日別アーカイブ: 2009-04-03

『LOTUSFLOW3R』のこと

やばいなぁ。僕の中では前作『PLANET EARTH』が何となく微妙な感じがしたので、次の作品に結構期待を寄せていたんだけど、ちょっと足元を掬われちゃったかな。

私が敬愛して止まない(はずの)プリンスの周辺がにわかに賑やかになり、サイト開設やら新譜発売やらが始まりました。
メンバー登録し、$77を払うと新たな音源のDLやTシャツがもらえる、ということだったのですが、うちの弱小VAIO(8歳・HD移植手術経験済み)だとあまりにスペックが弱すぎて、サイトの中をちゃんと観ることができず、全く太刀打ちできないようです。噂ではサイトで公開されている動画をムニャムニャしたり、いろいろ楽しんでいる方もおられるようですが、どこをどうクリックすればいいのかよくわからず、観れば観るほどストレスがたまるばかりで、結局一度ログインした程度で、その後は入る気にもなれないというのが正直なところです。
確かにうちのVAIOはそろそろ終焉の頃を迎えていますが、かといってこのサイトを観るためにわざわざPCを購入するのも癪な一方で、せっかくメンバー登録したまではよかったものの何もできないという、何ともいえぬ疎外感といいましょうかやりきれなさといいましょうか、そういったものを強く感じてしまったのでした。
新たなアルバム『Lotusflow3r/Mplsound/Elixir』の音源は何とか聴くことができましたが、コンセプトの全く異なる3枚がワンセットというボリュームには、ちょっとげんなり(笑)。
まぁそれでも1枚あたりの収録時間が1時間に届かないので、通勤時に聴き通すにはちょうどいい長さだと思っていますが、何というかな、あまり真新しさの感じない作品だなぁ、というのが第一印象…。温故知新、といえば聞こえはいいですが、何か音が古くさいような…。「気味の悪いジャケット」が久しぶりに復活したので、これは何かやらかしてるんじゃないかとちょっと期待を寄せたのですが、今回はちょっと肩透かしを食ったかも。
時期的には、イマンシペイションの頃を彷彿させるサウンド、とでもいえばいいのかな、何かこの人は、トラブったりオナゴが絡んで来るとこんな作品を作っちゃうんだろうか(笑)。アルバムの値段が極端に廉価だったり、3枚組、という共通なところもあって、どうしてもイマンシペイションの頃を思い出してしまうんですよね。

ちなみにそのオナゴ、というのは語弊があるかもしれませんが、3枚の一角を占めるブリア嬢、何でもインド人のソウルシンガーらしいのですが、こちらは一聴したきり、二度目を聴くまでまだ至っておりません。というのも、プリンスの2作品ですらちゃんと聴き潰したワケじゃないため。いや…どうしても寝ちゃうんですよね、途中で(爆)。

プリンスにしてみれば、ホントは1枚のアルバムでよかったんだけど、いくら自分のプロデュースとはいえまだ無名のブリア嬢を売り込むにはそれ相応の宣伝が必要だろうし、果たしてその効果としてアルバムが売れるかもわからない。だったら、プリンスのアルバムを2枚にして、そしてブリア嬢のアルバムもくっつけて3枚組にしちゃった、というのがオチなんだろう、などという推測を勝手にしてしまったのですが…。だって、仮に2枚組でブリア嬢とプリンスのアルバムがそれぞれ1枚ずつだと、ちょっと違和感があるじゃないですか。

そういえば、一時サイトまで立ち上げて「これは…!?」と想像力を掻き立てられたチェルシー・ロジャースとか、ファンの間では結構好意的に迎えられ、『ミルク&ハニー』なんてタイトルやジャケ写まで決まっていたのにお蔵入りになってしまったテイマー・デイヴィスなんかは、一体どうしたんだろう、と気遣いつつ、彼のやることなすことに振り回されるのに慣れっこになってしまったファンからすれば、今回のブリア嬢についての反応はそれぞれあると思いますが、僕的には「なーんだ。ふーん。」といった感じ。ぶっちゃけ、あまり期待していなかったといいましょうか…ハイ。それでも、いつものことながら聞き込んでいけば、またその良さがわかってくるのでしょう。

そして恐らくTシャツは、そんな気分の上下が落ち着いた、もはやTシャツに袖を通すのも憚れるような時期にやってくることでしょうか(笑)。
プリンスに待たされ、そして振り回されることに慣れた僕たちからすれば、そんなのは些細なことでしかありませんが(多分)。

ところで、もう一つ勝手な妄想をするのであれば、今回のアルバム発売はちょっと変則な方法であるため、ひょっとしたら後々廃盤になる、なんてことはないですか?となると…嗚呼、ますますイマンシペイションの影が…(笑)。