僕にとって最後となったプリンスのライブ、Zepp SENDAIでの公演のチケットを終演後にうっかり落としたことを機に、足を運んだコンサート・ライブのチケットを極力手許に残すようになった。
スクラップしているわけではないので、いつ、誰のコンサートに足を運んだとかどういった内容だったとかは、正直全部記憶しているわけではない。
同じアーティストのコンサート・ライブもたくさん観に行った中で、一番枚数の多いチケットは、間違いなく山下達郎のものだと思われる。
2008年頃に全国ツアーを再開してからほぼ毎年ツアーを行っており、青森で公演が行われる時はほぼ足を運んでいたが、徐々にチケットが取れないアーティストの一人となっていった。2014年に開催されたManiac Tour、青森での開催はなく、チケットも取れずに断念。そして、新型コロナウイルスの感染拡大等により、ツアーそのものが行われなくなり、配信ライブなども行われた。2022年には3年振りにツアーが再開されるも、22年、23年と青森での公演がなかった。
2022年のツアーは翌23年2月に開催された岩手県盛岡市でのコンサート(22年7月開催予定が本人の新型コロナ感染により延期されたもの)に足を運び、23年のツアーは全くチケットが取れず、結局千歳市で開催された公演のキャンセル待ちに当選し、急遽夏季休暇を変更して北海道へ向かう、なんてこともあった。
30周年記念のリマスター盤の発売が相次ぐ中、2022年には11年ぶりとなるオリジナルアルバム「SOFTLY」が発表され、更には過去にRCA/AIR YEARSから発売したアナログ盤のリマスター盤が発売されるなど、精力的なマテリアルの発表が続く中、一度でも足を運んだことのある人ならわかると思うが、コンサートの内容には全くと言っていいほどブレがない。
2024年もツアーが開催されることが発表され、久し振りに青森も会場のリストに名を連ねていた。さて、どうなることやらと思いつつ、先に開催される各地でのコンサートにも、仕事の予定やらを睨みつつ、申し込めそうなところに申し込んだところ、何と7月21日のNHKホールでの公演に当選!
…がしかし、8月15日、青森市のリンクステーションホール青森での公演は落選!さらに、一般販売の申し込みを忘れるという大失態!嗚呼、やってしまった…。
地元で観たいコンサートに足を運べないという失意を抱えたまま、20日には機上の人となり、赤羽の名店で心行くまで楽しんだ、というのが前回の投稿だった。
21日の都内は最高気温が35度。17時の開場ということで、16時30分過ぎに今回の拠点となる赤羽を出発し、会場のNHKホールを目指した。
思えばNHKホール、これまで業務(某団体の全国大会)で2度足を運んだことがあるが、コンサートは初めてだった。前回訪れたのは15年以上も前のことだ。
山下達郎にとって、いわゆるホームグラウンドだった中野サンプラザ(約2200人収容)が閉鎖、解体となり、都内で同規模の会場となると、NHKホール(約3800人収容)ぐらいになってしまうのだろう。
今回のツアーでも、NHKホールだけで計6回もの開催が見込まれている。
外ではフェスが開催されていて、周辺はかなり混雑していたが、NHKホールの入口近くまで来ると明らかに客層が変わっていくのがわかった。
初めて訪れる会場はほとんど階上席。今回も3階席の右端という、ううむ…といった感じ。しかしさすがは東京の会場ということで、並んでいる祝い花の数が全然異なる。そして、それを送ってきた方々のお名前が…。
さて、席に座ってステージを眺めてみる。やはり全景が見えない。
18時05分、いつもと変わらない始まり。客電がゆっくりと落ちる。
ツアー中なので、ここからコンサートの内容は割愛。
代わりに、初めてのNHKホールの感想です。
- 中途半端に駅から遠い
これはどうにもならないことだけど、相変わらず歩くと遠いなあ、と思ったところ。しかもこの日、代々木第一体育館でもライブイベントがあり、帰りの原宿駅は大混雑だったのだ。 - 音が良くなかった。
座る席によって違うのかも知れないけれど、スピーカーを通した音の聞こえ方が非常に悪かった。正直言って、今まで観た彼のコンサートの中で、一番音が悪いと思った。音がこもってMCが聞こえにくい、など。でもね…。 - 実は本人の喉の調子も怪しかった。
MCで本人が口にした「エヘン虫」というキーワードにドキッとした。以前喉の調子が悪いからとコンサートが中止になったり、最近では、岩手県での公演で90分ぐらい過ぎた辺りで「今日は中止」となったこともあった。まさか今回も…と思ったが、無事に完走。更に伏線回収があったが、何のことかは秘密。 - コンサートの内容そのものは、ここ数年で一番良かった。
そういえばしばらく新曲も出ていないけど、代わりに前述のリマスターがあったりなので、物凄く幅広い選曲だった。アレがアレだったのは、最高だった…って、何だかわからないですね。
で、竹内まりやさんの新譜を注文した方には直筆サインを差し上げます、ということだったので、ハイ、注文してきましたよ。送料900円だそうです。
最後に。
競争率が高い中、この会場のチケットをゲットできたこと自体が奇跡みたいなものだけど、NHKホールでのコンサートは席がアレ過ぎて、ちょっともういいかな、と思った次第。3800人って、ちょっとキャパが多いですもんね。生意気なことを言うと、山下達郎のコンサートは、全身で音を楽しみたいのです…。
とはいえ、僕が観たコンサートはツアーの4本目で、この先もまだまだ続きます。
これから御覧になる皆さん、本当に羨ましいです!もう一度観たいぞ!