お盆の迎え火は、七輪とともに


お盆の時期になると、家の前で割り箸や小さな薪を組んで迎え火や送り火を焚く光景をよく目にしていたが、最近は以前と比較しても火を焚いているご家庭がかなり減ったような気がする。

環境への影響、周囲からの目、色々気にすることがあるからなのかもしれないが、稲刈りが終わると郊外の田んぼからは濛々と煙が立ち上がることを鑑みると、これぐらいで目くじらを立てられるのもなあ、と思うところもある。

うちでもお盆の時期は迎え火を焚いていたが、最近は人目も憚らずに…というのもいかがなものかというところもあり、極力控えめに焚くようになったが、着火剤となるのが伯父の持参する桜の樺であるため、一度着火すると結構な煙が立ち込めることとなる。

そんなこともあり、風向きや強さを考慮しながら火を焚くようにしているのだが、今年はそれすらも躊躇することとなった。

これまでお盆の時期といえば、母方の実家へ赴き、親戚とバーベキューコンロを囲むという光景が繰り広げられていたのだが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、母方の実家へ赴くこともできなくなった。何せ秋田県の知事が「県外からの帰省等は遠慮を」と暗に言ってしまったからね。

ということで毎年の恒例行事である盆と正月という、最も楽しみにしていた機会を削がれた母の落胆ぶりはなかなかのものであったが、こればかりはどうしようもない。結局今年のお盆はどこに行くこともなく、自宅で過ごさざるを得なくなった。(もっとも、仕事の関係で夏季休暇の変更を余儀なくされたので、僕としては全く問題なかったわけだけれど。)

そこで登場したのが、「七輪」だった。

個人的には、珪藻土でできた七輪の方がコンパクトで炭の熱が伝わりやすく、かつバーベキューコンロのような気忙しさがないということで、使い勝手はかなり優れているという認識。

バーベキューコンロの場合、四隅に熱が及ばないとか、炭の熱が均等に伝わらず、焼きムラが生じるということもあって、あまり好きではないのだ。その点、七輪は円形だし、何よりも独りで「焼き」に集中できるのが良い。4~5人程度であれば、絶対に七輪の方が良いと確信している。

ということで、お盆のお楽しみを奪われて凹む母のために、七輪を持ち出してみることにした。

着火材はもちろん、樺。

少量でも炭の火興しには充分だ。

今年の夏季休暇は、当初の13、14日を変更して12、13日となった。連休とならなかったのは致し方ないこと。しかし、この休みを利用して七輪を稼働させることとなった。

12日には「火入れ式」を兼ねてこの地方名産の「嶽きみ」を炙る。肉は安いヤツで充分だ。

冷凍庫に眠っていた毛蟹は焼き蟹にしよう。

ついでに冷蔵庫に残っていた枝豆も焼いてしまえ。

13日。この日も火を焚き、炭を興す。昨日に引き続き、まずはビールのお供の焼き枝豆。

更にはチーズにタコ、ホヤも焼いてみよう。

あ、こんにゃくも必須だな。でも、一番のヒットは身の厚い八戸前沖サバだった。いい感じで身がふんわりと焼け、冷めても美味しい、というヤツ。あと、ハタハタの干物も良かったなあ。(と、この辺まで来ると撮影が面倒臭くなって画像はありません。)

これはビールが進むけど、今日ぐらいはやむを得ない。ただし、明日は仕事なので控え目に。

15日。土曜日のこの日も出勤だったが16時には帰宅。妹と甥が来ていたので、この日も七輪が出動。

普段より2人増えたがそれほど忙しいというわけではなく、むしろ自分のペースで焼いた食材を口に運ぶ。円形の網にある程度集中できるのが七輪の良さ。締めには焼きおにぎりまで登場してしまった。ううむ、恐るべし七輪。

16日。何とこの日は昼から七輪登場。炎天下で水分補給しながらピザを焼いてみる。

1枚目は火力が強すぎて底面を真っ黒に焦がしてしまったが、コツを掴んだ2枚目は、バッチリの焼き具合にもかかわらず、良い出来上がりの方の写真を撮るのを忘れました、ハイ。

ということで、最後はイタリアンまで登場した4日間に及ぶ七輪であったが、密かに次は燻製を企てております。段ボールと七輪で燻製、やってやるぜ!(チップだけ先に買ってきた。)