七輪と段ボールでの燻製作り顛末記

先日このブログで予告した燻製の話。というか、あの話をしていた時点で既に準備万端だった。
結論から言うと、大成功!オレの料理の腕を舐めるなよ!

…と言いたいところだったが、大惨敗だった。

燻製を作る、という意気込みばかりが空回りし、経験不足だけではなく、準備不足そして知識不足が露呈することとなった。

いやぁ、料理って奥が深いし難しいわ。

実のところ、今回の燻製への挑戦は、災害時に七輪が役に立つということ、そして燻製が保存食ともなりうる、ということをお伝えしたいというその思惑もあったのだが、残念ながらそれをお伝えできるまでの水準には至らなかった。

とはいえ、失敗から学ぶこともいろいろあるわけで、今回の失敗から得られた教訓を次に生かそうと思います。

以上。

 

 

 

 

 

…あ、何がどうなったのかを備忘録として残しておかなきゃ。

今回の失敗の要因をいくつか挙げると、

投入するチップの量を間違えた。例えるならば、大さじ1を1カップと間違えるレベル。

食材を燻す時間を調整しなかった。

・火加減の調整がうまく行かず、温度にムラが生じた。

…と、これだけ見ると燻製作りにおいてやってはならないことトップ3全てをやってしまった感がある。

さて、今回の燻製初挑戦のために準備したものを紹介しよう。

まず、スモークチップは3種類を購入。定番のサクラ、淡白な食材に合うというリンゴ、そしてオールラウンダーのクルミ。

チップを混合して燻製を作られる方もいると伺っているが、何せ初心者なので、定番のサクラを使うのが無難だろう。…しかし、この先この3種類を使いこなす日はやってくるのか?(汗)

まあよい。その話は一旦脇に寄せておこう。

そして食材を乗せる燻製専用の網。

七輪の上にアルミを引き、その上にチップを乗せて燻すという作戦だが、果たしてうまく行くだろうか。ちなみにこれらは全て100円ショップで購入したもの。

同じく100円ショップで購入したバーベキュー用のアルミホイル(かなり厚手のホイル)でチップを乗せる皿を作り、段ボールと調理用の温度計(油の温度を測るために購入したもの)を揃え、準備完了。

用意した食材は4種。失敗のリスクが低いであろうナッツ(味付けされていないヤツ)、恐らく失敗するであろうチーズ、そして試してみたかったうずらの卵と、思いつきだけで購入したかまぼこ。

ちなみにうずらの卵は前もってめんつゆに浸し、色を付けておいた。冷蔵庫から出した食材は乾燥がてら水分を丁寧に拭き取り、準備完了。

さて、それではいよいよ七輪に登場いただこう。今回はチップからの煙を燻すことが主目的なので、炭の量はわずか。火をおこし、その上にチップを入れたアルミ皿を置き、最後は網を置く。チップから煙が出始めたのを見計らい、温度計を刺した段ボールで被せる。

しかし、ここで大チョンボをやらかした。なかなか段ボール内の温度が上がらないため、一旦段ボールを外す。見ると、チップからの煙は最初だけで、全く立ち込めていなかった。これは火が弱すぎたかな、と思い、炭を煽ってもう一度段ボールを被せる。

程なく、急に温度が上昇を開始。いいぞいいぞ、と思って見ていたが、あっという間に90度を超える。ん?これはおかしいぞ、と思い、段ボールをもう一度外すと、何とチップが黒煙を上げ、突如着火したのだ。慌てて食材を乗せていた網を外すも既に時遅し。

哀れかまぼこの底は真っ黒に焦げ、チーズは網の下から今にも零れ落ちそうな勢い。ウズラの卵にも黒い煤が付着している。かろうじて体裁を整えていたのは、ナッツだけだった。

気を取り直し、チップを入れ直す。ここまで来たら後には引けないし、食材を無駄にするわけにはいかないのだ。

当初は箱内の温度を60度ぐらいで調整する予定だったが、再び75度まで上昇し、高止まりとなった。

さて、どうしよう…手も足も出ぬまま、結局そのまま15分ほど放置することとなった。

恐る恐る箱を外してみる。

え…マジか。

ひとまず何事もなかったかのように、食材を並べてみた。それが、こちら。

被害が小さかったものから順にレビュー。

ナッツ:一部に焦げができてしまったが、一番それっぽく仕上がった。

うずらの卵:殻を剥いたはずなのに、新しい殻をまとったような色合いに。見た目は最悪だが、味はまあまあそれなり。

かまぼこ:カビが生えた大根の漬物のような、得体の知れない物体に。底の焦げ部分を除去したら、食べられる状態にはなった。

チーズ:高温に晒したことが災いし、見た目がマンゴーになってしまった。ちょっと燻製っぽい匂いのするチーズ。

最初から成功するはずがないとはわかっていたが、結局どれも成功しなかった。

今回得られた教訓。燻製は一度にあれこれ手を出すべきではなく、一品集中で作るべきなのですね。まあ、次はいつになるのかわからないけれど、いつかまたリベンジしたいと思います。

取りあえず自分用のつまみにして飲うしかないか…。