終わりのおわり 始まりのはじまり #東京スカパラダイスオーケストラ #tour2022 #青森公演 #bestofluck

2019年12月、波乱と激動の日常が数か月後にやってくるとはつゆ知らず、僕は独りで仙台に降り立った。目的は、東京スカパラダイスオーケストラのライブを鑑賞するため。

昼過ぎから、仙台で暮らすラン友と市内をジョグしたあと、夕方、会場の仙台サンプラザホールに向かった…というその時の記録。

東京スカパラダイスオーケストラ30周年記念ツアー『ズレたままハジキ飛ばしていこう』12/07仙台公演 #東京スカパラダイスオーケストラ #スカパラ #ツギハギカラフル

結局これが、コロナ禍となる前に観た最後のライブとなった。

その後に予定されていた竹内まりや、岡村靖幸など、足を運ぶことにしていたライブ・コンサートは一切キャンセル。

世の中には自粛が求められ、密の状態を作り出すことが「社会悪」のような風潮が生み出された。

結局2年以上にわたりライブ・コンサートから足が遠のき、久し振りのライブ鑑賞が6月19日に開催されたリンクステーション青森での東京スカパラダイスオーケストラとなった、というわけ。

個人的に極力避けていた人ごみ。とりわけライブ鑑賞などという、不特定多数の方々が集まる場面に足を運ぶことを躊躇していたのも事実。

でも、いい加減過度に自粛することを終わりにしよう、そして、少しでも楽しめる機会を作ることを始めよう、そんな気持ちを整理する場面としてはピッタリのライブだった。

2年半前のチケットと、今回のチケットの半券。

直前までチケット販売のテレビCMが流れていたので、売れ行きはあまり芳しくないんだろうな、と思って会場に向かったら、何と当日券完売の満員御礼。

開演10分前に会場に足を踏み入れてみると、様々な世代と性別を問わない、実に幅広い客層がマスク越しにはやる気持ちを抑えながら、ステージの幕が開くのを静かに待っていた。

…18時03分、ライブが始まったあとは、もちろん過度な声援はなし。代わりに、万雷の拍手とたくさんのタオルが振られている、そんな感じだった。

ツアー真っ只中ということでネタバレはしないけれど、個人的に感動したポイントを幾つか。

今までもこの会場でライブを行ったことがあると思ったら、実は今回が初めてなのだそう。2000人を超えるキャパが満席だということで、メンバーはエラく感動している様子だった。(もっとも、青森県内の公演は事実かどうかはともかく熱量が高いと評されていることを、相当前に聞いたことがある)

ちなみに青森県での公演は4年前、今はなき弘前市のライブハウス「Magnet」での公演。そのときのエピソードも話していた。(実はこの時、チケット入手に奔走するも争奪戦に敗れ、ゲットできなかった苦い思い出が。)

さて、ライブの内容はデビューアルバムから最新作まで、実に幅広い選曲。
個人的には、新たなアレンジで披露されたあの曲に、心を激しく揺さぶられた。

そして、相変わらずメンバーの駆け引きが楽しい。アドリブか計算されたものかはともかく、楽しいのだ。

もちろん観客みんなが楽しめるような楽曲はもちろん、メッセージ性のあるものもあったり、そういう意味でも、グッと心に響く内容だった。(そしてライブの「定番」といえる曲がたくさんあることを、改めて感じた。)

だから、コロナ禍が多少落ち着いてきた中で迎えた最初のライブがスカパラになったのは、個人的にはとてもよかったな、と思っている。(実は宮本浩次のライブを4月に観る予定だったけど、出張と重なり泣く泣くキャンセルしている。)

前の席に座っていたおばちゃんは、スカパラのことは知っていてもメンバー個人のことは知らないみたいで、「ちょっと、あの人、カツラだんでね?」と隣の人に話しかけたり、トーンの高い声を発するあるメンバーにずーっと爆笑していたりと、なんだか可笑しかった。

メンバーの数人が青森での思い出を語ってくれたのも嬉しかった。それ、ホントかな?と思うような話もあったけれど、とあるメンバーはどういった思い入れがあるのかわからないけれど、公演終了後のステージで、そっと涙を拭っているようにも見えた。そのことにまた、勝手に感動してしまったわけで。

会場で配られたチラシ。黄色いのはシールだが、実はこれも会場ならではのお楽しみが…

一方で、改善の余地ありと感じた点。

プロモーターによって異なるのかも知れないが、チケット半券の裏側に名前と電話番号を書いてもらうのは、あらかじめアナウンスできたのでは?会場入りしてからだと、特に開演直前で飛び込んできた人なら、絶対に焦ると思う。

終演後の規制退場も効果的だったかどうか。これまで大きな会場でも同じような経験は何度もしていたので、ある程度の予想はしていたとはいうものの、あれほど言うことを聞かないとは、青森県民としてなんだか情けなかったよ。

まあ、その結果として、最後のアレを見逃した人も複数いたわけで、まずは客電が灯るまで絶対に席にいた方がいいです。そして、規制退場ぐらいちょっと我慢して待ちませんか。まあ、帰りの電車がないのなら話は別だけど。

ということで、我々は規制退場の指示に素直に従い、20時45分過ぎに会場の外へ出ると、半袖でも心地いいぐらいの微風がふわっと吹いていた。

ライブ鑑賞の自粛はそろそろ解除。他のアーティストのライブ鑑賞もぼちぼち始めようと思います。しかし、やっぱり生のライブは楽しかったなあ…。

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