日別アーカイブ: 2004-06-22

時給2億円

日本のJリーグも、つくづく舐められたモノだと思う。
ヴィッセル神戸が、元トルコ代表イルハンの解雇を決めたそうだ。
イルハンと言えば、日韓W杯での活躍で一躍名をあげ、「トルコの貴公子」として、特に女性ファンを中心に人気のあった選手。
経営難にあえぎ、新たなスポンサーの下で再スタートを切ったヴィッセル神戸がそのイルハンを獲得したのは今年のこと。契約金などを含めると、およそ9億円が支払われたという。恐らく、三顧の礼をもって迎えたかったことだろう。
ところが、なかなか来日しないという騒動に始まり、怪我に次ぐ怪我で、Jリーグのピッチに立ったのはわずか3試合。1試合90分で単純計算すると、何と時給2億円ということになる。野球界でもたまにこういう傍若無人的な振る舞いをする外国人選手がいたが、イルハンの右に出るものはいないだろう。
しかも、挙げ句の果てに無断帰国。Jリーグはもちろん、日本のサッカーファンを愚弄したとしか言いようがない。というか、彼は日本で一体何をしたかったんだろう。金だけもらって、あとは怪我した振りでごまかそうとしていたんだろうか。
真意は知る由もないが、恐らく彼は、別にJリーグでプレーしたいなどと望んでいなかったんだと思う。ヴィッセル側にしてみれば、新生ヴィッセルの起爆剤、いや広告塔として活躍して欲しかったんだろうが、その思惑は見事に外れた。いやはや、何とも高い「買い物」をしたものだ。しかも、補償の効かない「粗悪品」を。
それにしても、「トルコの貴公子」とはよく言ったものだ。もはや彼は、「貴公子」ではなく「金に目のくらんだ暴君」にしか映らないのは僕だけだろうか。