用して「津軽ラーメン」として店を構えているところがある、という話を以前聞いたことがあるのですが、その後どうなったんだろう。
スープと一緒で麺も好み。ウェーブのかかった太麺が好きな人もいれば、真っ直ぐな細麺が好きな人もいるだろうし、私みたいにちりちりした細麺が好きな人もいるわけで。
ところで、先月東京に出張した際、初めて「刀削麺」を食べる機会がありました。激辛系のスープに飛び込んだ、太さバラバラの短い麺。うちの妹は「何かきしめん食べてるみたいで、あまり得意じゃない(ちなみにうちの妹はきしめんの食感が苦手らしい)」、ということでしたが、個人的には及第点。きしめんというのは的を射た感想だと思うのですが、それ以外にも何となく厚めの餃子の皮っぽい感じもして、好き嫌いが分かれると思います。
一方で最近は、いろんなものを練り込んだ「変わり麺」を見かけるようにもなりました。
スーパーの店頭で見かけたのは、わかめを練り込んだ緑色の麺。これは、ざる中華用に販売されていました。味は普通の麺と変わらず、でした。
実際「ラーメン屋」で食べたのは、ごまを練り込んだ麺でした。強烈だったのは、これが担々麺だったこと。麺もごま、スープベースもごま。確かに健康にはいいのかも知れませんが、しばらく胸やけしていました。これじゃ、健康以前の問題じゃないかと…(苦笑)。
更に最近見かけたのが、「烏龍茶麺」。「烏龍麺」ではなく、「烏龍茶麺」です。どうやら県内の製麺所が作り出したものらしく、試験的に市内の中華料理店数店舗に出荷しているようです。先般、食する機会にも恵まれました。烏龍茶の成分が麺に織り込まれているとのことで、当然麺は黒っぽい茶褐色で、見た感じは糸こんにゃくのよう。冷やし中華のような感じで食べたのですが、烏龍茶の風味はほとんどなく、食感としては、ラーメンというより何か柔らかい冷麺みたいな感じ。見てみるとほとんどの店では「冷麺風」や「冷やし中華」としてこの麺を扱っているようです。見た目のインパクトが強いため、いわゆるラーメン用の麺、というイメージからはちょっとかけ離れているような気もします。
元来、そういう取扱いを想定して作り出した麺なのかも知れませんが、白濁としたとんこつスープに加えると、結構見栄えがよさそうな気もします。イメージとしてはちょうど、白い皿にイカスミのパスタが乗っかっているといった感じ。どこかの店に売り込んでみようかな(笑)。
いろいろ今日も好き勝手なことを綴ってみましたが、総じてみると、スープが麺を選ぶのか、麺がスープを選ぶのかで、味は全く変わる、といったところでしょうか。何だかとても締まりのない終わり方ですが、今日はこの辺で…。