日別アーカイブ: 2020-09-05

伯父との別れ

今回の投稿は完全なる私事ですが、自分のライフヒストリーに掲載する必要があるため、文字起こしすることをご容赦ください。

ちょうど1週間前。8月30日(日)夕方、母方の伯父が永眠した。行年84歳。

今年6月、祖母の命日が近いということで伺った際に、以前より伯父の身体が幾分小さくなり、声も細くなったように見受けられた。まあ、年齢も年齢だし、年老いても行くだろうなあ、とは思ったが、その約2か月後に突然の別れがやってこようとは、誰が想像しただろう。結局、その日に交わした言葉が最後となってしまった。

もっとも、従姉から伯父の病のことを聞いたときは、楽観できる状況ではないな、と、心のどこかで覚悟を決めていたとはいうものの、あまりにも突然過ぎてまさに青天の霹靂だった。

毎年お盆の時期になると母は、自分の実家である北秋田市に行くことが通例となっていた。
が、今年は伯父が入院していることや、秋田県知事が「他県からの来県を控えて欲しい」と言ってしまった手前、こちらから向かうことを諦めるよう説得した。母は渋々その説得に応じたが、では伯父の入院している北秋田市民病院に、いつ見舞いに行ったらよいかと画策を始めていた。

8月29日(土)、母は北秋田市民病院に行く気満々だった。がしかし、伯父の状態があまり芳しくないことを聞いて八王子からやってきたもう一人の従姉が、「東京から来たから」というだけで面会できていないこと、更には、病院そのものが「面会禁止」の措置に踏み切ったことを知らせると、もはや打つ手なし、といった雰囲気で、母はまたしても北秋田市に向かうことを諦めた。

結局、翌日の夕方訃報が飛び込み、母は泣き崩れた。嗚咽を漏らす母を慰めながら僕は、自分が下した判断が正しかったのか、無理にでも行かせるべきだったのかと、ずっと自問自答を繰り返していた。

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