一言居士 -Cafe Bohemia 特装盤に寄せて-

【いちげんこじ】
何事につけ、必ず自分の意見を言わないと気が済まない人。

待ちに待った「Cafe Bohemia」の豪華盤。
http://www.moto.co.jp/CafeBohemia20th/

1986年発表の名盤「カフェ・ボヘミア」のリリースから20周年となる今
年、ソニー・ミュージックダイレクトから20周年記念特別編集盤「The
Essential Cafe Bohemia(ジ・エッセンシャル・カフェ・ボヘミア)」が、
12月6日発売になります。


特集サイトには、全ての収録予定曲が掲載されていました。
DISC1はオリジナル、DISC2が12インチ音源をメインとした楽曲集、とばかり思い込んでいたら、DISC1にはオリジナル盤の音源13曲の後に、何故かシングル盤のB面に収録された楽曲が続いています。
DISC2を見ると、予想通りこのアルバムからカットされた12インチ盤の音源がほぼ全て網羅されている他、これまた何故かElectric Garden#2からの音源、そして、佐野元春が別名義で発表した「ブルーベルズ」というユニットの楽曲、それもアルバム『mf<Various Artists>Vol.1』に収録されていた楽曲が…。

なぜ『Electric Garden#2』や『mf<Various Artists>Vol.1』からの楽曲が収録なのかな?『mf<Various Artists>Vol.1』に関してはラジオでのプロデュース企画が派生して登場したアルバムで、ちょうど『Cafe Bohemia』と同じ頃の作品だから、ということなのでしょう。というわけでこの2つの作品からの音源は、恐らく何らかの関連性を持たせて収録されたことは推測されるますが、そのことが逆に、何となく「寄せ集め的」な作品であるといった印象を強く感じさせてしまいます。
どうせならば、『Cafe Bohemia』に特化して欲しかったなぁ。
オリジナル盤はそのままに、12インチ音源とシングル音源をDISC2に一緒に収録してくれればよかったのに(確か、アーカイヴのサイトではそういったアナウンスではなかったかと記憶していたが…)。

とはいえ、そこは20周年アニバーサリーな記念盤なので、ヨシとするか…。

正直に言うと、こんなに豪華なアニバーサリー盤になるとは予想していなかった。ただ、何でもかんでも詰め込まれた状態の「Cafe Bohemia」はちょっとイヤだなぁ、というのが本音です。

個人的には、佐野元春に没頭するようになったのが「Visitors」ではなくこの「Cafe Bohemia」からだったので、久しぶりに懐かしい友達にでも会うような気分で発売日を待とうと思います。

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