日別アーカイブ: 2011-11-14

福山雅治「WE’RE BROS. TOUR 2011 THE LIVE BANG!!」宮城公演に行ってきた。【ネタバレあります】

6月の青森公演2Daysに続き、今年3度目となる福山雅治の宮城公演に行ってきました。
福山雅治の公演は、一度観たいとは思っていましたが、まさか1年に3度も観ることになるとは、思ってもいませんでした。
11月12日、この日は10時過ぎに弘前を出発。同行者は妻と妹、妹の婚約者の4名。僕の運転で仙台に向かい、途中妻と運転交替したり、昼食を取ったりで、結局15時過ぎに仙台市に到着しました。妹たちとはホテルで別れ、僕と妻は仙台駅東口のシャトルバスの乗り場へ。
会場は、仙台市の隣、利府町にあるセキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ21)。以前桑田佳祐の公演の際もこのバスを利用して同会場に向かいましたが、その時はちょうど帰宅ラッシュの大渋滞に巻き込まれ、約1時間も要したことを記憶しています。
この日の開演は17時。バスに乗り込むまでは比較的スムーズで、バスが発車したのが15時50分。会場に到着するのはギリギリかな、と踏んでいましたが、思ったほどの渋滞に巻き込まれることもなく、約45分で会場に到着。
ご存じの方も多いと思いますがこのセキスイハイムスーパーアリーナは、3月の震災発生直後は、被災し、亡くなられた方々の遺体安置所として、数多くの棺が安置されたところです。
もちろん今はその役割を終え、通常通りの会場として利用されています。
そういったことからも何となく、何となくなのですが、個人的には物凄く敬虔深くといいましょうか、慰霊の念といいましょうか、上手く言えないのですが、そういったことを心に秘めながら会場入りしました。
【以下ネタバレあり。】
会場入り口横には、地元出身のサンドウィッチマンをはじめ、数多くの花が寄せられていた他、会場の外では、南三陸町で避難生活を送る方々が作成する浜のミサンガの販売も行われており、少なくとも青森公演の時に見た光景とはやはり、ちょっと何かが違うような、特別な空気が流れていました。
西スタンドの結構前方寄り、高い位置からステージを望むことになりましたが、あれ?ここってこんなに会場が狭かったんだっけ?と。青森の会場の形がいびつだったのか、ここが普通なのかはわかりませんが、花道が何となく短く感じられました。もう一つ思ったこと。青森公演は結構男性の姿が多かったのですが、ハッキリ言って宮城公演初日、圧倒的に女性が多かったです!
17時15分過ぎ、いよいよ開演…!
最初からかなりボルテージの高いステージ。そして「7か月ぶりの…」を連発したMC。
恒例となった出席確認では東北六県(とりわけ宮城県)からの観客が相当数いることが明らかとなり、震災の影響で延期となり、宮城公演だけ払い戻しに応じたことなどを語っていました。
毎公演必ず行っているという1分間の黙祷。震災直後にこの会場内に並べられた無数の棺の光景が頭をよぎり、何だか居たたまれなって、思わずその場にしゃがみこんでしまいそうになりました。
一方、福山自身も何か期することがあったのでしょう、アンコールでは、サンドウィッチマンが提唱し、義援金活動も行う「東北魂」のTシャツを着、前述のミサンガを腕に巻いて現れ、「仙台だけえこひいきしていいですか?」と、2度目のアンコールで2曲を披露。ちなみに他の会場では1曲しかやらないんです!えこひいきです!とハッキリ言っていました。
しかも、この宮城公演2Daysだけのために、特別にタオルを作成し、観客全員に配られるが福山自身の口から伝えられると、会場内は歓喜の渦に。
いやあ、やりますね、なかなか。
で、これが来場者全員に配られたタオルです。
20111112今日のお土産
11月12日のセットリスト。
vs.~知覚と快楽の螺旋~
THE EDGE OF CHAOS~愛の一撃~
想-new love new world-
Peach!!
HELLO
明日の☆SHOW

IT’S ONLY LOVE
幸福論
はつ恋
アンモナイトの夢
群青~ultramarine~
fighting pose
HARD RAIN
Revolution//Evolution
Gang★
RED×BLUE
化身
少年
心color~a song for the wonderful year~
(アンコール1)
家族になろうよ
追憶の雨の中
(アンコール2)
明日へのマーチ
桜坂
基本的には青森公演のセトリとほとんど変わっていませんが、「Peach!!」での演出が、青森の時とは多少変わっていました(青森の時は、ねぶたの跳人の格好をした高校生がステージに花を添えたけれど、宮城公演ではなし)。青森では演奏しなかった「fighting pose」を挟んだ関係かな?そして個人的には、青森では聴けなかった「IT’S ONLY LOVE」が聴けて、感涙モノでした。
会場内は、熱気と時節柄の気候も手伝って、かなり空気が乾燥していたような気がします。福山自身もステージ上で何度も水を口に含んでいましたし、アンコールの時は、MCもちょっと辛そうなぐらい喉が渇いていたように見受けられました。それとも、体調が悪かったのかな?
そしてアンコールラスト、アコースティックギター1本の「桜坂」。
会場のあちらこちらからはすすり泣く声が聞こえてきます。
歌い終え、会場の割れんばかりの拍手を浴びながら、やっと開催することができた、という安堵感からでしょうか、最後は目が潤んでいたように見えました。
福山自身、エンターテイメントが何をしてあげることができるのか、歌の力がどう作用するのか、宮城公演を開催してみて、いろいろ感じることがあったようです。今回のツアーは結局3度参戦したことは冒頭述べたとおりですが、青森公演の時は初日がアリーナ、2日目が東日本応援シートでした。そして今回はスタンドと、毎回いろんな角度から眺めることができたので、そのたびに新たな発見があってホントに楽しかったです。でも今年、あとは参戦しませんよ(笑)。
(敬称略)