三沢が、死んだ


一昨日から体調不良で、寝たり起きたりを繰り返していた(この件については、のちほど)のだが、今朝の新聞の社会面を見てぶっ飛んだ。

三沢光晴が、死んだ…?

えっ?えっ…?

事態を飲み込めぬまま、徳光さんの番組なら…とチャンネルを回すと、案の定、日テレ系8時からの番組で、「事故後」のシーンが放映されていた。緑色のタイツを履いたままの三沢がリングに横たわったまま、斎藤・バイソン組が勝ち名乗りをあげているが、明らかに状況がおかしい。しかし、微動だにしない三沢の姿に、リング上そして会場が騒然となる。心臓マッサージが始まった途端、事態を飲み込んだ観客から悲鳴に近い声と、「三沢コール」が交錯する。
しかし、三沢光晴の体は既に生気がなく、ゴム人形のように上下するだけだった。

そのシーンは、(二度のCMを挟んで)10分以上続いた。目を離すことなく、三沢光晴の最期を見届けたが、あまりの衝撃に涙も出てこなかった。

動揺を隠しきれず、狼狽する徳光さんの気持ち、わかるような気がする。

確かに最近の三沢はシングルではなくタッグ戦が多かった。社長業との兼業、満身創痍…いろいろ重なった結果といってしまえばそれまで。でも、現役の、それも第一線で活躍する選手のリング上での死は、ジャイアント馬場やジャンボ鶴田、橋本真也、冬木弘道らが辿った死とは、ちょっと意味合いが違う…。

三沢という精神的な柱を失った今、これからのNOAHはどうなるのだろう。そしてプロレスは、どうなっていくのだろう。

ご冥福を心からお祈りします。合掌


侍JAPANおめでとう【遅っ!】


結果はわかっていたのですが、昨晩放映された決勝戦の模様をみて、手に汗握ってしまいました。
再放送の視聴率でも26.5%って、凄いっ!!

東京ラウンド終了後、生意気にも僕は「アジアの野球レベルが上がってきているのでは」と批評しましたが、日韓で決勝のステージを戦ったことを考えても、それはまんざら間違いでもなかったのかな、という気がしています。
MVPは松坂投手とのことでしたが、松坂投手が「岩隈投手に申し訳ない」と言っているように、正直誰がMVPでも不思議ではなかったし、裏を返せば、全大会を通じてコンスタントに良かった、という選手がいなかった、というのが実際のところではないでしょうか。個人的には、日本の感動を増幅させることとなってしまった(笑)ダルヴィッシュ投手に裏MVP、大会を通じて随所でいぶし銀のような渋い働きを見せた内川選手に陰のMVPを差し上げたいところです。

その一方で、明らかにこの狂騒に乗じる格好で記者会見した紀香の元ダンナ(笑)と、小沢一郎はちょっといただけない、かな。手段が姑息というか何というか(小沢一郎はタイミングが悪かっただけに、仕方がないのだろうけど)。

さて、東京ラウンドの原監督の采配に疑問を呈した私。
勝てば官軍といいましょうか終わりよければすべてよしといいましょうか、結果的にはいかにも巨人の好きそうな「勝利の方程式」に固執することのなかった選手起用が、功を奏したといってもいいでしょう。

ただ、五輪の時は正直何となくコーチングスタッフと選手の間に見えない壁があったのかな、という気もしていたのですが、今回の大会を見ると、大会が進むごとにコーチングスタッフと選手との結束がどんどん強まっていっているように見えました。象徴的だったのは、祝勝会(シャンパンファイト)で、ブルペンキャッチャーを務めた小川良男氏が、松坂、岩隈に続き胴上げされていたこと。
みんなから「良男!良男!」と呼ばれ、照れくさそうに胴上げされる姿は、本大会に携わった人たちの結集の象徴といってもいいでしょう。

