僕の夏休み2019 Days4&5 #旅の経常経費を削減する

夏休み4日目。
谷茶ベイ最終日。
重い腰を上げて暗がりの中をジョギング開始。

そういえば十五夜だったらしい。間もなく日の出を迎える中、西の空に沈もうとしている月明かりが眩しい。国道58号を南下し、いつも写真を撮影する看板があることを確認。

産直施設となっている「おんなのえき」の辺りでUターン。ホテルから4kmちょっとの地点だった。
帰りはちょっとコースを変え、地元民しか知らないような裏道を走る。月が海に沈み、少しずつ空が太陽の光を蓄えようとしている中、近所の方々が散歩していた。

残暑の9月。しかし沖縄の風は、確実に秋の気配を感じさせるものだった。
約8.5kmのジョギングで汗だくになりながら、ホテルの部屋へと戻った。

千葉県に大きな被害をもたらした台風15号。
そして、日本列島を舐めるように進路を取った台風17号。
この間隙を縫う格好で夏期休暇を取得できたのは、運がよかったとしか言いようがない。最後までありがたく楽しませてもらおう。

レイトチェックアウトなのでホテルには12時まで滞在できる。午前中、滞在期間中最後となる海水浴をちょっとだけ楽しんだあと、ホテルのロビーフロアでパンケーキとデザートの食べ放題会場へ。アイスコーヒーを飲み干し、自らで焼くパンケーキを2枚、そしてブルーシールアイスを食した。時計は11時30分。ほとんどブランチのような状態になってしまった。

11時55分、ようやくチェックアウト、国道58号を南下して一路那覇市内を目指す。
途中、宜野湾市にあるスーパーマーケット、サンエー大山シティに立ち寄る。国際通りをはじめ沖縄県内にはあちこちに土産店が立ち並ぶが、自宅用の土産は地元のスーパーで購入する方がはるかに安価で済むし、そうするのは僕なりのポリシーみたいなもの。普段使いの食料品を中心に大量に買い込んで、発送用の段ボールに詰め込んだ。

那覇市内に近づくにつれて道路が混雑し始めるが、これの想定の範囲内。この日は土曜日だったので、那覇市の中心部にある那覇中央郵便局に立ち寄り、ゆうパックの発送を依頼する。窓口に持ち込みだと安くなるし、重量ではなく箱の大きさで運賃が決まるので、他の宅配便よりもかなり安価に済ませることができる。この後の滞在期間中使うことのないビーチサンダルや着替えもまとめて送る。ただし品名には細かい記載(特にアルコール類、例えば泡盛であれば、本数はもとより度数や容量も問われる。)が必要。

荷物の発送手続きを終え、あちこちに立ち寄った後、国際通りにあるホテルにチェックイン。夏休み最後の沖縄での夜となる。どこで食事するか(飲むか)検索する中、ホテルのすぐ近くにかなりの人気店(ゆうなんぎい)があることを知るが、店舗の前に20人以上の行列があるのを確認して、あっさり断念。次に目星をつけていた「山将」というお店に連絡してみると、今なら2名でも入店可能とのこと。既に19時30分を過ぎ、だいぶ小腹も空いていたが、800m程度だというので徒歩で目指す。店に入ると、地元民と観光客が半々ぐらいといったところだろうか。ラフテー、海ぶどう、島らっきょう、ナーベラーというコテコテの沖縄定番料理を堪能し、モノレールで宿に戻った。

5日目。
いよいよ最終日は、台風になり損ねている熱帯低気圧の影響で雨予報。今にも泣きだしそうな空とにらめっこしながら、那覇市内をジョグ。NAHAマラソンのコースを少しだけ辿ったあと、口にするのも憚られるような「漫湖公園」のジョギングコース(1.4㎞)を往復。
ホテルに向かう途中で、いよいよ雨が降り出した。

狼狽しながら慌ててホテルに戻り、最小限の「被害」に食い止めた。

さて、この日は帰りの便までノープラン。というよりも、あっという間に強くなった雨のせいで、外を出歩く気分にもなれない。

ふと思いついたのが、那覇市内にある「金城ダム」。
中心部からちょっと外れたところ、といっても市街地からは5キロも離れていない住宅街に突如現れるダムを一度だけ目の当たりにして、もう一度ここには足を運んでみたい!と思ったのだ。別に観光地でもなんでもないのだが、なんでこんな住宅街の中にダムがあるのだろうというその不思議を、自分の目で確認したかったというだけの話だが。

「沖縄の風(OKINAWA WIND)」という国際通りのはずれにある雑貨屋を覗いた後、ここだけ見たい、見るだけでいい、と懇願し、車を走らせた。何でもない平坦な道の前に坂道が現れたと思ったら、そこから一気に駆け上る感じ。ちなみに首里城も、目的地から近い高台にある。
道を間違えるというアクシデントがあったが、旅にこういったことは付き物。少し遠回りしながら、目的地に12時30分前に到着。雨が降っていたので、ホントに周辺を少しだけ散策するにとどめた。
駐車スペースなどもしっかり完備されていて、ダムの概要の説明書きもちゃんとある。

発電や用水ではなく治水対策、降雨時の水量コントロールのために設置されたダムのようだ。
ダムの上から眺める那覇市内の住宅街が、なんとも不思議な感じだった。

これで今回見たいと思ったものは全て見た。もちろんこれ以外にも未踏の場所はたくさんあるが、好天に恵まれたこともあり、普段あまり戯れることのない水遊びを堪能できただけで十分だった。
もっとも今回は、松山・沖縄という普段であれば絶対に考えないコース取り、しかも期間がいつもの3泊ではなく4泊となったことで、十分すぎるほどの内容だった。
沖縄から羽田に向かう帰りの飛行機では、周囲の子供の泣き声もどこ吹く風、すっかり爆睡して帰路に就いた。

来年はもう少し計画性を持って行動しようっと(笑)。

(おわり)