月別アーカイブ: 2015年1月

ただの中年のオッサンとは呼ばれたくないのである。

44歳の誕生日を迎えました。
何かもう44歳になっちゃったかぁ、って感じです。40歳を過ぎてから、1年1年のスピードがだんだん速くなっています。だったら脚もこれぐらい速くなればいいのに、とか思ったり。

ここ数年、誕生日を迎える前後に必ず欠かさずやっていることが一つあります。
それは、1年前の自分のブログの記事を読み返すこと。
別に大した内容ではないのですが、どちらかといえば自分に向けた内容にしているため、ああ、1年前はこんなことを考えていたのか、1年間でそれはどうなったのかな、なんてことを思い返すわけでして。

振り返って見ると43歳は、比較的浮き沈みの激しい1年間でした。端的に言えば、頭から足まで故障と怪我に泣かされた一年でした。

「人生は帳尻が合うようになっている。」
…まあ、僕の中での座右の銘みたいなものなのですが、43歳はまさにその帳尻が合う1年間、といっても過言ではなかったかも知れません。

出来過ぎた内容に浮かれていると、落とし穴が待っています。
でも、我慢を続けていれば、いつか花は開くものです。
しかしながら花が開いたからといって狂喜乱舞していると、花はすぐに散ってしまいます。

43歳は、そんな浮き沈みを、身をもって経験した貴重な一年でした。でもその一方では、最初から最後までどこか浮き足だった一年だった、といってもいいでしょう。
色んなことに手を出し過ぎ、とも言われました。
何事もなく平穏無事に…と密かに願った43歳。蓋を開けてみれば、色んなことがありすぎた1年でした。

44歳を迎えるにあたって、もう一度原点に立ち返る、というわけではありませんが、もう少し足下を見つめ直そう、と。…そもそも原点が埃や砂に埋もれてしまったため、どこにあるのかどころか、その原点が何だったのかすら分からなくなりつつあるのも事実なので。

44歳は、外面ばかりではなく少し内面を磨くことに力を注ごうかと考えています。他人の一挙手一投足や言動に振り回されることなく、大きな懐を持って自己を確立したいものです。言うなれば、自我の目覚めと認識です。

ついでに言うならば、年齢的には充分過ぎるほどオッサンの領域ではありますが、まだオッサンと呼ばれたくないのであります。例えオッサンであっても、どこにでもいそうな、スウェットの似合うオッサンにはなりたくないのであります。どうせなら、Tシャツと29インチのジーンズ(Gパンではありません。ジーンズです。ここ重要。)が似合う、格好いいオッサンになりたいのであります。

…ということで44歳、今年目指すのはアンチエイジングです(笑)。
ウソウソ。

閑話休題。
僕が見据える先にあるのは、退化でも老化でもなく、進化です。進化しながら自我を探る。単なるエゴかも知れませんがこれ、一生かかっても終わらない作業でしょうね。

でも、また調子に乗って浮き足立っていると、すぐに足下を掬われます。
だから、自分から転ばないように、そして転ばされないように、地にしっかりと足を据えて行動しようと思います。
心にも身体にも「柔軟性」を、そして行動には「アソビ」を持たないとね。

その先にある進化を目指して、慎重かつ大胆に、獅子奮迅。
シシだけに44、ということで。

…あ、シシはシシでも僕、亥(いのシシ)年生まれでした。

何事も空回りして猪突猛進にならぬよう気をつけます、ハイ。

これまでも、地球規模で自然環境を保護し、人間の生活との共存を目指すエコロジーが叫ばれているところです。僕としては、僕自身を含む周囲の環境を保護しつつ、社会生活との共存を図るエゴロジーから始めようと思います。もっとも行き着く先は、エロジジーかも知れませんが…。
さてと。まずは転ばぬ先の杖を買わないとね。

now44

自分の長所を考える。

例えば就職活動を行っている(あるいはこれから行おうとしている)学生や転職しようとしている皆さんが履歴書を書く時に、自分の「長所」を記載しなければならないってことがあると思うのですが、皆さんはあの欄に一体どんなことを書いているのかな、なんてことをふと思いまして。

僕、自分の長所がなんなのか正直言ってよくわからんのですよ。要するに、未だに自己分析ができていないんですね。だから、学生時代(といってももう20年以上も前の話ですけど)、この履歴書の長所になんて書いていたかといえば、確か「明るい。」とか、そんな当たり障りのないことしか書いていなかったような気がします。
で、あれから20年以上が経ち、もうすぐ44歳になっちゃうわけですが、改めて自分の長所って何だろう…って考えてみたわけです。正直、短所は口を突いていっぱい出てくるんですよね。
短気で怒りっぽい、諦めが早い、口が悪い、初対面の人が苦手、性格が天の邪鬼、飽きやすい、せっかち、…あ、それから足、などなど枚挙に暇がない〈苦笑)。
まあ、それもこれも自分のひねくれた性格のなせる態と諦めていたところもあったのですが、自分って本当に「明るい」だけの人間なのだろうか、と。
「明るい」っていうのは実は、自分の短所を隠すための虚像で、ホントは根暗でとてつもなく内向的なんじゃないかと、とことん自分を卑下し始めたわけですよ。