僕は、正直今大会で日本が連覇できるとは思っていませんでしたし、準決勝進出も怪しいと思っていました。なぜならば、結局今大会を通じて5度も対戦することになった韓国の強さに畏怖していたわけで、やはり五輪金メダルの実力は相当のものなのだということを改めて思い知らされました。
とりわけ昨日の9回裏2アウトから同点に追いついた韓国チームの粘りは、恐らく日本チームにはないものであり、選手層の若さを考えても、次回の大会では優勝候補の筆頭にのし上がってくることでしょう。

というか、アメリカによるアメリカのための大会と揶揄されたWBCの決勝の場に、結局未だ立つことのできない母国アメリカが、次回大会を開催するまでどのような仕掛けを用意してくるのかがちょっと見物です。

しかし、イチローは相変わらずおいしいところを持っていきますね(笑)。
決勝戦に照準を合わせて大会に臨んでたのか?と勘ぐりたくなるぐらいの活躍。ただ、普段あまり感情を表に出さない男が、あれほど嬉々とした表情を浮かべたのは、本当に前大会制覇以来ではないかというぐらいの喜びよう。それだけ我々にはわからない苦労を重ねてきただろうし、結果を出さなければならないというプレッシャーを自分自身に与えていたのでしょう。

五輪とWBCの決定的な違いは、五輪は敗れてもほかの種目があるから…と諦めがつくかもしれませんが、WBCは単独開催ですから、そうはいきません。
頂点に立てるのは1チームのみなので、敗れたときのショックというのは、相当なものでしょう。

こういうご時世に、明るい話題を振りまいてくれた侍JAPAN万歳!!

ただ、日本人は熱しやすく冷めやすい人種なので、この余波がどのぐらいまで続くか…。(笑)


柔リング


出る杭は打たれる、というか一国独占となっているような競技は叩かれる。
北島康介のあの圧倒的な勝ちっぷりを見せつけられると、ひょっとしたら平泳ぎの泳法も、50mでの最低ストローク数が決められてしまうかも知れない。

で、今回の北京五輪の柔道を観ていて思ったこと。かつては日本のお家芸といわれていた柔道も、ルール改正があったりいろいろ紆余曲折があって、それが日本に不利に働くとか言われていたけれど、結局は言い訳にしかならず、だったらそれに順応できるような選手を育てればいいだけの話なのだ、と思う。

…と、口では簡単に言えるものの、じゃあ実際お前がやってみろよ、といわれたら出来るはずもなく、だからメダルを取った選手達は、そういう不利な状況下にあって、本当に凄い努力をしてきたんだろうな、と思う。あ、別にメダルを取れなかった人たちが大したことないとか、そういう事ではなくて。

ただ、今回の結果が示しているように、もはや柔道が日本のお家芸なんて流暢なことを言える時代ではなくなったということ、これだけは確信を持って言える。

でもって、相手を倒して背中が着いたら一本勝ちとか、何か観ている方にはちょっぴりわかりやすいルールになったような気がする一方で、スカッと溜飲を下げるような勝ちっぷりを見る機会は、あまりなかったような気がする。なかなか組まない、いや組めない柔道も、まるで相手の打撃を警戒したかのような牽制に見えて仕方がなかった。

「朽木倒し」。
初めて耳にする技の名前だった。しかし、世界的には結構この技を駆使して勝ち上がる選手が多いらしい。一方日本はといえば、この技で勝利しても評価は低く、むしろ「邪道な勝ち方」だと思われているらしい。
ただ、何度も言うようにもう柔道は日本だけのものではない事は明らかな訳であり、この「朽木倒し」も柔道の投げ技として認められている以上は、勝ち方にこだわるとか、柔道の美学にこだわる必要はないんだと思う。

日本の選手も、もっと泥臭い試合をしなければ、この先更に暗い道のりが待っているような気がする。

それにしても「朽木倒し」って、レスリングのタックルみたいだ。
そのうち柔道もレスリングもゴチャゴチャになってしまうのだろうか。柔リングとか、レス道とか。

というか面倒臭いので、2016年東京でのオリンピック開催が決まった暁には、新種目の目玉は「総合格闘技」でよろしく。