日別アーカイブ: 2004-10-07

「脳を鍛える大人のドリル」


最近、というかかなり前から話題となり、たびたび取り上げられているこの本。実際店頭に行って実物を手に取ってみたところ、その大きさに「ちょっとこれでは…」と身構えてしまった。「音読」というのも、何だかちょっと恥ずかしいし…。大体にして、毎日継続することが大事と言いながら、やれる時間がないじゃないか!
そんな私のような人間のことを思ったのか、何と「携帯版」が登場していた。
電車の中で、ちょっと集中することで、脳が活性化され、老化の防止にも繋がるという。
適度な厚さの新書版サイズには、フリガナの振られた「古文」と、逆三角形に並んだ一桁の数字を足し引きする「算数」が交互に織り込まれている。
携帯版ということなので、電車通勤する人を対象としていると思われ、古文に関しては声に出さずに、黙読して下さい、とのこと。ただし、できるだけ速く。もう一つの算数は、もちろん計算機を使わず、筆算ではなく暗算して下さい、という。これによってどういう作用があるかというと、前頭葉が刺激され、頭がスッキリする、あるいは集中力が高まるなどと行った効果が実証されたという。
声に出さなくても良い、筆記用具を手にしなくても良いというのは、かなりポイントが高い。
今更ではあるが、早速僕も購入し、試してみた。もちろんブックカバーは必須。最初は、バカにしているのかこの算数?と思ったが、だんだん難易度が高くなってきており、また、時々集中力が途切れた途端にペースが乱れる。当然解答は×。古文も、速く読むということを忘れ、内容に没頭してしまうこともしばしば。簡単な現代語訳も付いているので、取りあえずは速読することを心がけ、その後で改めて内容を読み返してみるというのが一番いいようだ。というわけで、気づかないうちにのめり込み、現在15回目付近を折り返し中。ちなみに「5分でできる」というが、僕はいつも15分くらい要しているようだ。
果たして、本当に脳が活性化されているのかはわからない。ただ、朝のボーッとしたあの眠気は、あまり感じることがなくなった。どうやら、知らず知らずのうちに、わずかではあるが効果があったらしい。
例えば成功したダイエットのように明確な効果が現れないのは玉に瑕だが、試してみる価値は大いにあると思う。脳の活性化に向けた735円という投資も、決して高くはない。いつになっても成功しないダイエットよりははるかに安価で済むだろう。
毎日通勤電車で「寝る」ことを日課にしている方へ、特にお勧め。
川島隆太教授の脳を鍛える携帯版大人のドリル