マイケル裁判と陪審員制度

じゃあ、昨日取り上げようと思ったネタを。あ、若貴は頼むから家族間でじっくり話し合ってください。マスコミを利用して貶し合うのは、ホントみっともないからやめなさい。以上この話は終わり。
ええと…マイケル・ジャクソンの性的虐待罪にかかる裁判が終わりました。
検察側に告訴権がないため、これにて無罪放免、おしマイケ…(やめよう)。さぁ、以前のようなスーパースターの輝きを…と思ったら、米国内の世論は相当冷たい目で観ているらしく、とある調査では、今回の評決を「納得できない」とした人が40%以上もいたんだとか。うーん。無罪とはいっても、ダメージが大きすぎたな。当分イバラの道は続きそうな気配。


今回の疑惑が浮上し、逮捕された途端に次から次へと証言やら暴露話が出てくる始末で、中には胡散臭い話も数多くありました。マイケル・バッシングを決め込んだ国内外のマスコミは、これらの話題を取り上げては、陪審員や裁判官でもないのに彼の「悪行」を糾弾するといった暴挙に出ていましたし、こぞってマイケルの有罪を予想していたため、今回の無罪判決は、さぞかし「期待外れ」だったことでしょう。
しかし、マイケルの疑惑は完全に払拭されたというわけでなく、こればかりはいつまで経っても「灰色」のまま、といったところでしょうか。
マイケルは、好きなアーティストの一人(ただし、QJからの庇護から離れた後の方が好き)ですが、今回の裁判沙汰についてはあまりにも胡散臭い証言などが取り沙汰されていたため、非常に醒めた目で見ておりました。有罪ならそれはそれで事実なんだろうし、無罪なら無罪でまた頑張ればいい、みたいな。
世紀の裁判、ともいわれていたようですが、O.J.シンプソンの時ほどの騒ぎではなかったような気がします。まぁ、あちらの争点は殺人罪の疑いでしたからね。
ご存じのとおり米国では陪審員制度が導入されており、O.J.シンプソンの裁判同様、今回の裁判においても一般市民から陪審員が選出され、評決に加わりました。ただこの陪審員、被告と検察の双方が了解しないと、選出されないんだそうです(それで選出に時間を要したんですね)。
評決後、会見に応じた陪審員の一人は「検察には白黒をはっきりさせる証拠を期待したが、出なかった。マイケルは最初はクロだったが、今はシロだ。肌が。」と述べたとか(「マイケル」以下は捏造)。結局、検察側から十分な証拠が提出されなかったこと、マイケルに対するバッシングと同時に、提訴した母子に浮上したさまざまな「疑惑」が、今回の評決に大きな影響を及ぼしたことは否めないでしょう。一方で、マイケル・ジャクソンという知名度が裁判に影響しなかったか、という質問が飛んだようですが、「評決には影響しなかった。公平な審議の結果、無罪評決に至った。」と答えたそうな。まぁこれは、既定通りの回答でしょう。仮に少しでも影響したとしても、そんなこと口にするバカがどこにいますか(笑)。知名度が高ければ何でも無罪になるっていうなら、有名人は何やっても許されることになってしまいますからねぇ。
もっとも、米国で「納得できない」40%は、この点に関して大いに疑問を持ち、不満に思っているような気もするのですが、実は「納得できない」という人のうち半分は、自分が評決に加われなかったことに対して「納得できない」というのが理由だったりして(笑)。
さてこの陪審員制度、日本でも導入に向けた動きが進められています。しかし国内では、陪審員制度の導入に反対の声が多く、陪審員に選出されても裁判所への出頭を拒否するという人が大勢いるといいます。面倒だとか、人を裁くのがイヤだとか、法律もわからないのに人を裁けるわけがない、というのが主たる理由のようです。
堅い話をすると、日本は民主主義なんだし、今でも「人が人を裁いている」わけだから、陪審員制度が導入されるのは不思議ではないような気がします。事実、今から60年ほど前には陪審員制度が導入されていたようです。
ただ、それに付きまとういろんな問題、その中でも特に個人情報保護法に端を発したプライバシーの問題というのがネックになっていて、陪審員を務めたあと、何事もなく過ごせるんだろうかといった不安を抱いている人もいることでしょう。確かに、陪審員として判決に加わったことで、生活が脅かされるようなことにはなりたくないですからね。
日本の場合は、陪審員制度が刑事、民事の双方で採用されるものなのか、実はよくわからないのですが、いざ自分で陪審員に選出されました、ということを想定すると、法律の知識云々よりも、これから先も以前と変わりなく生活していくことができるかということに意識が働いて、躊躇してしまうような気がします。裁判というのは、利益の相反だけではない、恨みや辛みなどいろんな要素が絡んでいる例がありますからね。
今回のマイケル裁判のような、世間中が注目するような大きな裁判に陪審員として加わると、何かやりがいがあるような感じにも見て取れたのですが、一つだけ落とし穴を教えましょう。
大きな裁判に陪審員として加わると、確実に生活が脅かされます。なぜなら。
嗅ぎつけたマスコミや記者が、昼夜問わず家まで押しかけてくるから。
やっぱり陪審員はやりたくないな(笑)。

マイケル裁判と陪審員制度」への2件のフィードバック

  1. へなこ

    マイコーが変人なのはまちがいないける・・・!
    すんまそん!(古っ)

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  2. nonvey

    まーねー。マイコーは変人っていうか奇人だよね(笑)。
    影武者でもいるんじゃないって感じですよねー。

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