今年最大の「怒り」

普段もくだらないことで怒ってしまう私ですが、波風の立たないうちに極力早く鎮めることに努めています。
ところが昨日。
恐らく今年一番ではないかという怒りが爆発しました。
端から見ると非常にくだらない怒りかも知れません。でも、その怒りが今朝になっても収まらないので、今日はこの場を借りてぶちまけたいと思います。暴言失礼。
実は昨日は、職場の方の親御さんが亡くなり、そのお通夜が青森市内で執り行われました。うちのグループリーダーから「駐車場係」を頼まれていたので、お通夜が始まる約2時間前、16時前に会場入りしました。ちなみにこの日は、先に結婚式を挙げた友人を囲んで、午後から仲間内のホームパーティーが行われる日。しかし突然訪れた不幸に接し、お手伝いを優先しなければならないということで、泣く泣くホームパーティをキャンセルしたのです。
弘前から車を飛ばし約1時間。運転中、胸の内ではやはり、せっかくの日曜日なのに…とか、今頃みんな楽しんでいるだろうなぁ…とか、どうしてもそちらの方に意識が働いていました。
式場に到着し、待っていたのは、いわゆる香典に対する返礼の袋詰めでした。既に数名の方が到着しており、作業を始めていたので、誰に言われることなく私もその手伝いを開始したのです。しばらくすると、今回不幸に遭われた方と同じグループの方が、怪訝そうな表情を浮かべながら私のそばに来て、こう言い放ったのです。


「あれ?nonveyさん何でいるんだっけ?」
この言葉に、私は耳を疑いました。駐車場係だと聞いていたので、わざわざ予定をキャンセルし、それも弘前から車で1時間(たかだか1時間といえばそれまでですが)かけてやって来たのに、「何でいるんだっけ?」とは何事でしょう。この方、今のグループ制になる前に、班長も務めたことがあるという、それなりの要職にある人なのです。嗚呼…こんな人の部下として仕事をするのは絶対にイヤだな。呆気に取られているとその方は、更に続けて言いました。
「ええと…あれ?nonveyさんは何の係になってるの?」
頭の中が混乱状態に。こいつ、何言ってるんだ?と。
その方が持っていた紙を、半ば奪い取るように見ると、それは「役割分担表」でした。そして、「駐車場係」として名前を連ねている中に、私の名前がないのです。
すぐに状況が飲み込めました。要するに、うちのグループリーダーと、不幸に遭われた方の属するグループとが、めいめいに役割分担を決めていたのです。あのね、私、当初から駐車場係なんてやる気もなかったし、この日は予定があるから誰かに香典を預けるつもりだったんです。ただ、どうも一人足りない、とブツブツ言うリーダーを見て、仕方なく「じゃぁ私が…」と手を挙げたんです。
確かにその方とリーダーは、金曜日に打ち合わせをしていました。ただし、「受付係」を誰がやるのか、ということだけ。端で聞いていましたが、駐車場係の話は全く出なかったと思います。
そういう連携のなさが生んだ今回の配置ミス。こういうことは今に始まったことではないにせよ、ただただ呆れるの一言に尽きます。
自分でも、頭にカッと血が上るのがわかりました。
ただ、不幸の席上です。そこで取り乱し怒りをぶつけたところで、時間が戻ってくるわけでもないですし、こいつには何を言っても無駄だな、と思いました。
それにしても、もう少し言い方があると思いませんか。
要するに「何しに来たの?」ってことでしょ。お通夜を前に、「何でいるの?」って、お前アホか。からかいに来たとでも思ったか?ふざけるなボケ。こっちは、ホントに楽しみにしていた予定をキャンセルしてまで来たんだ!じゃぁアレですか、私の名前は名簿にないから、ここにいる必要はないということですか。
え?
少なくとも私の耳には、そういう言い方に聞こえたのです。
あまりに人をバカにしたような言い方。
私の怒りを察知したのか、同じ課の方がやってきました。
「これだからなぁ。おたくのリーダーと、話がついてないんでしょ。まぁな、青森市内の人だけで係はできるんだって。気にするなって。」
はぁ?慰めのつもりか何か知らないけど、それじゃ弘前から馳せ参じた私は「用なし」ってこと?
怒りの火に油を注がれたような気分でした。
やり場のない私の怒りの矛先は、リーダーに向けられていました。
17時過ぎ。ヘラヘラしながらそのリーダーがやってきました。そして第一声。「いやいや、みんなご苦労さん」だって。「ご苦労さん」だぁ?テメェ、俺がどれだけ後ろ髪引かれる思いで手伝いに来たと思ってるんだ?あ、コラ?
口元の緩んだ締まりのない顔で「寒い寒い」と言いながらストーブに当たる姿を見た途端、気が抜けたというか拍子抜けしたというか。
ああこいつ、本気で「ご苦労さん」だなんて思ってねぇな。
もうね、怒りを通り越して、呆れるしかありませんでした。
こいつら、何言ってもホントに無駄だな。
結局「だったらやらない」と誓った駐車場係は、一名欠員が出たためやる羽目に(トホホ…)。
ただ、これに関しては文句は言えません。「いらない」と言ったのに弁当を頂戴し、更には「お礼」まで頂く始末。駐車場係をやらざるを得なかったのは本意ではないにせよ、手厚い御礼には心から感謝の意を表したいと思います。
それでも許せないのは、二人がそれぞれに作成していたらしい人員配置表なるものが存在するということ。そして、僕に言い放ったあの発言。誰が主導するかというそもそもの役割分担もできずに、何が人員配置じゃ。笑っちゃうよ。
わずか30分でお通夜の儀が終わったのが、文字通り不幸中の幸いでしょうか。ご家族へのお悔やみもそこそこに、真っ先に会場を後にしました。
…と、ここで怒りをぶつけていますが、このままこの件を不問にする気はさらさらありません。こうやって書き殴ったお陰で、大分気分も落ち着いてきました。これから葬儀が執り行われますので、その後にでも改めてリーダーに聞いてみたいと思います。
「今さらですが、昨日の人員配置は誰がどうやって決めたんですか?」ってね。
答えは全く期待していませんけどね。
ま、これでも読んで、とことん部下に呆れられるテクニックでも身につけて下さいな。
上司は思いつきでものを言う
橋本 治

2 thoughts on “今年最大の「怒り」

  1. shuqoo

    その無神経な人たちが「(手伝ってくれて助かるよ)ありがとう」という言葉をどこかで使っていたら、もうちょっと怒りは収まっていたかもしれませんね。
    たとえその人たちの連携の不手際だったとしても。
    自分も含めてですけど、日本人は「ありがとう」という言葉の使い方が下手なのかもしれません・・・と川原亜矢子のイトーヨーカドーのCMを見てそう思うのでした。

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  2. nonvey

    おろろろ…(涙)
    僕のくだらない怒りにコメントしてくれるなんて…。
    結局昨日、例の件について問いつめてみたんですが、予想通りお話になりませんでした。もうね、いいです。終わったことだし。
    「ありがとう」ですか。そういえば最近、心底「ありがとう」と思えることもあまりなくなりましたね。病んでいるんだろうか。いろんな意味で(苦笑)。

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