先日、東京ドーム…じゃなくて東京ドームシティホールでの来日公演を行ったLenny Kravitz。キャパが小さかったこともあり、思いの外好評だったようで。
2002年と2008年にも来日公演を予定しておきながら相次いで公演中止となり(会場が大きすぎたとか今ひとつチケットの売れ行きが芳しくなかったとか色々推測は働くのだが、本人の体調不良もあったとかなかったとか…)、今回の単独来日公演は何と14年ぶりということで、朝の情報番組に生出演したり、PRも欠かさなかったようだ。
3年半振りに発表したアルバム「Black And White America」も概ね好評のようだが、思えば、3作目となる「Are You Gonna My Way」のインパクトがあまりにも強烈すぎて、その後の作品はどうも今ひとつパッとしない状況が続いたように思う。過度の期待を煽り、鳴り物入りで発表される割には(これはレコード会社のプロモーションや販売方法に大いに問題があったと思うのだが)、今ひとつ期待はずれ、というものが多かった。
何が一番まずかったかと言えば、新作を発表して舌の根も乾かぬうちに、ボーナスディスクをコンパイルしたスペシャル・エディションを発表するという手法。挙げ句の果てには、まさかと思っていたベスト盤でも同じような手法で発売され、さすがにこれには開いた口が塞がらなかった。これだと誰も新作が出ても買わないっつうの…。
閑話休題。
さて、そのLenny Kravitzが1991年に発表した2作目「Mama Said」、Lennyの盟友でもあるSlash(元GN’R)がゲスト参加している作品としても注目を集めたが、この20周年記念エディションが発売されることが決定。
Lenny Kravitz’s 1991 album, Mama Said, has been digitally remastered and expanded for a special Deluxe Edition to be released on June 5th (June 4th outside of North America) by Virgin/EMI. The 2CD and digital album adds 21 bonus tracks to the album’s original line-up, including 15 previously unreleased recordings from Kravitz’s personal archive.
2年前に発売された、デビュー作「Let Love Rule」の20周年記念エディション同様今回も2枚組となっており、もちろん全曲リマスター。更には21曲ものボーナストラックが収録されていて、It Ain’t Over Til It’s Overの12インチリミックスバージョンなど、うち15曲が未発表曲。ちなみに未発表ではない6曲のボーナストラックには、日本公演の音源が3曲含まれている。
「Let Love Rule」の20周年記念盤が、かなり中身の濃い秀逸な内容となっていただけに、今作にも期待を寄せずにはいられないっす。
…さすがに記念エディションのスペシャル・エディションはないよね、きっと。