日別アーカイブ: 2016-05-12

岡村ちゃんと私


点滴生活6日目。一応本日をもって点滴はいったん終了し、土曜日の検査に臨みます。ホントに一時はどうなるかと思いましたが、少しずつ、ゆっくりではあるけれど徐々にまた歩み始めている感じ。しつこいようですが、今一度原点に立ち返り、あわてず、あせらず、あきらめずの精神で。

さて、本当は明日も点滴の予定だったのですが、ちょっと別件があり、明日の点滴は休みます。実は岡村靖幸のコンサートが青森市内であるので、それを観に行きます…独りで。

昨年の青森公演は、まさにコンサートが行われるその日の未明に義父が他界し、僕にとっては幻のコンサートとなってしまいました。(しかも妻は飄々とした顔で、「コンサート、行ってきてもいいよ!」と言ってくれましたが、行けるか!苦笑)
あの曲を演奏した、あの人の曲もカバーした、色々話を聞くたびに歯ぎしりをしていましたが、1年越しにようやく彼と再会することができそうです。

その岡村ちゃんと切っても切り離せないのが、プリンス。
先日NHK-BSでプリンスの追悼番組が放映されましたが、リアルタイムで観ることができなかった(まだ調子が悪くて寝ていた)ため、昨晩になって、録画していたものを噛み締めるようにじっくりと拝見しました。余計なナレーションやコメントが一切排除され、亡くなるまでの彼の音楽キャリアを総括した1時間10分の番組、締めはもちろん「パープル・レイン」でしたが、思っていた以上の秀逸な内容に、思わず落涙してしまいました。

デビュー当時から「和製プリンス」と揶揄され、プリンスと松田聖子とビートルズに多大な影響を受けたことをこれまでも公言していた岡村ちゃんが、プリンスの死をどのように受け止めているのか非常に気になるところではありますが、プリンスが亡くなった直後の札幌でのライブでは、プリンスの隠れた名曲「Sometimes It Snows In April」を演奏したらしく。

彼のステージやパフォーマンスを見ていると、確かに随所にプリンスの影響を受けたであろうシーンが見受けられます。とりわけそのステージアクションは、プリンスにとって3作目の映画となった「サイン・オブ・ザ・タイムス」の要素がかなり織り込まれているのが分かります。

もっとも、プリンスの要素をいち早く取り入れたのは、大澤誉志幸だと言われていますが…。(上下紫のスーツに身を纏って登場したり、アルバム「CONFUSION」から「Serious Barbarian」シリーズまでの頃の楽曲を聴いてみても、かなりプリンスなどの影響を受けたようなサウンドを耳にすることとなります。)

プリンスと岡村ちゃん、僕にとってこの二人の共通点は、「最初の頃は全く興味がなく、むしろ嫌悪していた。」ということでした。プリンスの名前を初めて知ったのは中学生の時、パープル・レインが大ヒットしていた頃になりますが、むさ苦しい風貌に金切り声を上げながら唄うその姿は、純朴で無垢な田舎の少年(←自分で言うな、ってか)にとっては単なる衝撃でしかなく、何かとてつもなく「汚い」何かを見てしまったような気分に苛まれたのでした。
一方の岡村ちゃんも、デビューの頃からラジオで彼の楽曲を何度も耳にしていましたが、何か微妙に外れた音程にバランスの取れない声量と、こちらも「何か変なのが出てきたな」ぐらいな感じで全く聴く気は起こらなかったのです。

しかし、1987年に発表された「Dog Days」という楽曲のPV、ケミカルジーンズの上下に阪神ファンを彷彿させるような虎柄のボーダーというファッションセンスのかけらもない衣装(当時はこれも「アリ」でしたが。)に、小芝居を打ったような中途半端に爽やかな内容がこれまたとても斬新で、それまでの彼に対するイメージが変わってしまったのであります。


(ちなみにこのPVは、1987年当時に発売されたものを音源としていますが、以降のベスト盤に収録されたこの曲は、あまりの音程のはずれっぷりに気づいたのか、なんと録り直しがされています。しかし、録り直ししてもなお…以下略)

更にその約1か月後に広島で行われた「Alive!Hiroshima1987-1997」というコンサートイベント(今で言うロックフェスの走りのようなイベントで、国内のそうそうたる顔ぶれのアーティストが集結したもの)が、後日NHKで放映され、人目ばかりをやたらと気にする岡村ちゃんと、なりふり構わずやりたい放題の尾崎豊が共演するというシーンを見て、衝撃と感動を受けました。その時の動画が、こちら。

録画したVHS、何度観たか分かりません。

この2つで、僕の心はグッと鷲掴みにされ、翌年3月に発売された2枚目のアルバム「DATE」の購入へと続いていったわけです。
date
岡村ちゃんの、他人様に迷惑を掛けながら過ごしてきた波瀾万丈に満ちたこれまでの生きざまは、敢えてここでは触れませんが、僕自身、45年のうち半分以上を彼やプリンスの音楽を聴きながら生きてきたわけで。

気づいたら岡村ちゃんも50歳になっていたわけですが、それでもなお青春を謳歌するような楽曲を発表し、他方それに心ときめかせる青年45歳、どちらもオッサンでちょっと気持ち悪いですかね(笑)。

明日は病のことを忘れて弾けたいと思います。だって、青春て1,2,3,ジャンプですから。