#HOTEI Live In Japan 2019 GUITARHYTHM VI TOUR (7/27 弘前)

5月末に発売された「GUITARHYTHM Ⅵ」に合わせ、布袋さんのツアーが全国各地で行われている。

怒られそうだけど、もしこれが青森市や八戸市での公演だったら、あまり食指も動かなかったかも知れない。それが今回のツアー、何と家から約1kmのところにある弘前市民会館での公演が決まった。

こんな機会も滅多にあることじゃないし(11年ぶりだったそうだ)、これは行くしかないだろう!といち早くチケットを入手した。
弘前市の広報にも市民優先枠のチケットを販売することが発表され、1,400席にも満たない座席は早々に埋まり、かなり早い段階で完売御礼となったらしい。

今回のアルバムは意外なゲストが多く参加していて、その事が逆にこれまでのGUITARHYTHM シリーズとは一線を画しているといった印象があり、正直、最初の頃はあまり耳に馴染んで来なかった。

しかし今回のライブの主だったラインアップとなるのがそのアルバムからの楽曲であることを考えると、それなりに頭に叩き込んでおく必要があると思い、通勤の電車内でずっとループさせていた。

そして、時々これにデビューアルバムの「GUITARHYTHM」(個人的にシリーズの中で最高傑作)を挟むといったローテーションがメインになっていった。…結果的にそれが大正解だった、ということだけ触れておこう。

ということで、新しいアルバムはもちろん、GUITARHYTHM シリーズを改めて聞き直しながら、その日が来るのを楽しみに待ち続けた。

さてライブ当日。
梅雨明け間近を思わせる弘前市内は気温がどんどん上昇し、最高気温が32度まで達した。蒸し暑さで体力が奪われそうになる中、徒歩で会場の弘前市民会館に向かった。

(ちょうど8年前、東日本大震災の復興を祈念して行われたCOMPLEXの再結成ライブの際に購入したTシャツ、敢えて今回はこれを着用。復興はまだ終わってないからね。)

一つだけ手に入れたいと思ったグッズがあったので、グッズ売場の混雑もあるかも知れないと思い、開場の1時間以上前となる15時20分頃には会場に到着。しかし、あまりにも閑散としたグッズ売場にちょっと拍子抜け。

まあ、販売自体は14時半から始まっていたし、確かにTシャツに着替えた人たちとたくさんすれ違った。ゆっくりグッズ売場を眺めながら、お目当てのグッズを購入、一緒に鑑賞する約束をしていた友人Tの到着を待つ。

弘前公園ランニングクラブのメンバー数名もライブを鑑賞すると聞いていたが、友人Tが到着する前に示し合わせたように集まり始めた。
結果的にグッズの先行販売が16時までだったのでよかったが、開場までの時間をもて余しながら、時間が流れるのを待つ。

布袋さんのソロでのライブを鑑賞するのはたぶん20年ぶりぐらいだろう。

あの頃は、ギラギラしていきり立ったような客層で溢れかえっていたが、僕も年齢を重ねたし、周囲の皆さんだって年齢だけは平等に重ねていく。

今回、観客の中心となっていた年代は我々のような40代後半から50代前半だろう。でも、中には奥さんや子供も一緒の家族連れや、親子三代でやって来た人たちもいたようで、あの頃のどこか殺伐とした雰囲気は影を潜めていたし、そのことが気持ちを穏やかにしてくれた。

予定より15分早く開場となったが、流れが少し落ち着くのを待って入場した。グッズ売場は、先ほどの状況とは大違いで盛況を見せていた。とりあえずTと二人で座席に座り、会場全体を眺める。続々とやって来る人たちの表情は皆、嬉々としている。

個人的には、弘前市民会館の音響がどこよりも一番優れていると思っている。だから、彼の奏でるギターの音がこの会場いっぱいに広がると考えただけで、なんだかワクワクしてきた。

「もう一人来たので、みんなで一緒に写真を撮りませんか?」
さっきまで一緒にいた弘前公園RCのNさんからだった。
すぐに合流し、一緒に写真撮影。

「じゃあ、皆さん楽しみましょう!」
実は全員の座席がバラバラということで、ここで皆と別れた。

17時25分。まだ開演5分前なのに観客のボルテージがどんどん上がっていく。既に立ち上がり、布袋コールが沸き起こる。やっぱりこの人のライブはこうじゃなきゃ!

そして17時30分、ライブの幕が切って落とされた。
予想通りアルバム「GUITARHYTHM Ⅵ」を中心とした構成。改めてライブで聴いてみると、楽曲に対して抱いていた印象というか感じ方がまた変わっていくのがわかる。あれ?この曲って、こんな曲だったっけ?みたいな。
「宇宙一のロックンロールショー」を標榜するだけあって、ステージの構成も独特だし、メンバーも個性派揃い。あの狭いステージを目一杯使って、文字通り所狭しと暴れまくる布袋さんの姿に大興奮。気がつくと、楽曲が終わるたびに「スゲェ!スゲェ!」という言葉を連発していた。

ツアーの真っ最中なので中身を明らかにするのは控えるとして、他の公演もチケット完売となっているようだが、まさに期待を裏切らない、最高のステージを繰り広げてくれた。

あっという間の2時間半、踊って、跳ねて、拳を上げ、叫ぶ。我ながら48歳にもなってライブでこんなに弾けるとは思わなかった。ずり落ちそうになるジーンズを何度も引き上げながら、ベルトを付け忘れてきたことを心底後悔した。

ジーンズが下がる…ではなく、ステージが幕を下ろしたあとの疲労感といったら、もう!だったし、その後のビールの美味しかったことといったら!なのである。

今回のツアーは8月で一旦終了となるが、12月には東京、福岡、札幌、仙台、高崎、神戸での追加公演が決定している。今回のツアーを更にパワーアップした内容になるだろうし、チケットも完売必至。(8月6日までLINEの先行抽選販売、8月10日からローソンチケットのプレイガイド最速抽選先行開始。)
僕も正直、もう一度観てみたいという思いもあるが、まあ、次回に楽しみは残しておこうと思う。

弘前の会場でこのステージを観られて本当に幸せだと思った。最高の夜を、素晴らしいステージを、ありがとうございました!