見てくれはA型だけど、接してみると典型的なO型タイプといわれ続けて30年。後先考えず突っ走ってしまう猪突猛進型だし(なので衝動買いが多い)、そのくせ他人と争うことを極力嫌う人間。

ちょっと待てよ。こんな俺にだって何か長所があるだろうと、半歩、イヤ1歩、さらに10歩ぐらい下がって自分を客観的に見てみたワケですよ、じーっと。
いやいや、皆さんもやってご覧なさいって。
自分の長所を見つけ、自分を褒め称えるって、ホントに難しいんだから。
で、じーーっと見つめた結果、朧気ながら見えたたった一つの長所。これが長所と言えるかどうかは別として。

「結構世話好きです。」

これ、長所って言っていいんですかね?そういえば、約15年前に高校の同期会を始めたのも自分が言い出しっぺだったし、あの時言い出しっぺが会長になったら動けなくなるってことで今でも事務局を仰せつかっているし、それも決してイヤイヤじゃなくて自分自身も楽しんでやっているんですよね。そういう「和」が好きなんです。争いごとより楽しいことが好きなんです。そうそう、楽しいことで思い出しましたが、去年の今頃は「津軽クエスト」で盛り上がってましたね…(遠い目)。

20140117

「金貸してくれ」とか、「異性を紹介して」とか、他人の生活や自分の生活にも影響を及ぼすような頼まれ事は引き受けないけど、例えば何かの仕切り役とか、サポートとかはほとんど苦にならないという…まあ、これこそまさに世話好きが高じてのことなんでしょうけれど。

…ということで、自分の長所が何なのかさえわからず震えている43の夜。
来週44歳になるんですけど、その暁には僕の長所が何なのか教えてください。何せO型、褒められて伸びるタイプですので。よろしく(笑)

「弘前・青森パックリマラソン」開催を妄想中

秋の「弘前・白神アップルマラソン」に対抗して、春の「弘前・青森パックリマラソン」(弘前市役所スタート、青森市役所ゴール)の開催を妄想しています。

…いや、妄想していますとは言いつつ、実は結構本気で考えています。というのも、青森市役所と弘前市役所の間が、(ルートにもよりますが)ほぼフルマラソンと同じぐらいの距離(約42.1キロ)があることを知り、何とかこの間を走れないかな、と考え始めたのが一つのきっかけ。

実は青森市内にあるランニング同好会の「焼鳥えん×みゅうRC」が、これと同じ内容の「ギックリマラソン」という企画を秋に行っているのですが、僕が額を割ったというのが、まさにその「焼鳥えん×みゅうRC」の忘年会の後だったのです。しかも、「ギックリマラソン」の名前の由来となったY川さんが1月に県外へ転勤することを知ったその日、まるでネタ振りのように額を割り、その後から「パックリマラソン」の開催を悶々と考えるようになった、というのが経緯です。

名前の由来はもちろん、7針縫合した僕の額。そして、幸か不幸かアップルマラソンとパックリマラソン、何となく言い回しが似ているからです(笑)。

…まあ、本当はその時に色々ご迷惑とご心配をお掛けした青森市の「焼鳥えん×みゅうRC」の皆さんや僕が所属している弘前市の「弘前公園RC」の皆さんへのお詫びとご恩返し、という趣旨が一番強いのですが…。
ということで、やるかやらないかは別として、こんな感じの開催要領まで考えてみました。

