日別アーカイブ: 2008-02-05

【詳報】佐野元春 and The Hobo King Band Tour 2008

立春に元春、である。
佐野元春 and The Hobo King Band Tour 2008 「Sweet Soul,Blue Beat」を観に行った。
「Epic Sony 25周年」の記念ライブで、一度だけ佐野元春の姿を拝んだことはあるものの、佐野元春単独のコンサートは実は初めてである。
観たい観たいというこちらの思いとは関係なく、なかなか青森には近づかなかった元春。青森での開催は十数年振りのことになるらしい。

会場の青森市民センターは、青森駅から至近距離にある。18時を過ぎたあたりから、明らかに元春目当てと思しき人たちが、パラパラと会場の方に向かって歩いていく。

僕はと言えば、畏友ザワ先生と青森駅で待ち合わせ、会場に向かうことにしていた。事前に入手していたセットリスト。おおよその公演時間とその内容。
ザワ先生は「楽しみを取っておきたい」ということで、僕が入手したそれらの情報提供を頑なに拒んでいた。

このため、アルバムは全部聴いておくように、とか、長丁場になりそうだ、という「ヒント」だけを伝え、当日を迎えたというわけだ。
といっても僕自身、セットリスト全てを頭にたたき込んでいた訳ではなく、1曲目が何であるか、ということ以外は、どういった順番で何の曲が演じられるのか、ということまでは覚えないようにしていた。

開場時間の18時30分過ぎに会場に到着。ちょうど開場となったらしく、2階ロビーへと続く階段に並ぶ人たちが、徐々に動き始めている。
我々も列に並び、いよいよ入場。思ったほど混雑もなく、スムーズに入ることができた。CD・DVDを販売するコーナー、そしてツアーグッズを販売するコーナーには黒山の人だかりが…と言いたいところだが、思ったほど混雑している訳でもなく、難なくキーホルダーとバンダナを購入した(各@1,500円)。

我々の座席は、前から3列目の真正面。ファンクラブでもないのにこんな良席が確保できたのは、それ相応の手段を講じたことによる結果であることは、以前このブログでもお話ししたかも知れない。しかし実際席に座ってみると、ステージからは至近距離にあり、しかもステージの高さがそれほどでもない。このため、なだらかな階段状になっている3列目は、ステージからの目線とほぼ同じ目線の高さにあり、毛穴も見えそうな距離である(実際コンサートの最中、元春の汗が飛び散る様を幾度か目撃)。

ザワ先生は、こんないい席だとは思っていなかったらしく、ホントに驚いていた。と同時に、こんな良席を確保したことに対し、何度もお礼を言ってくれた。

幕が下ろされたままのステージ。間もなく開演のアナウンス、そして今日のステージが二部構成になっている旨のアナウンスが流れると、会場からはどよめきにも似たざわつきが起こる。客層は男女半々と言ったところだろうか。白髪の老婦人から小学生と思しき少年まで、非常に幅広い。

それにしても、開演の19時が迫っているにもかかわらず、客の入りは今ひとつである。2階も含めキャパ800名ほどの会場に、8割も入っているのだろうか、そんな感じだった。
十数年振りにやっと果たされた青森でのライブなのに。青森には元春のファンが思ったほどいないのだろうか。
正直、ちょっとガッカリした。

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