2019年12月、波乱と激動の日常が数か月後にやってくるとはつゆ知らず、僕は独りで仙台に降り立った。目的は、東京スカパラダイスオーケストラのライブを鑑賞するため。
昼過ぎから、仙台で暮らすラン友と市内をジョグしたあと、夕方、会場の仙台サンプラザホールに向かった…というその時の記録。
東京スカパラダイスオーケストラ30周年記念ツアー『ズレたままハジキ飛ばしていこう』12/07仙台公演 #東京スカパラダイスオーケストラ #スカパラ #ツギハギカラフル
結局これが、コロナ禍となる前に観た最後のライブとなった。
その後に予定されていた竹内まりや、岡村靖幸など、足を運ぶことにしていたライブ・コンサートは一切キャンセル。
世の中には自粛が求められ、密の状態を作り出すことが「社会悪」のような風潮が生み出された。
結局2年以上にわたりライブ・コンサートから足が遠のき、久し振りのライブ鑑賞が6月19日に開催されたリンクステーション青森での東京スカパラダイスオーケストラとなった、というわけ。
個人的に極力避けていた人ごみ。とりわけライブ鑑賞などという、不特定多数の方々が集まる場面に足を運ぶことを躊躇していたのも事実。
でも、いい加減過度に自粛することを終わりにしよう、そして、少しでも楽しめる機会を作ることを始めよう、そんな気持ちを整理する場面としてはピッタリのライブだった。
直前までチケット販売のテレビCMが流れていたので、売れ行きはあまり芳しくないんだろうな、と思って会場に向かったら、何と当日券完売の満員御礼。
開演10分前に会場に足を踏み入れてみると、様々な世代と性別を問わない、実に幅広い客層がマスク越しにはやる気持ちを抑えながら、ステージの幕が開くのを静かに待っていた。