【開催要領(案)】
●開催日時:私、蒔苗の額と心のパックリ傷が癒えた頃
●コース:弘前市役所前→弘前市東長町→県道3号(弘前モータースクール前経由)→弘前市高崎交差点左折→国道7号(常盤~浪岡BP経由)→県道27号(青森空港有料道路経由)→青森市荒川交差点左折→県道120号(青森中央大橋経由)→柳町交差点右折→青森市役所前 だいたい42.195キロ
●種目:フルマラソン、プチウルトラマラソン(往復)、超ウルトラマラソン(1往復半)
●スタート時刻:できれば早い時間にしたいっすね。
●競技規則:ありません。裏道、ショートカット、何でもアリです。
●制限時間:ありません。ただしゴールした後は適当に解散となります。よって、ゴールでは何時間も待っていませんので、ゴールするかしないかは自己責任でお願いします。
●表彰:ありません。そんなのあるわけがありません。
●参加資格:20歳以上の健康な男女で、何となくフルマラソンが完走できそうな人。ただし、角材や火薬類を持参しての参加はお断りします。また、馬を曳いての参加もできません。
●記録計測:計測しません。ご自身のGPS時計やスマートフォン、腹時計などで適当に計測をお願いします。
●その他
(1)給水所、エイド及びトイレはありません。各自準備するとともに、コンビニや民家、りんご畑などを利用してください。
(2)緊急の連絡のため、携帯電話等の持参を推奨します。連絡先を他の誰かに教えておいてください。
(3)やむを得ず途中でリタイアとなった場合は、公共交通機関(電車や路線バス)の利用やヒッチハイクで勝手に帰って頂いて構いません。
(4)コース途中に歩道のない区間や交通量の激しい区間があります。車道にはみ出したり、事故に巻き込まれないよう、くれぐれも留意してください。(よって、この区間での無理な追い越しや並列ランは禁止とします。)
(5)転んで額を割ったりケツを痛めたり肉離れを起こしたりしても、こちらでは責任を負いません。全ての処理は自己責任でお願いします。
(6)信号や法定速度などの交通ルールは遵守しましょう。特に歩道のない区間は右側通行でお願いします。
(7)ゴール後は各自「青森まちなかおんせん」へ移動し、汗を流すなり腹ごしらえをするなりプハーするなりご自由にどうぞ。(入浴料420円です。)

ルートはこちらから。

…まあ、こんな感じで考えているのですが、ゴールした後の着替えを弘前からどうやって運ぶか、途中のサポートは本当になくてもいいのか、色々悩むところもあります。とはいえ、所詮お遊びの延長みたいなイベントですし、本格的な大会ではないので、これぐらいで勘弁してもらおうか、と…。

でも、ホントにやれたらちょっと楽しそうですね。額の傷は消えないかも知れませんが、5月にはいい加減心の傷も癒えていることでしょう。八戸市のうみねこマラソンと五所川原市の走れメロスマラソンの間の時期で企画しようかな。

pacliman

Xperia Z3 Compactに機種変更

2015年を迎えたのを機に、というわけではないが、スマートフォンの機種を変更した。
2年4か月もの間、苦楽(?)をともにしたXperia SX SO-05Dに別れを告げ、新しい機種が届いたのが日曜日のこと。ちょうどdocomoで機種変更に伴う割引が12日まで行われていたこともあり、木曜日の夜にdocomoのオンラインショップで機種変更の手続きを行い、ポイントや何やらを駆使した結果、実質負担額は1,296円に抑えることができた。そんなことで手に入れたのは、今回もiPhoneではなくXperia。

それも、2014-2015年の冬春モデルだったXperia Z3 Compactを購入。

最近のスマートフォンはちっともスマートじゃなくて、特に、iPadをはじめとするタブレット端末の登場により、スマートフォンとタブレットの中間的な大きさのスマートフォン(この時点でスマートフォンじゃなくデラックスフォン)にシフトしているように思える。男性女性問わず片手で収まりきらないような巨大なスマートフォンを持って電話をしている光景は、ちょっと滑稽でもあるのだが、電車の中で乗客の皆さんがこぞって下を向いてスマートフォンを弄っている姿を見れば、今はむしろ通話以外の機能を重視する傾向が強いのだろう。実際、バッテリーの性能一つをとってみても、連続待受時間が何時間か、ということより、アプリや日常生活で使ってみた後のバッテリーの持ち具合がどうか、ということに主眼が置かれている。
いずれにせよSO-05Dを超える(本当の意味での)スマートフォンの登場に期待が持てなくなった一方、本体の性能やアプリの高度化はどんどん進むこととなり、いよいよSO-05Dでは対応しきれなくなってしまった(8GBというROMが小さすぎたのか、色んな面で即座に反応しなくなった)、というのが今回機種変更に至った本当の理由だ。

ただし、iPhoneだけは最初から機種変更の対象外だった。「おサイフケータイ」がないというのが僕にとっては致命傷だったからだ。なぜそんなに「おサイフケータイ」が必要なのかはここでは説明しないが、一方で、iPhone以外で機種変更をする場合、SO-05Dの大きさで慣れてしまった僕にしてみれば、大きさ重さともに1.5倍にもなるということは許し難いことだった。…となると、必然的に選択肢は狭まることとなり、僕が妥協できるところには1つの機種しかなかった、というわけだ。
z3compact
まあ、実際手にしてみるとiPhone5とほとんど大きさは同じみたいだし、中には「これがホントのiPhone」だなんてワケのわからない評価があったり、比較的高い評価を得ているみたいだ。(スペックや操作性など、総合的な評価はAQUOSの方が高い。)
正直、ベンチマークがどうだとかスペックがどうだとか細かいことはわからないので専門の方に任せるとして、使ってみて思ったこと。

