30歳を過ぎた頃から、職場で募集する人間ドックに申し込むようにしている。
別に無理に人間ドックを受ける必要はないし、職場の定期検診でもそれなりのことは診てくれるのだが、一度人間ドックを受けると、何となく定期検診では物足りなくなった…といえばいいのだろうか、とにかく自分でも理由はわからないのだが、人間ドックへの申し込みは毎年欠かさず行うようにしている。
この人間ドック、確か僕が受診した直後から受診対象年齢が引き上げとなり、更には自己負担(7,500円)があるにもかかわらず、皆さん何か思うところがあるのか、結構競争率が高いらしく、これまで何度か選から漏れている。ちなみに昨年度は、うちの職場内で6名の申し込みがあったうち、僕だけが漏れてしまい、結果職場内の定期検診に回された。職場の人からは、「日頃の行いが…」と言いかけたところでお茶を濁されてしまったが。
今年1月に40歳という節目の年を迎えたこともあり、できれば人間ドックを…と願っていたところ、無事に受診対象となった。
ちなみにこれまで人間ドックを受診したのは通算4回。今回が5回目ということになる。大体2年に1回のペースで受診していることになる。
診察項目は基本的には次の通り。
・身体計測(身長体重・視力・聴力)
・血圧
・尿
・血液(脂質・代謝系・肝機能など)
・眼底
・心電図
・腹部超音波
・X線検査
・大腸ガン検査
・胃がん検査
など。
胃がん検査については、今回の実施機関ではバリウム検査なのだが、他の機関で受診する場合、胃カメラとなることがある(ちなみに機関の指定については希望はできるが必ずしもそこになるとは限らない)。ちなみに僕はこれまで、2度胃カメラ(鼻腔からではない方)を飲んでいる。
いつもより少し遅めに起床、身体を洗い流す。しかし、その後特にすることがない。朝食が取れるわけでもないし、せいぜいトイレに行くことぐらい。
ここで頭をよぎるのが、7時30分からの受付の前に行って並んで検診機関が開くのを待つか、あるいは悠長に受付時間ギリギリの9時を目指していくか。
ここは迷うことなく前者を選択。理由は簡単、腹が減るから(笑)。
7時15分頃に検診機関に到着、駐車場に車を停める。吹雪にもかからず、玄関の前には既に2人が並んでいる。約10分間車内で暖を取り、受付開始のおよそ5分前に車から降り、完全防備で玄関に向かう。順番は4番目。と、並ぶと同時に玄関が開く。何というグッドタイミング。これは朝からツイている。
待合スペースに入り、事前の問診票、大腸ガン検査用の容器を提出し、しばし待合室で暖を取る。ここで結構待たされることが多いので、今日は自ら書籍を持参。静かに読み耽る。
8時。先頭に並んでいた人の名前が呼ばれる。受付開始。当然僕の名前は4番目に呼ばれる。その頃も、続々と外から人が入ってくる。
検査着に着替え、採尿を終え、再度待合室へ。すぐに名前が呼ばれ、いよいよ検査開始。
<身長・体重>
172.9センチ、65.4キロ。体重の1キロ2キロは簡単に増減するので一喜一憂するのもアホらしい話だが、3年前の定期検診では68キロ台を指していたことを思うと、それなりに身体は絞られたんだと思う。問診票に記載漏れがないかチェックを受け、続いて血圧の測定へ。ここからは、完全に流れ作業。
<血圧測定>
116-64
昨年の職場検診では133-75で「軽度異常」と判定された。一時は140(いや、それ以上)台まで上昇したことを考えると、かなり落ち着いたと思う。
<腹部測定>
77センチ
これも前回と変わらず。個人的にはもう少しスリムになっていたと思っていたのだが、寒くなってきたので脂肪を蓄えるようになったのさ(…という言い訳)。
<問診>
異常なし。人よりご飯を食べるスピードが速いということから、もっとゆっくり食事をすること(30回噛め、と言われた。)、毎晩飲酒とのこと、できれば週2日は控えてとの指導あり。…….ハイ。
