スマートフォン機種交換の顛末記

約1年10か月使っていたdocomoのXperia SO-02J。大きさや重量はもとより、カメラの性能など、本当に申し分のない機種だった。がしかし、最近充電端子(Type-C)の調子が何となく悪くなっているような気がして、ちょっとストレスが溜まりかけていた。(実際はケーブルが悪いだけだったのかも知れないが。)

そんな中で発見した、ドコモオンラインショップでの「スペシャルプライス」の文字。見なけりゃ良かったと思ったが、1世代後の機種(Xperia™ XZ1 Compact SO-02K)が、割引適用後だと本体価格648円から入手できることに、心がときめいた。

機種交換にはまだ早い?いや、今が換え時?揺れ動く葛藤の狭間の中、数日間自問自答した結果、思い切って現行の機種に見切りをつけ、機種変更することにした。

ドコモユーザーの中ではもはや「当たり前」のことと認識されているのかどうかはわからないが、ドコモの機種変更は店頭よりもオンライン手続きが圧倒的に優位だ。
手続きまで時間を有しない、自分のペースで機種変更までの設定、準備をすることができる、下取りプログラムが充実している、など、利点を挙げるとキリがないぐらい。なので、手続きは今回もオンラインで済ませることにした。

新年を新しいスマートフォン、新しい手帳、新しい財布で迎える…。
年男を飾るにはこれ以上ない素晴らしい幕開けじゃないか!などと妄想しながら、本体の到着を待ちつつ、SO-02Jからのデータの引っこ抜きや電子マネーの手続きを進めた。

申し込んだ銀色の本体が到着したのは12月28日。
白からシルバーへと筐体の色は変わったが、見た目の大きさや形状はほとんど変わらない。しかし、この色を手にするのは一体いつ以来だろう。

年末年始の休みに突入した29日の朝からデータの移行などを行い、午後には無事開通。年を越す前に手続きを終えた。
あとは、下取りプログラムのキットが送付されるのを待つことにしよう。

ちなみに、まだ手にしてから10日程度なので使用感をお伝えしようにも、正直言って本体の大きさ、重量がほとんど前の機種と変わらないため、劇的な変化は感じられない、といったところだ。


多少バッテリーの持ちが良くなったような気がするし、RAMの空き容量が増えた(機種変更に際して不要なアプリを削除したため?)ので、動作がサクサクしているような気がする程度。それ以外は、本当に前の機種と大差ないと感じる。つまり、既にそれだけしっくり馴染んでいるということなのだろう。

カメラの性能は、アウトカメラの有効画素数が若干落ちた(恐らくこのサイズのアウトカメラとしては、SO-02Jが最強だったのかも知れない)分、インカメラの性能が向上した。

Wi-FiやBluetoothなど、以前の機種で利用していた設定をそのまま引き継ぐつもりだったのが、もう一度設定が生じたり、ちょっと面倒なところがあったのも事実だが、今のところは難なく、本当にこれまでの機種のように使うことができている。不都合と言えば、機種変更した直後に貼付した液晶保護フィルムが3日目にして破損したこと(前の機種も同じようなタイミングで破損した)と、音量調整ボタンの位置が少し変わったため、一瞬戸惑うことがあるぐらいだろうか。液晶割れを防ぐためには保護フィルム(それも強固なヤツ)は必須だし、ボタンの位置も慣れれば何も感じなくなることだろう。

そういえば、申込みをしていた下取りプログラムのキットがなかなか届かないことに気付いた。確かアナウンスでは、7~10日後に特定郵便でキットが送付されるとのことだったが、年末年始を挟んだとはいえ、いくら何でも待たされ過ぎじゃないのか?

イヤな予感がしたためメールで問い合わせたところ、「電話で直接問い合わせて欲しい」旨すぐに返信があった。
早速電話で問い合わせたところ、衝撃の事実が発覚。

何と、申し込んでいたはずの下取りプログラムの申込みがされていないというのだ。
「そ、そんな…」と電話口で狼狽していると、「ドコモショップの窓口でも受け付けることができますので、お時間ありましたら是非そちらへ足をお運びください…。」と、恐らくこちらの初歩的ミスなのに、なぜか申し訳なさそうに話す担当者。てっきり申し込んだと思い込んでいた私が悪いんですから、こちらこそどうもすいません。

電話の内容を踏まえて調べてみたら、下取りプログラム自体はオンラインだけではなくショップの窓口でも受け付けてくれるとのこと。更に、窓口での受取だけではなく、郵送での手続きも可能らしい。そもそもオンラインでの購入だし、ショップの手をあまり煩わせたくない(裏を返せば時間をかけたくない)と思ったので、まずはショップの窓口へ変更前の機種を持参し、事情を説明したうえで郵送の手続きを取ってもらうこととした。

で…なぜそこまで下取りにこだわるかって?

だって、画面割れしていないSO-02Jだと、「良品」と判断されれば8,000円分のポイントが還元されるから。つまり、差し引き7,352円分がプラスになる算段となるわけですよ。ただし、タイミングによって下取り価格(ポイント)が変動(下落)するようなので、これは早めに手を打たなければならない。

1月某日。
既に閉店間近のショップは、まだたくさんの客がいた。
約10分後。手持ちの番号が呼ばれ、窓口へ。
12月下旬にオンラインショップで機種交換の手続きを行い、同時に下取りプログラムを申し込んだと思っていたが、申込みがされていなかったことを電話で確認したこと、その際、ショップの窓口で手続きできるので時間がある時に訪問して欲しいと言われたことを伝える。
あくまでもイメージしていたのは、キットを送付してもらうための手続きのみで、本体は家から送るという手はずだったのだが、簡易検査をしたうえで、その場で本体を預かってくれるという。そして、「良品」と判断されれば8000ポイントが還元されるとのこと。「時間は大丈夫でしょうか?」とやたらと聞いてくるので、それなりに時間を要するのだろう。しかしもはや乗り掛かった船から下船できる雰囲気ではなかった。

画面割れはなく、既に初期化も済ませていたので、水濡れに耐えうるか、充電機能はちゃんとしているかといった確認を、ケーブルを繋いで進めていく。実はスピーカーに色つきの液体を垂らし、汚れたままだったのだが、そこは査定の対象とはならないらしい。簡易検査の間、クレジットカードを勧められたり、家族登録しているガラケーユーザーのスマホへの機種変更を勧められるが、生返事で答える。

そして検査の結果、全て異常なしで「良品」として預かってくれるとのこと。タブレットにサインを済ませ、手続き終了。この間、約15分だった。思ったより手続きは簡単であったよ、うん。

その日の夜、ふとdポイントの確認をしてみると…。
何と、数時間前に手続きを終えた下取りの8000ポイントが既に加算されていた。早っ!

実は専用ケースのサイズを間違えて購入する(XZ1とXZ1 Compactを間違えた)といった初歩的ミスもあったけれど、液晶の保護シートも貼り替え、これにて一連の手続きは無事に終了。

さて、次はあれの交換だな…。