改めて、敗戦の弁

一昨日携帯から速報を送ったとおり、総スカンに終わった今年最初の船釣り。アイナメ、ソイの小物を釣り上げたものの、密かに期待していただけにショックは大きく、今朝になってようやく一昨日のことを振り返ることが出来るようになりました。以下、自問自答してみました。


−釣れなかった原因は?
…言い訳するワケじゃないですけど金曜日、帰りの電車の中で、今回一緒に釣行に向かったMさんと乗り合わせ、ずっとシミュレーションしてたんです。理想は、ピーカンでも波が若干あって、風も東以外の方向(できれば南西)から少しでも吹いていて、かつ潮が陸から沖へ向かって流れていること。船酔いするちょっと手前がちょうどいいって感じ(笑)。でも蓋を開けたら、全部逆でした。ピーカンどころか濃霧注意報は出ているし、ベタ凪で潮は止まったまま、しかも東方向から風が微かに吹いているし。沖に出た時に、僕もでしたがMさんも、これは期待できないな、って思ったみたいです。天気は予想できても、潮の流れは読めないですから。
−潮は動いていたのでは?
実際は、ほとんど動いていませんでした。偉そうなこと言いますけど、経験上、潮は止まったら駄目です。というか、あの辺りは潮の流れがちょっとおかしいんですよ。朝方は、上層と中層、下層で潮の流れている方向が違っているみたいでした。だから、オマツリも多かったです。僕は仕掛けを3つロストしただけですが、10個ぐらいロストした人もいたみたい。しかもその後、仕掛けは真っ直ぐ落ちていきましたから。これが、潮の動いていない証拠です。まぁ、今回は僕だけじゃなくて、他の7人にも釣れなかったのが、せめてもの救いでしょうか(笑)。
−仕掛けのセットや誘いに失敗したのでは?
誘い方が悪かったというわけではないと思います。だって、僕もそうですけど、他の人もいろいろ試してみて、誰にもアタリがないんだから、魚の活性が低すぎるか、魚がいないとしか考えられないでしょう。みんなエサがそのまま残っているということは、エサ取りの魚ですら見向きもしないってこと。船頭さんは、魚影探知機にも全く反応がないって、嘆いていましたしね。
−途中、鯛狙いから五目釣りに変わったが?
これには正直、ちょっとガッカリでした。アイナメ、ソイを釣ったって、何にも面白くない。だって、鯛釣りに行ってるんだから。ああいう日は、潔く帰港するのが一番なんです。船頭さんも、誰一人釣れないもんだから焦っちゃって。最後釣っていた場所は沖合20mくらいしかないんじゃないですか?深さも10mちょっとだったし。しかも、釣れるサイズが夜と一緒、下手をすれば夜より小さいサイズだっていうのも、ねぇ(苦笑)。あれだったら、陸から夜釣りしていた方がよかったかも(笑)。
悔いは、あります。いろいろと。でも、それを今更嘆いたところでどうしようもならない。
−眠くなかったか?
凄く眠かったです(笑)。だって、金曜夜は酒も飲まずに22時に寝て、1時前に起きたんですから。弘前2時出発の予定が1時出発に変更になり、そこを何とか拝み倒して1時30分にしてもらったんです。でも、みんな眠かったんじゃないですか?Mさんなんて船上で熟睡して、(購入時)4万円の竿を折っちゃいましたから。僕は3時30分に出港した時点で、半分眠ってました。というか、実は途中竿を持ったまま寝てました。アタリがあれば目も覚めるんですけど…。8時を過ぎた頃が一番辛かったな。今朝もまだ身体が怠いです。
−帰りに面白い話があったとか?
戻る途中、某村の農協が経営している直販所で休憩したんですけど、そこでなぜか、その日水揚げされたばかりの真鯛が売られていたんです。20〜40センチと、サイズはバラバラ。一番小さいヤツが200円で、一緒に釣りに行った人が真剣な顔で、「これ、5枚買おうかなぁ。」って呟いたんです。で、僕にも「ねぇ、買わない?」って…。波平さんやマスオさんでもあるまいし、ねぇ(苦笑)。ま、結局買いませんでしたけどね。
−一緒に行くはずだった二人に報告は?
今回出港した漁港周辺は、携帯電話の電波の届かない地域だったんです。だから、弘前に戻る途中でメール送信しました。キミたち、行かないで大正解だった、って。出刃包丁研いで待ってたのにぃ、って返事が来ました(苦笑)。
−鯛茶漬けはお預けですね。
鯛茶漬けだけじゃないです。刺身もカルパッチョもカマ焼きもカブト煮もアラ汁も、全てお預けです。鯛1匹釣れると、これだけ楽しめるんですから…(涙)。
−リベンジは?
船頭さんがおっしゃってましたが、今年は陸奥湾での真鯛の魚影が薄いらしいんです。大雪、低温の影響だけじゃない、ひょっとしたら黒潮大蛇行だって何らかの因果があるのかも知れない。今回は津軽半島の北寄り、平舘沖での挑戦でしたが、次はもっと青森寄りで挑戦でしょう。でも、もう少し様子を見た方がいいような気がします。真夏は厳しいみたいなので、9月頃かな。まぁでも、日本海も攻めてみたいです。あそこは昨年、2戦2勝で相性もいいですし。でも今年は、期待薄みたいです。
−それにしても、また陸奥湾にやられました。
全く、陸奥湾は「鬼門」です。陸奥湾内だけでの釣果をみると、かれこれ6回ばかり船で挑戦していますけど、鯛は通算1匹、それも去年のちょうど今頃、初めて釣ったのが最初で最後ですから。あれは完璧にフロッグでした。たまたま運が良かっただけ。今回一緒に釣りしたメンバーの大半は、あの時乗り合わせたメンバーでした。ひょっとしたら、同乗する人たちとの相性が悪いのかな(笑)。まぁでも、僕より多く出陣しても、未だ釣り上げたことのない人もいますから、あまり小言は言えませんけどね。そうそう、陸に上がってから聞いたんですが、沖合10mに仕掛けた定置網に、70センチ級の真鯛が1匹入っていたらしいです。この話を聞いたら、なぜかカッとなりました(笑)。うーん…やっぱり悔しいなぁ。真鯛釣りは、奥が深くて難しいです。

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