1万円のヘッドホン

ええと、実は今日は、いろいろ書きたいことがありました。マイコーの裁判のこと、遅ればせながらスティービー・ワンダーの新曲のこと、若貴兄弟の泥仕合、その他いろんなことを書きたかったのですが、一番身近なことを綴りたいと思います。
実は先週半ばに、ヘッドホンが壊れました。壊れるちょっと前から、何か接触が悪くなり、音が聴きづらくなったと思ったら、あっという間に片耳からしか音が聞こえなくなりました。結構いい値段で買ったaudio-technicaのヘッドホンで、使用期間は2年半。音質やそのフィット感が気に入っていただけに、ちょっとショックでした(ところで、ヘッドホンの耐用年数って、どれくらいなんでしょう?)。
しかし、iPod shuffle(以下「シャホー」)付属のヘッドホンでは、飛行機に備え付けてある聴診器型モノラルイヤホンほど酷くはないけれど、「ただ音が流れている」って感じで、どうも迫力に欠けるというか、所詮付属品といった感じがして、あんまり使う気になれなかったんです。
そこで、新しいヘッドホンを購入することを決意!って、一体何個目のヘッドホンだ?まぁいいや。


今回は奮発しました。大事に使いたいし。いい音で楽しみたいし。
とはいっても、シャホーは筐体が真っ白なので、これに似合う(しっくり来る)ヘッドホンってなかなか難しいんですよね…。S○NYやいろんなところから、白いコードのヘッドホンは発売されていますが、何かありきたりの形状のモノばかりで、ビビッと来るモノがない。というわけで、こうなったら色は無視。
いろいろ悩んだ挙げ句、結局「audio-technica ATH-EC7 SV インナーイヤーヘッドホン」を購入しました。その価格、税込み10,500円!どうだ!すげぇだろっ(笑)!
以前は、所詮ヘッドホンなんていうのは音が聞こえりゃいいんだよ!みたいな考えだったのが、この変わりよう。嗚呼、audio-technicaが僕に禁断の味を仕込んじゃったのさ…といいながらもその反面、こんな高価なヘッドホン買ってもよかったんだろうか…と内心バックバクでして、いや、いいんだいいんだ、必要なものなんだから…と必死に自分に言い聞かせております。
注文して2日後の土曜日に、無事到着。しかし、その日翌日と使う機会を逸し、昨日になってようやく通勤デビューを果たしました♪
これ、耳の穴に挿入するインナータイプでありながら耳掛け式になっているので、ちょっとやそっとの動きでは抜けないんです。自転車に乗っていても違和感なし。しかも、かなり軽い!その昔使っていた某社の耳掛けタイプは重くて、しかもアームが固定式のために、アームが引っ掛かる耳の後ろがすぐに痛くなってきて、長時間使用には耐え難かったんですが、これはアームの部分が可動式になっていて調整できるし、それでいて軽いから、長時間装着していても痛くなさそうな感じです。耳の穴にもピッタリとフィットしています。更に、デザインもオシャレです(04年グッドデザイン賞を受賞しています)。
で、聴いてみた感想。何せ音源がシャホーなので、あんまりアテにならないかも知れませんが、今まで使っていた、どのタイプのヘッドホンと比較できないくらい音がいい!さすがだ!と、感動。
どれくらい音がいいか、ということなのですが、イヤホンの部分を耳の穴に挿入して音を出すと、そこを軸にして上下左右に270度くらいの広範囲にまで音が広がっているような、そんな感じ?だから、両耳に挿入して聴いてみると、臨場感が相当あるし、音に厚みがあるんです。両方向から270度だから、重なる部分があるでしょ。そこがちょうどねぇ、おおお凄ぇ…って感じ(説明下手ですいません。笑)。
それでもって、一つの音楽を細部に渡って再生してくれる(うまく言えないが、音域の幅が広い、みたいな)ので、相当細かな音まで聞こえてきます。他の方のレビューを拝見すると、低音は弱いということでしたが、それほど弱いという感じはしないし、むしろ普通なんじゃないかな。
昨日は家と職場の往復を、ぶっ通しで聴いていましたが、これまで聴いていたのは何だったんだ?ってくらいに衝撃を受けました(大げさですが、ホントなんだって)。違和感もほとんどなし。
電車の中では、周囲に申し訳ないと思いつつ、試しにシャホーのボリュームを上げてみました。隣の人がチラッとこちらを見た時点でボリュームダウン。音漏れはこれ、どうしようもないみたい。
ただ、逆に音漏れしない程度の音量よりかなり低いところまで音量を抑制しても、周囲の声や車掌のアナウンスはほとんど気になりませんでした。それだけ音の広がりがあるから、周囲の雑音を相当防御しているのかな。これも今までのヘッドホンでは為し得ないことでした。
そんな絶賛の嵐の中、敢えて苦言を。『専用ポーチ』が付属しているのですが、中でコードが絡まるんです。これまでの経験からしてもヘッドホンは、コードの絡まりがきっかけで断線する、ということがありますので、例えばポーチに仕切りを設けるとか、改良の余地がある気がします。
税込み10,500円という価格は、ヘッドホンとしては高価かも知れません(あ、でも音を追究しまくっている人にとっては普通以下なのか?)し、大衆向けではないかも知れません。しかし、それに見合うだけの機能を持っていることは、家と職場を一往復半する間ずーっと聴いてみただけで明らかにわかりましたし、むしろそれ以上のコストパフォーマンスを発揮しているような気がします。
もちろん、耳の穴への収まり具合や、フックの掛かり具合など、満足度には個人差があるかも知れません。
ただ、音質音感に関しては、私がこれまで使ったいろんなヘッドホンの中でも、飛び抜けて秀逸だということを断言したいと思います。これ、かなりイイ!

B0002QYQLG audio-technica ATH-EC7 SV インナーイヤーヘッドホン
オーディオテクニカ

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1万円のヘッドホン」への2件のフィードバック

  1. Gunnie Orange

    うおー!そんなにも違うのか!
    僕もプレイヤーに付属のヘッドホンを、不満ながら使ってるので、気になるところなのです。
    音漏れしなくて良さそうだと思って、耳穴にねじ込むタイプ(3千円位)を買ったら、
    モノがでかくて耳が痛くて返品したことがあります…。
    これって、メガネかけてても大丈夫ですか?

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  2. nonvey

    昨日の晩、今朝と使用してみましたが、やはり「何か」が違います。付属のヘッドホンから聞こえてくる音が「点」だとすれば、このヘッドホンから聞こえてくる音は「凹凸のある球体」といった感じです。それだけ音に膨らみががあるというか何というか。
    これも、見た目ではわかりにくいのですが、耳に当てるタイプではなく、耳穴に挿入するタイプです。よって、耳の穴の小さい方などは不快感を覚えるかも知れませんので、念のためサイズを確認することをお勧めします。眼鏡との干渉は、それほど気にならないというレビューを拝見した記憶がありますが…(私は、眼鏡を使用しないのでわからないんです。ゴメン)。
    Gunnieさんも買っちゃう(笑)?

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