<眼底検査>
◎◎(←やったことある人ならわかるはず)
<腹部超音波>
2007年の検診で脂肪肝の疑いありとの指摘を受け、僕が走ることを始めるようになったきっかけにもなっている。2009年の検査では、「脂肪が消えてますよ!」と褒められ、ますます走りも酒量も調子に乗ることに…。今回も、丁寧に丁寧に検査されました。ハイ。
<血液検査>
僕にとって最大の関門。何せ私、見た目からもおわかり頂けますとおり、「タンダデネ、ズグナシ(相当の臆病者)」なんですね。注射針はおろか注射器を見ただけで、いや、そのブースに近づいただけで卒倒しそうな気分に。
平静を装って椅子に座るも、実は目が泳いでます。しかし今の機器はホントに凄いですな。検査用紙のタグ(バーコード?)をピッと機器に当てたら、ガシャーン、ガシャーン…と容器が3つ出てきた。ハイ、採血用の容器は3つでーす。
「ちょっと痛いですからね」
「ハイ(心の声:ちょっとだぁ?相当痛いじゃねえかコノヤロー…涙)」
ブスリ…ヌゥ…針が皮膚に突き刺さる感覚がわかる。
嗚呼、血が抜き取られている…汚れたところじゃなくて、綺麗なところを抜いてくれ…。嗚呼…
薄れゆく意識の中、3つ目の容器と針が抜き取られる。
「ハイ、終わりました。暫く押さえていて下さいね。」
「…ハイ。」
よかった。終わった…ちょっと椅子に座って休もうか,と思った途端間髪入れずに「じゃあ、次は心電図へどうぞ。」
えぇっ?休ませてくれないのか…。
<心電図>
心電図のベッドに横たわり、一瞬だけ採血の後の休息。しかし、こちらのことなどお構いなしに検査は続く。
学生の頃一度だけ異常値を示したことがあって、実はちょっとそれが引っかかっているところもあったんだけれど、どうやら今のところは大丈夫らしい。
あっさりと終了。
<視力・聴力>
何となく予感はあったのだが、視力が少しだけ落ちていた。両眼ともに1.2。かつて、両眼ともに2.0だった頃があって驚かれたのだが、今は昔の今昔物語。ぼちぼち老眼入ってくるな。覚悟してます。
聴力検査はいつも思うんですが、リズミカルではなく、もう少しランダムに音を出して下さい(笑)。まあ、異常なしなのでいいんですけどね。
<胃がん検診>
バリウム検査。バリウムを飲むことにはそれほど抵抗はないし、ゲップが出そうになって苦しいのは最初だけ。ただ、今回は前回と違ってた。
「慌てて飲まなくてもいいですから
ね。ゆっくり飲んで下さい。」
検査技師がバリウムと発泡剤を持ってきて、こちらが口にするのをじっと見ている。
前回、手が滑りそうになった検査台の手すりは、凹凸があって、ちゃんと握ることができるようになっていた。
いよいよ検査開始。検査台の上で回ってみたり、横向いてみたり。多分、ビデオ撮影されていようものなら、真っ先にこの世から抹消したい動画のベスト3に入ることは間違いない。ちなみに第1位は…やめておこう、また現実になっても困るので。
右向け左向け、検査台も前後左右に動き回り、無事検査は終了。検査室から出ると同時に下剤とプラスチック製のコップを手渡される。
鏡を見ると、口の周りのは白いものがこびりついている。丁寧に口の周りを拭いて、下剤を飲み込む。
あとは検査表を提出して、本日の検査終了。
多分「肝機能」でまた引っかかるんだろうな。
…で、一つ思ったことは、そうは言いながらも、全く自制していないな、ということ。要するに人間ドックに行ったという行為によって、自分の身体の管理をしているんだという勘違い。
来年は本厄、ドクターストップです、なんてことになって楽しみを奪われる前に、ちょっと本気で考えよう。
…といいつつサッパドして、昼には中華そばの大盛を注文する為体。駄目だなぁ…。
検査結果が出たら、かかりつけの沢田先生のところにまたお世話になろう…。よろしくお願いします。