沖縄旅行顛末記(中篇)

◆9月15日 海!そして初の…(その1)
6時00分起床。青森よりはるかに西にあるせいだろう、日の出と日の入りの時間が1時間くらい違うように感じる。太陽が昇り始め、海が青いことを確認する。1階に赴き、朝食(バイキング)を早めに済ませる。

持参した浮き輪に空気を入れ、水着に着替え、妻とともにホテル脇にあるビーチに向かう。朝だということもあり、水は冷たそうだ。それでも既に、多くのパラソルが咲いている。
取りあえず、泳いでみる。水は冷たいと思ったが、すぐに慣れた。
一番深いところで約1.8mくらいかな。



今度はシュノーケルをレンタルし(もちろんこれも無料)、魚がいないか足下を探ってみる。

すると…いたいた。砂が舞い上がって見づらい中に、青く光る魚が1匹!
この他にも、尾びれに目のような模様を配した魚のつがいが泳いでいた。

11時頃まで海、そしてプールで遊んだ後、シャワーを浴びて昼食へ。何せブランチが無料になるというサービスに、貧乏性の僕は激しく反応し、結局15,16日ともにホテルで昼食を取ることとなった。ちなみに、朝食と同じくバイキングスタイルである。どちらかといえばアジアンフードをイメージしたバイキング、この中でも、豚の内臓を煮込んだ「中身汁」という地元料理にちょっとした感動を覚え、連日この「中身汁」をたんまりと堪能することとなった。
午後は、ホテルから約5分のところにある琉球村へ。
この琉球村、観光客相手の場所ながら、なかなかいい雰囲気が出ていて、古くからの建造物がそのまま移築されている。そしてこの中にある体験コーナーにて、今回メインイベントの一つである「シーサー作り」に挑戦するというものである。

赤土の固まりから、竹べらと棒、そして自分の手でここまでこね上げたのだから、ヨシとしよう。ただ、耳や目鼻があまりに重すぎたらしく、完成する頃には大きく開いた口の周りに無数の割れヒビができあがっていたことが気がかりである。約1ヶ月後に焼き上がるとのことであるが、バラバラになって到着しないことだけを祈る…(左が僕、右が妻の作品)
15時過ぎに琉球村を出発、次に目指すは、前日目星を付けていたあしびなーでの買い物である。高速道に乗り、終点を目指すも、途中激しいスコールに見舞われ、スピードダウンを余儀なくされる。さらに、ジャンクションで進む道を間違え、那覇市内に降り立ってしまった。追い打ちをかけるかのようにここで渋滞に巻き込まれることとなり、約40分のタイムロス。昨日と同じ17時近くになってようやく到着した。それでも、客があまりいないために、ゆっくりと時間を掛けて堪能することが出来るし、その上なんといってもアウトレットなので安い。那覇市内にはDFS(免税店)がオープンしたが、値段を考えるとこっちの方がはるかにお得感を味わえるだろう。
結局僕は、ストライプのシャツにネクタイ2本(Brooks Brothers)、ジーンズ(リーバイス)、電波時計(G-SHOCK)を購入し、大満足の中、21時近くにホテルに戻った(ただしその後、相当な予算オーバーであることを知り、愕然となる)。
ホテルに到着したのはいいが、まだ夕食は済ませていない。機転を利かせた妻が、ホテル近くにあるステーキハウスに「お持ち帰り」をオーダーしていたが、空腹も我慢の限界に近づいていた。更に、車の運転からも若干疲れが出ていたのか、そういった鬱積したものが露骨に態度に出てしまった。なかなかやってこないエレベーターに業を煮やしていると、妻が突然言い放ったのだ。
「いちいちそんなことで腹を立てないでよ!何なのよ!」
周囲の和やかな空気とは別に、ピーンと張りつめた空気が、二人の間に流れる。無言のまま、エレベーターに乗り込む。緊迫した状態が続く。嗚呼、やっちまった…。
(まだつづく)

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