1.当たり前だけど、SO-05Dと比べるとデカくて重い。
2.画面をタッチした時の反応が凄い。
3.「一枚の板みたいなスマートフォン」という表現があったけど、確かに電源、音量、カメラのシャッター以外にほとんど出っ張りがない。板というよりは氷みたいな感じ。正直手にすると滑りやすいし、弾みで落としたら粉々に割れそう。(ということで、慌てて裏表の保護シートとケースを購入しました。結果として、重たくなりました。)
4.当たり前だけど、動作はサクサク。まあ、ROMが倍になったワケだし。ただし、プリインストールされたキャリアアプリが多すぎる。これこそまさに断捨離の対象ですな。
5.音楽再生もなかなか。ただし個人的に利用している音楽系SNS、「Last.fm」のアプリが使えないのは痛い。
6.とにもかくにもバッテリーの持ちが秀逸。充電して丸2日経ったけど、往復2時間の電車内で音楽を再生し、時々ネットに繋ぎ、メールを閲覧しても、まだ約30%残ってる。

ちなみにバッテリーは完全に内蔵型となったため、SO-05Dの時みたいにバッテリーを取っ替え引っ替えすることはできなくなってしまった。
正直、ウェストポーチに入れて走るにはちょっと重たいかな?
あ、そうそう。この機種を手にしてから、とあることを始めたのだけど、それはまた後日改めて…。

やがて訪れる「ゴール」のことを考える。

先月末に額を地面に打ち付けてから2週間ちょっとが経った。1週間ほどで抜糸となったが、今も額には7針を縫った生々しい傷跡が残っており、現在は肌色の布絆創膏でその傷口をふさいでいる。

…絆創膏を貼っている理由。
一つは、やはりちょっと目立つ傷跡なので目立たないようにすること、もう一つは、紫外線によって傷跡が少しでも残らないようにするための防御。特にランニングをしていると肌年齢が老化しているため、ささやかであろうともこういう施術後の対策が必要なのだそうだ。
ちなみにこれは訪れたお医者さんではなく、ランニング仲間でもある他のお医者さんから聞いたアドバイスであって、今はそれを忠実に守っている。

起きてしまったことは仕方がないとはいうものの、もうすぐ44歳を迎える自分も、いよいよ少しずつではあるが「老い」を意識しなければならない時期に差し掛かっているのだな、と痛感する出来事だった。正直に言うと、「まさか自分が」といった悔しさによるショックの方が遙かに大きかった。

怪我を負った直後に、「ああ、自分も打ち所が少しずれていれば、左目を失明していたかも知れないし、場合によってはそのままゴールを迎えていたのかも知れないな…。これはきっと怪我の功名だったんだ。」ということを朧気ながら考えるとともに、あの日以来「人生のゴール」をしばしば考えるようになった。

人間の一生を考えると、「誕生→成長→成熟→老化→ゴール(死)」という一つの流れになると思う。このうち成熟と老化は紙一重であり、成熟し尽くさぬまま老化を迎えるということもあるだろうし、死ぬまで成熟し続けるということもあるだろう。
いずれにせよ、そのゴール地点がどこにあるのかは人それぞれであり、また、他人のゴールがどこにあるのかは、誰にもわからない。

もっとも、昨年から一つの目標としている「進化し続ける」ということを取り下げるつもりはないが、もうすぐ迎える44歳という年齢を考えても、ひょっとしたら恐らく人生の折り返し地点は既に過ぎてしまったのかも知れない。
…となると、遅かれ早かれ少しずつ「老いの先にあるもの」を考える時期に差し掛かりつつあるのかと、額の傷を擦りながら、急に老け込んだ気分に苛まれた。

まだ40代半ばじゃないか!といわれるかも知れない。しかし既に高校時代の同期生が、ざっと浮かんだだけで既に6名も鬼籍に入っていることを考えると、これは決して他人事ではないのだな、と思い始めたのも事実なのだ。

人生はよくマラソンに例えられるが、人生にネガティヴスプリットは必要ないと考えている。
でも、どうせならば人生のゴールを迎えた暁には、万雷の拍手を浴びたいと思う。
「お疲れさま」「ありがとう」って言われるような、そんなゴールを迎えたいと思う。

「昨年の自分より進化すること」はもちろん、そんなゴールを迎えることも、これから先の一つの目標としてもいいのかな。

汚点を残す必要はないが、立つ鳥跡を濁さずでは、ちょっと寂しすぎる。
さて、自分はこれまで何を残してきたのだろう。そしてこれから、何を残せるのだろう。

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