僕は通勤時やランニングの際にスマートフォンを音楽プレーヤーとして使っています。「Last.fm」というSNS、ほとんどSNSとしては使いこなせていないのですが、このアプリで音楽再生の履歴を記録するように設定していて、普段どんな楽曲を聴いているのかを(勝手に)集計してくれます。今年はあと10日ほどありますが、そのLast.fmに2016年の再生履歴がまとめられていたので、今回はそれをチェックしてみようと思います。アルバム、楽曲、アーティスト毎に集計されているものの中から、今回はアルバムだけをチョイス。
アルバムの再生順に上位50位を並べて見てみると、相当な偏りがあることがわかります。
1 岡村靖幸 — 幸福
2 Prince — The Hits/The B-Sides
3 Prince — Art Official Age
4 山下達郎 — OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012~
5 氷室京介 — L’EPILOGUE
6 布袋寅泰 — 51 Emotions -the best for the future
7 Prince — HITNRUN Phase One
8 Prince — HITNRUN Phase Two
9 Prince — Crystal Ball
10 Prince & 3rdEyeGirl — PLECTRUMELECTRUM
11 Janet Jackson — Unbreakable
12 福山雅治 — 福の音
13 奥田民生 — 秋コレ ~MTR&Y Tour 2015~
14 布袋寅泰 — HOTEI NONSTOP BEAT EMOTIONS Mixed by DJ Fumiya(RIP SLYME)
15 Prince — Emancipation
16 Prince — 1999
17 Babyface — Return of the Tender Lover
18 Prince — The Gold Experience
19 Judith Hill — Back In Time
20 宮原学 — I,MANABU MIYAHARA
21 東京スカパラダイスオーケストラ — The Last
22 Prince — Batman
23 Prince — One Night Alone… Live!
24 Prince — 3121
25 Red Hot Chili Peppers — The Getaway
26 Prince — Black Album
27 浜田省吾 — Journey of a Songwriter ~ 旅するソングライター
28 Prince & The Revolution — Parade
29 The Original 7Ven (The Band Formerly Known As The Time) — Condensate
30 吉川晃司 — WILD LIPS
31 Prince — Ultimate
32 岡村靖幸 — OH! ベスト
33 Prince — Come
34 Prince — Lovesexy
35 佐野元春 & THE COYOTE BAND — BLOOD MOON
36 吉川晃司 — SINGLES+
37 Steven Tyler — We’re All Somebody From Somewhere
38 岡村靖幸 — 靖幸
39 岡村靖幸 — Date
40 大滝詠一 — DEBUT AGAIN
41 岡村靖幸 — Me-imi~Premium Edition~
42 Prince & The Revolution — Purple Rain
43 Prince — Rave Un2 the Joy Fantastic
44 Luther Vandross — Hidden Gems
45 Prince and The Power Generation — Love symbol
46 The New Power Generation — NewPower Soul
47 The New Power Generation — Gold Nigga
48 Chaka Khan — Come 2 My House
49 Prince — Sign O The Times Rehearsals
50 桑田佳祐 — ヨシ子さん
こうやって見ると、プリンスと岡村靖幸のアルバムだけで50作品のうちの半分以上を占めています。更に海外アーティストを見ると、ジャネット・ジャクソン、レッチリ、スティーヴン・タイラー、ベビーフェイス、そしてルーサー・ヴァンドロス以外は全てプリンス絡みの作品ばかり。
それにしても女性陣がホント少ないですね。50作品のうち、女性アーティストのアルバムは3作しかなく、日本人の女性アーティストは一人もいません。…いや、女性アーティストも(かなり偏りはありますが)聴いているんですけどね、年間を通してとなると、なかなか厳しいものがあるみたいで。
ちなみに、1位「幸福」の再生曲数が274曲、2位「The Hits/The B-Sides」の再生曲数が177曲と、ほぼ100曲近い差がついています。11年振りに発表されたオリジナルアルバムということで、確かに年がら年中ずっと聴いていてような気が…。
僕の場合、アルバム1枚を通して聴くということは最初の数回だけで、基本的には楽曲をシャッフル再生する方がかなり多いです。なので、楽曲数が多いアルバムほど上位に来ている、という傾向があるようです。4位から6位に日本の男性アーティストが3人続けてランクインしているのは、間違いなくそういった理由からだと思いますし、2位と9位のアルバムも同じ理由でランクインしたのだと思います。
定期的にスマートフォンのmicroSDの中の曲(アルバム)を更新しているのですが、プリンス関連のアルバムと岡村靖幸のアルバムは別枠みたいな扱いになっていて、今の機種になって間もなく2年、一度もデータを削除した記憶がありません。
その中にあっても、プリンスのアルバムが数多くランクインしているのは、ご存じの通り本人が今年4月に急逝したということもあり、例えようのない悲しみに打ちひしがれながら相当聴いていましたので(そしてそれは現在進行形)、まあ、当然といえば当然の結果です。…ちなみに1枚だけブート盤が紛れ込んでいますが、たまたまです。30位から40位までは、再生楽曲数が同数又は1曲違いで並んでおり、ムラなくランダムに聴いていたことが何となく窺えます。
日本人アーティストで言えば他に、スチャダラパーやTM Network(TMN)、Fence Of Defence、宇多田ヒカルや渡辺美里のアルバムも結構聴いたような気がしていましたが、どうやら聴いていた期間が限られていたようで、いずれもランク外。いずれにせよ、新旧織り交ぜて聴いているつもりでも、かなり嗜好に偏りが出ているような感じです。余談ではありますが、再生回数トップのアーティストは、もちろんプリンス。再生回数トップの楽曲は、アルバム1位となった「幸福」に収録された「新時代思想」でした。
しかし、50位にランクインされた最後のオチがなかなかでした。シングル盤なのに、そんなに聴いたかな…。