TUNAさん御夫妻がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(事の馴れ初め)

Princeフリークで知られるTUNAさんと知り合ったのは、Princeが最後の来日公演を行った2002年の頃。当時はmixiを通じて来日前の情報交換を様々な地域のファンの方々と行っている中、細々とブログを投稿していた(といってもPrince関連にとどまることなく、広く薄っぺらな内容ばかりでしたが)私のサイトをご覧になっていたらしく、「青森にもPrince好きがいる」という認識を持っていただいていたようです。

個人的には、もはや異次元のファンなので、交流することはないと思っていたのですが、何かをきっかけにメールなどを通じてやりとりを行う中、2007年頃に「上京の際はビール一杯御馳走しますよ」というメールをいただきました。まあ、Princeファンは偏屈で変わり者が多いし(←完全に偏見。というか、自分がそうだという自覚あり)、所詮は社交辞令なのだろうと思っていたところ、約2年後に出張で上京することになった際、急にそのことを思い出したらしく連絡を頂き、直接お会いすることとなりました。2009年の11月、今から13年前のお話

その後も、他の部署に異動となり、東京で震災関連のイベントを東北4県で開催した際、突然顔を出してくれたり、逆にTUNAさんが新千歳空港でイベント業務に従事していた際、北海道マラソンを走り終えたその足で顔を出したりと、リアルな接触も何度かありました。

4県合同の震災復興フォーラムを開催した有楽町にて。

北海道マラソンから帰青する道中、新千歳空港にて。

決定的だったのは、昨年11月にTUNAさん御夫妻が秋田市に来ていた際、「都合が合えば、秋田に来ませんか?」とお誘いを受けたことでした。隣県の秋田とはいえ、近くて遠い距離、更に交通の利便性はあまり良くないのも事実。しかし、運よく振替休暇を取得できたので、ここは行くしかないでしょう。午前で仕事を切り上げて午後から秋田市へ移動開始。2時間半後に秋田に到着、夕方からTUNAさん御夫婦と駅ビル内で約2時間、田沢湖ビールを楽しみながら談笑、19時半前の電車で弘前に戻る、という行程を「強行」したことがあります。この時もTUNAさんから「青森に行きたい」という話題が出たものの、詳細については改めて、ということになりました。まあ、他にも「青森に行きたい」という人はたくさんいたけれど、ホントにやってきた人はほとんどいなかったし、秋田と青森って移動が結構不便なんだよな、とか、いろいろネガティブなことを思いながら帰路に就いたことを覚えています。

秋田駅にて

ところがその5日後には、本気で青森旅行を考えていることを知り、それではこちらも本気で迎えなければならないな、ということを考えるようになりました。

当初はマグロで有名な大間町や十和田湖、八戸にも行きたい、という話も出ましたが、青森県は意外と広く、車がないと移動できないところが多いのです。希望をすべて2泊3日の行程でこなすのは厳しいと思われ、Princeの関連でこれまでもお世話になっている青森市の大衆酒場コンフィ、そして仲間の一人が作ってしまった「Princeの門扉」を見に行く、という二つを提案しました。

今年3月。宿泊先、移動手段など、更に具体的な提案がありました。GW前後に訪問したい、しかしあくまでも「青森観光」なので、手を煩わせるつもりはない、とも。いやいや、それではこちらから提案した内容が霞んでしまうではないですか。ということで、こちらも情報収集しながら、有益な情報があれば教えます、とだけお伝えしました。ちょうど年度末で、異動がほぼ確実だったため、それどころではなかった、というのが正直なところ。しかし、色々事情が重なり、TUNAさん側からGWの訪問を見送るという連絡が入ったのが4月末。さて、この話は本当に実現するのでしょうか?

それから3か月後の7月。突如予期せぬ郵送物が送られてきました。送り主はTUNAさん。岡村靖幸のライブを観に行った際に、僕が岡村靖幸好きだということを知っていた奥様と、グッズを選んで購入してくれたのだそう。これを機に、再び青森訪問の話が具体化されることとなりました。

まず相談があったのは、10月の三連休を利用しての訪問。しかし、ちょうど緊急消防援助隊の北海道東北ブロック合同訓練の開催とぶつかっており、三連休初日も出勤が確定済。仮に夜から合流したとしても、疲労でほとんど使い物にならないことは明白。更に、それ以外の予定(業務)も重なっていて、そもそも対応できるかどうかも怪しいところでした。

もう一つは、青森からのANA便がないから、往復新幹線の利用を考えている、というもの。それならば…ということで、大館能代空港からの便を利用することを提案。東北道経由で秋田道を利用すれば、弘前からならば1時間ちょっとで空港に到着できます。しかも、大館能代空港は、母の実家のすぐ近く。時間によっては顔を出すこともできるだろうし、地の利のある場所なので、車で送っていくことも可能だ、ということを伝えました。ただしそれもこれも、これまで10年以上にわたって築いてきたTUNAさんとの関係があるからのこと。恐らく他の人にはこんな提案はしないだろうし、自ら送迎を申し出ることもないでしょう。

2日後(8/1)には、三連休の翌週で大館能代空港からの羽田便を確保できたとの連絡があり、これで正式にTUNAさんが青森へやってくることが決定。青森県を訪問するのは初めてだそうで、いよいよこちらも血が騒いできました。

更に、青森市内に宿泊した翌日は弘前市内に1泊することとなり、その際の宿泊先は自宅から1キロほどしか離れていない温泉付きのホテル。ますますアテンドが大事になってきたという次第。

しかし、20年来の県内のPrince仲間に声掛けをしてみたものの、青森市内での懇談が金曜夜ということもあって反応が鈍く、結局お相手をするのは僕一人ということになってしまいました。

ただ、このことが次のサプライズ(ハプニング)を呼ぶことに。まあ、背伸びして何かできるわけでもないし、粋がって格好つけることもできないんだから、自然体で行こうじゃないの、と。ただ、せっかくなのでPrinceのエッセンスを少しでも感じ取れるところがいいかな、ということで、いくつか店をチョイスして、TUNAさん御夫妻の来県を待つことにしました。

(続く)