日別アーカイブ: 2013-02-24

春は近くて遠い。

暦の上では今週末には3月突入。卒業式だ何だと、春めいた季節になるはずなのに。

今世紀最強とも言われた大寒波の襲来。昨日のうちに家の周りの雪片付けを終え、いつでも来い!と強がっていたけれど、ものの1時間もしないうちに、あっかなくその準備は猛吹雪とともにすっ飛んでしまった。

朝8時30分頃には家の前が吹きだまり状態となり、玄関が完全に埋まった。その雪を押しのけながら自宅から出てみると、息もできないぐらいの猛吹雪。上からも下からも雪が舞っていて、久しぶりに「ヤバい」と思った。平成13年の台風19号の時にも似た感情。東日本大震災の時とはまた違う、間近に迫った危機。このまま外に居たら、ホントに死んでしまうかも知れない、と思った。

結局午後には少しずつ風も収まったが、雪は断続的に降り続いた。

交通機関は軒並み麻痺状態に陥り、東北新幹線を除くJRの在来線は軒並み運休(結果的に県内のJR線は八戸線を除き、全て運転を見合わせたらしい)、高速道も青森県内は全線に渡り通行止めとなっていたようだ。

午後6時時点での弘前市の積雪量は148センチ。明日の朝には、積雪量の最多記録を更新するかも知れない。

もうすぐ3月。この時期にこれだけ雪片付けに追われた記憶が、ない。
例年であれば合間合間に暖気が入り込み、少しずつ積雪量が下がっていくはずなのに。

一方で、今年の桜は例年より開花が早いという予報が先般発表された。

これほど雪が降っても、これだけ猛吹雪になっても、それでもあと2か月もすると、桜の便りがこの地域から全国に向けて発信されるのだ。

改めて、自然というものに対して畏怖の念を抱かざるを得ない。自然の前では、人間は無力。そのことをまざまざと思い知らされた2月。