月別アーカイブ: 2020年3月

新たなステージの幕開けに向けて


定例人事異動の内示を受け、4月から隣のグループのマネージャーに就くことになった。今の所属に来てから4年目の春を迎えることになる。

既に3年で2つのグループを渡り歩いているので、さすがに3つ目のグループはないんじゃないか、とか、2年目に昇格があったけれど、さすがに4年目はないんじゃないか、なんていう淡い期待を抱いていたが、儚くそして脆くその期待は打ち砕かれた。

正直言うと内示を受けた時は、よりによって何でオレなんだ…とかなり狼狽した。

いや、決して今の仕事が嫌だとかそういうことではなく、いきなり8人の部下を抱えるマネージャーが果たして自分に務まるのだろうかという不安、そして何よりも、混沌とする今の状況下で与えられた重責を全うできるのだろうかというプレッシャーに押し潰されそうになっているだけのことだ。

また、新型コロナウイルスの影響で世界中が大変な状況の中、危機管理という部署の一職員として対応しなければならない。多分、僕だけではなく今回新たに僕の部下となってしまう面々も、不安を抱いていることだろう。

コロナだけに目を向けると、そもそも前例がない未知のものへどう対応してよいものかとドタバタしていたが、端で見ていると最近はその対応にも慣れてきた感じ。だが青森県内、幸いにしてまだ感染者が出ていないだけの話で、この先感染者が出ると一気に事態は動き、そして混乱することだろう。4月以降、万が一のことが起きたらその渦中に放り込まれることになるわけで、火中の栗を拾うどころか、自分がその栗になってしまうかも知れないという不安も常に付きまとう。

前例がないことにぶち当たることはこれまで幾度もあったが、自らがその前例を作る足掛かりになろうとは…。大体にして、弘前市から通勤する者が防災部局に配属されることなんてほとんどなかったし、市外の者がこのグループのマネージャーになるということ自体が前例のないことなのだ。

だから、ひょっとしたら青森市に居を構えなければならないのだろうか、といったことまで真剣に考えた。

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今すべきことは多分、数字に惑わされないこと。 #新型コロナ


正直、この件に関しては事態が落ち着くまで閉口しているつもりでしたが、状況が状況だけに、無責任ですがちょっと持論を展開させてください。

新型コロナウィルスに端を発した世界経済の凋落に歯止めがかからない。約2週間前、政府は「ここ1~2週間が蔓延を食い止めるための正念場で瀬戸際」といったものの、結果的にその2週間が過ぎてもなお収束する兆しが見えてこず、いよいよ長期戦の様相を呈してきた感じがする。まあ、2週間でどうなるのかは神のみぞ知る、の世界だったので、個人的にはかなりネガティブな気分で「やっぱりな…。」と傍観していたところだ。  

立場上、僕自身ここしばらくは「正しく恐れよう」を口癖のようにしてきたが、実際に得体の知れない魑魅魍魎と化した新型コロナウィルスは、人々の平常心もすっかり蝕んでしまったらしく、何とも暮らしにくい社会が訪れたものだとため息ばかりが出てくる。  

日本に限ったことではないとはいえ、「春節」の時ですら既に感染が広がりつつあった隣国からの往来を自由にしていたこと(そしてそれを2か月近く放置したこと)、そして例のクルーズ船に「軟禁」していた乗客を、「隔離」することなく野放しにしてしまったことをはじめ、矢継ぎ早に繰り出される国の思いつきみたいな対策を見ていると、後出しじゃんけんなのに負けている人を見ているようで、なんだか滑稽かつ哀れになってきた。 

一体いつになったらこの状況から脱却する兆しが見えてくるのかは、想像もできない。地球全体がウィルスの幕に覆われてしまったような状況に、もはや一国の宰相が小手先を振り回したところでどうなるものでもないだろうに…。 

一方で報道に目を転じると、危機感ばかりを煽りながら、国内の感染者が増えたという報道ばかり。新たな感染者が出ると、まるで鬼の首を取ったように「今度は○○県で…」と伝えるさまは、まだ色の塗られていない県で次の感染者が出るのを待ち構えているようにも見えてしまう。
日本全体に自粛ムード漂う状況の中、この閉塞感を打破する方法は、「過度に恐れることなく普段どおりの生活を心がける」ことだと思っているが、ここまで来ると、逆に普段どおりの行動を起こすこと自体が非難の的にされてしまいそうな雰囲気だ。 

個人的には今回の案件を真に恐れる、そして収束させる気概があるというのであれば、やりすぎぐらいの措置をすべきではないかと思ってい 

途半端な措置が逆に経済活動や社会全体傷跡を残し、多大なる影響を与える可能性があると思ったからだ。 

国が影響を最小限に食い止めるための方策だと思っているのかどうかは知らないが、小手先の対策を打って出たところで、結果は火を見るよりも明らか。  続きを読む


アルバムレビュー 2020_01 「宮本、独歩。」 #宮本浩次


これほど発売を待ち焦がれていたアルバムも久し振りじゃないだろうか。

既に耳にしたことのある曲ばかりなのに、作品に対する期待度が日に日に高まっていたのは、そのマテリアルを一年越しで待ち続けていた思いの反動なのだろう。

バンドとしてデビューしてから30年以上が経ち、初のソロアルバムを発表した宮本浩次。子細を述べる必要はなかろう、エレファントカシマシのフロントマンとして異彩を放ち続ける奇才だ。

エレファントカシマシがデビューした頃からずっと動向を追い続けていた僕からすると、彼のソロデビューはとても意外だったし、(計算されているのかも知れないが)自由奔放な彼をコントロールする人がいないということは、謂わば獰猛な野獣を社会に解き放つのと同じぐらい不安であると同時に、何をしでかすかわからない、何かをやってくれるかも知れないという期待が複雑に交錯していた。
特に、ソロとして椎名林檎と共演したことは非常に衝撃的で、その二人が2018年の紅白歌合戦に出場したことは驚愕でしかなかったが、彼らはやはり期待を裏切らない化学反応を起こし、そして年末にふさわしい、とは言えないかも知れないけど、渾身のパフォーマンスを見せてくれた。

そのステージに彼がいる、彼が立ち振る舞うだけでも存在感抜群なのに、あのパフォーマンスは本当に反則だと思った。

その後も東京スカパラダイスオーケストラとの共演では、ゲストボーカルでありながらスカパラを凌駕する圧倒的な演者っぷりを披露してくれた。

もうこれだけでもお腹いっぱいなのに、その後は完全にソロでの活動を開始し、次から次へと作品を発表、エレカシとは全く異なる世界観を誇示し続けたといっても過言ではない。
とりわけ、俳優の高橋一生に詞と楽曲を書き下ろした「きみに会いたい -Dance with you-」では、本人もバックコーラスとして参加しているのだが、ここでも強烈な宮本節を炸裂させ、高橋一生を食ってしまいそうな勢いだった。ちなみにこの曲のカップリングは、エレファントカシマシの「赤い薔薇」のカバー。これもまたいい味出しているんだよ。高橋一生のエレカシ愛を感じてしまった。

さて、20年前にエレカシが発表したアルバム「good morning」に数曲収録された、彼個人による打ち込み。あの作品はもしかしたら、彼がソロ活動を開始する伏線となっていたのかも知れないと、今更ながら思うわけで。

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